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火にかけた薬缶に氷を入れて

この日差しでは、熱々の家の中を冷房でなんとか冷やしている状態だ。薬缶の水を火にかけながら、同時に氷を入れて冷やしているようだ。身体はこの異様な状態を異様だと感じている。頭がぽーっとする。
暑いけれども身体は新鮮な外気を欲している。子どもの泣く理由のひとつは「散歩したい」だ。悩ましい。

昼間は論外、夕方もまだ暑く、夜は早く寝てしまう。それならばと早朝に散歩している。夜の闇によって冷まされた世界は今最も我々に優しい。妻も朝準備の間に息子から解放されているのは嬉しいようだ。

早朝は高齢の方が犬を連れて歩いている。自分は子どもを抱きながら歩いている。いつかはこの息子も家を出て、白髪になった自分は犬を連れてラフな格好で朝散歩するのかもなと想像する。あまり気持ちまでは想像がつかない。でも、数年前の自分には息子を抱いて散歩しているなんて想像すら出来なかったのだから、きっとなんでも起こりうる。想像もつかないような自分になる。(いや、犬を連れて散歩するのは想像つくか。)

いろんな人生がある。

数ヶ月前に息子にチェロを聞かせたら、もう泣かなくなっていた。弦楽器の音圧にも耳と心が耐えられるようになったみたいだ。その代わりに、超速はいはいと不安定捕まり立ちで飛んで来てはチェロをバチバチ叩きに来る。チェロだと移動するのも危ない。そういうわけで、最近は家では昔購入していたバイオリンを弾いている。おかあさんといっしょで聞いた曲を適当に耳コピして遊んでいる。息子も触りたがるので、時々触らせてあげる。
題して「バイオリン、僕も弾いてみたい!」大作戦である。上手くいくかな?笑


子どものころの自分の気持ちを思い出している。結構暇だった。親が楽しそうにやっているものを自分もやりたがった。だってすごく暇だったから。というとで、息子と一緒に楽しそうに本を読んだりバイオリン弾いたり歌ったり散歩したりしている。一緒に遊びたい。

#子育て #散歩 #バイオリン

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