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2018年10月の記事一覧

『味はひとつ【改】 』

『味はひとつ【改】 』

 とある冬の、下町の商店街。

「へぃらっしゃい!」
 食事時を過ぎたラーメン屋に、男がふたり。
 学生風の若者と、眼鏡をかけた小太り中年の組み合わせ。
 ふたりはカウンターに腰掛ける。
「ラーメンふたつ」
 注文を受け、麺を茹で始める店の大将。 
その様子を一心に見つめるふたり、他の客とは明らかに違う。 
(何だこの気迫!?ラーメンマニアか!?)
そうならば、大将も負けじと気合いを込める。
店主

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演歌『勉強哀歌』

演歌『勉強哀歌』

なんでテストがあるのかね
教科書前にため息零す
あたしゃ四十路の学生で
机に向かう秋の夜
嗚呼未来よどこにある

もっと若くに勉強してりゃ
こんな苦労もなかったのかね
夢があるんだこの胸に
みんなを元気にすることさ
それを叶える どんとこい
嗚呼暗記力ど根性
いつか巣立つさ合格だ

詩 『オランウータン』

詩 『オランウータン』

無意味の意味を探るなんてナンセンス
青空はそのままでいいじゃないか
僕は野いちごのそのままを味わい
白い雲を写真に撮る

積雲なんて知らねえよ あれはシュークリーム
教養はファンタジーを砕かない

草野球の あの空へ放つホームランの喜びを
数値化するなんてナンセンス
感じるままにガッツポーズ

あなたの手料理の素晴らしさを
グルタミンだけで解説するなんてナンセンス
おかわり おかわり ごはん3杯

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