広々と深々とした会話
広々と深々とした会話が出来たのは、「この人なら、私のこんな話を聞いてもきっと馬鹿にしたりしないで、興味深く聞いてくれる気がする」という靄のような信頼感を持てたからだ。
人間同士のやり取りは、化学反応のようなもの。この時を逃したら、この話を誰かに聞いてもらう機会はないかもしれない。そんな時に、その人が、そこにいてくれるという有り難さといったら!!
でも、そういう相手は柳のような人であるとか、スポンジのような人であるのが良いという訳ではない。
大事なのは、その人もその人なりの人生をゴリゴリと歩んできて、そうして辿り着いた今のその人が、今の私と波長が合っているということ。
芯の無いふにゃふにゃ野郎では話にならないのだ。こちらが本気の球を投げるなら、それがどういう種類の本気球であるかを見分けてぱしっと受け止めてくれるキャッチャーとしてのあちらが必要なのだ。
いやぁ有り難い。文字通り、有り難い。
誰にでも優しいというのではなくて、今この時、私とあなたの間で、この話を載せるに十分な分量の優しさ。
話した後に、空しくなったり不安になったりしないだけの信頼が残るということ。
こういうのは、天からの贈り物ではないだろうか。
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