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銀行業務ってなにしているの?

こんにちは。へーすけです。
もう2月も終わりなのに寒いです。
なのに花粉も出てきて、かなり生きづらい毎日となっております。。
寒いのに花粉ってどういうことでしょう。。

前回はご挨拶と同時に、次回はメガバンクの決算を見ていくぞーと宣言しました。
なので一気に決算へ!と行こうと思いましたが、その前段としてそもそも銀行業務とは?っていうところから見ていきたいと思います。

銀行業務とは

銀行の業務は、大きく分けて①預金②貸出③為替の3つの主要業務+その他付随業務(投信販売などその他諸々)に分類できます。
特に、預金業務と貸出業務については、昔から銀行の超主要業務として周囲の方々に認識されていたことでしょう。
まずは、これら3つの主要業務から説明していきます。

預金・貸出業務

さてさて、銀行にお勤めの方、銀行と関わりがある方であれば、何をいまさらといった話であると思いますが、続けます。

銀行業とは、特に昔ながらの商業銀行とは、自身のアセットを活用した運用業者です。
たとえば、下記はMUFGのB/Sです。

MUFGの21/3期投資家説明資料より転用

https://www.mufg.jp/dam/ir/presentation/2020/pdf/slides2103_ja.pdf

こちらを見てわかる通り、21/3期末時点でMUFGは211.5兆円もの預金を顧客から預かっており、そのうち107.5兆円を貸出金、77.1兆円を有価証券(国債や社債、株式、リートなど)で運用しています。

つまり、預金を預かった顧客に銀行が支払う利息が仕入コストに該当し、その預金を元手に個人、企業、政府系等様々な場所に貸出を行い利息を得るほか、債券や株式に投資し金利、配当金による収益を得ることによって仕入コスト(預金金利)を上回る利益を上げることこそ、伝統的な商業銀行の商売内容でした。

特に、マイナス金利突入まで、もっと言えばバブル期なんかは円金利も相応に高かったため、この業務だけで銀行は食べていけていました。
しかし、今ではマイナス金利の煽りを受け、本業であるはずの当該業務は大きく後退してきている状況です。

為替業務

続いては為替業務についてです。
こちらは簡単に言うと送金手数料や外貨のエクスチェンジからの儲けといったようなものと思っていただければ大丈夫です。
現在は少額であればpaypayなどの決済業者が比較的コストをかけることなく(ほぼ無料で)送金を行うことができておりますが、実際に企業間で行う送金金額は多額であり、大きな金額を扱うには法的にも他業者の参入に制限がかかるなど実質的な独占状態となっています。
また、外為送金に関してはマネーロンダリングの観点から各国機関が多額の資金をかけてシステム構築を行っており、実際送金を行う銀行にも重い規制対応がのしかかっているため、安易に外部業者が参入できなくなっています。
先行きはやや不透明ですが、マネロン対策は今後も強化していく方針に動くので、なかなか他業者が入る余地はないのかもしれません。
(というか参入コストが高すぎて旨味がないかもしれません。。)
メガバンクでいうと、企業(特に大企業)のメインバンクとなっているケースも多く、一回の送金で何百万円、何千万円(もっと多額の場合も、、)の収益が上がることもあるなど、昨今のマイナス金利下において貴重な収益源となっていたりします。

その他付帯業務

さて、従来の商業銀行は先ほど説明した3つの主要業務(預金・貸出・為替)で十分利益を上げることができていました。
しかしながら、バブル崩壊以降日本の金利水準が大きく低下する中で、メガバンク、地銀、信金問わずこれまでのやり方では十分に利益を上げることができなくなったため、こちらの業務がピックアップされてきています。
(というかこちらが既に本業感ありますよね、、)

その他付随業務と書きましたが、主な内容は手数料収入です。
単なる貸出ではなく、事業承継スキームや不動産購入スキームを絡めた手数料収受、投資信託販売手数料、、など、挙げればきりのないほど今や銀行は手数料ビジネスに力を入れています。

余談ですが、昔の銀行員(法人営業)のノルマといえば貸出金と預金集めだったようです。
営業担当者は毎度四半期末にお客さんの元に通い、期末のお願いとばかりに貸出や預金のセールスをしていたと聞きます。
それが今では、貸出目標がなくなった銀行も出てきており、時代の流れを感じさせますね。

ただ、、お願い営業は銀行員の宿命です。単なる貸出の目標は少なくなってきた(無くなってはいないです)とはいえ、手数料獲得のため四半期末には(場合によっては毎月)必死に頭を下げているのです。。。
(はい、書いてて悲しくなってきました。。)

まとめ

さて、今回は銀行の主要な業務について解説していきました。

銀行には主要な3大業務(預金・貸出・為替)がある一方、その比重はマイナス金利導入に合わせてじわじわ後退してきています。
実際、銀行の収益構造も変わってきており、これまで代わり映えしなかった銀行業務も、少しづつ変化が見えてきているような気がします。
(根本はそれほど変わっていないのですけどね、)

次回はメガバンクの21/3期決算を振り返り(だいぶ遅いですね)、この国のトップバンクたちはどのような収益構造なのかを見ていければなと思います。

ありがとうございました!








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