貝の中には波の音
知ってましたか?🐚
巻貝の形状の貝に耳を近づけると、小さいけれど波の音が聞こえます。何年も海の中で揺られてきた巻貝の中には、波の響きが記録されています。
浜辺で巻貝を見つけたら耳を澄ませてみてください。小さいけれど、刻まれた波の音が聞こえます。
というのを、子ども時代に何故か素直に受け入れて、「あ!今波の音聞こえた!」と言い合った記憶が僕にはあります。そういう子ども時代のノリ、皆様はありました?
聞こえるわけがないんです。音が物に刻まれるなんて、どんなメルヘンなんだ。有り得ない。
いや、当時も「有り得ない」って分かりながら「聞こえた!」って言ってたような気がします。
なんだったのだろう。聞こえないって分かってるのに耳を澄ませて、「聞こえた!」って言うあの感じ。
そして聞こえてないんだけど、なんだかほんとうに聞こえたような気がしていたから不思議なもので。
そこに無いものを見たり、鳴ってないものを聞いたり。
今、「本当に聞こえるんです!」とか大人である人に熱く言われたら逆に冷めてしまう。そういうノリではない。
でも、「聞こえるわけないだろが」と思いながら貝の響きを聞こうとしてしまう気持ちは分からなくもない。聞こうとしてしまう。聞こえないことは分かっていても。
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