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博物館のこと「埼玉県立自然の博物館」

10月6日 晴れ
埼玉県立自然の博物館

引き続き、博物館の展示資料の写真撮影と転載NGなので、ここには載せません。個人使用ならOKと言われましたが、書き忘れた部分を見返すためだけに使います。
「1回目は川の博物館にしたから、2回目はここ(自然の博物館)にしよう!」と決めたのは、見学に行く前日(10月5日)でした。なんで前日なんだよ。ちゃんと計画立てとけよって感じですよね。
いや、川の博物館は事情があってひとりで行けなかったから、ここくらいはひとりでじっくり見学したくて。
10月は1日ほぼフリーの日が6日しかなくて、スクーリングと仕事の繁忙期で忙殺される前にレポート進められないと困るから、ちょっと早めに行きました。

自然の博物館の最寄駅がですね、上長瀞駅ってところです。秩父鉄道の駅です。迷ったら嫌だな…と思ったけども、看板があったのですぐに行けました。やったね。
はじめて行くところは、わかりやすくてもよく迷う人なので、ほんとにありがたかったです。

川の博物館に続いて、学生証を出して「大学生」として入館。建物自体はそんなに大きくないんですけど、中がすごい濃ゆい。

オリエンテーションホール

オリエンテーションホール、入り口ですね。そう、真上にでかいサメ「カルカロドン メガロドン」っていう巨大な海洋生物の剥製が。ホオジロザメより大きくて、約12メートルもあったんですって。噛みつかれる前に飲み込まれます。すごいですね。深谷市のあたりで、歯の化石がたくさん出てきて「うおおおっ!」ってなったんでしょう。しかもまとまった本数が出てきたとなれば大騒ぎです。海なし県でもサメの化石発見したぞー! 的なやつ。
どういうことかというと、昔は関東圏も海だったということ。そうじゃないと、次に書く古秩父湾が「実は人工なんじゃないの?」説が強くなっちゃいます。

地学展示ホール

地学展示ホールは秩父の地層とか、埼玉の地層とか、かつてあった「古秩父湾」なるものの調査研究の成果がたくさん展示してありました。恐竜の全身骨格の複製版がどどんとあって「おお!」って思ったけども埼玉初じゃありませんでした。残念。だけども「埼玉にもいた!」っていう解説が。陸続きだったと思うから、大陸からでも移動すればどこへでも行けたんでしょうね。
生物展示ホールの前に、謎の全身骨格標本が3個体ぶん。頭骨がみんな同じだったからぜんぶ同じものだとはわかったんですけど、発掘された場所が違うようでした。
で、その名前が、

 パレオパラドキシア

??? パレオパラドキシア?? なんぞ??
解説を読むと「海獣」だそう。うんまあ古秩父「湾」だから海が関係してるんだろうねとは思ったけど。見た目、完全にカバ。牙のないカバみたいな。
館外にパレオパラドキシアの像がありました。

パレオパラドキシアを眺める かえる。

このパレオパラドキシアの骨格化石は国の天然記念物。ほかの化石や標本そのものも国指定の天然記念物になってて(古秩父湾そのものが国の天然記念物)、地学展示しか見てない私の心はドキドキワクワク。同県在住なのに、知らないことばっかりです。
パレオパラドキシア自体は日本以外でも発掘されてるそうです。下のサイトは岡山県津山市(津山郷土博物館)のものですけども、パレオパラドキシアの「全身骨格標本」を公開してる博物館は、全国的に見ても珍しいんだそうです。拝めてよかった。

生物展示ホール

生物展示ホールは埼玉を代表する森林と、そこに生息するたくさんの動植物の展示。当然、季節で姿が変わったり、動植物の変化があったり、動物の剥製なんかもあったり。自然に紛れる動物、見分けつきませんでした! ライトの導きがあってもです。
ジオラマ見てると「埼玉って意外と自然豊かである」ってことがわかりました。住まいが埼玉のほぼ真ん中だからかもしれないけど、自然に触れてない証拠ですね。
びっくりしたのは「チチブ」とか「オガノ」とかって名を持つ動植物がいたこと。地学展示ホールにもあったんですけど、生物展示ホールにもありました。「埼玉県ではじめて発見されたもの」として「チチブ」「オガノ」の名を取って報告したんでしょうね。ほら、新しい星や新種の生物を発見したとき、一番最初に見つけた人に命名権があるって話。あれと同じ?

企画展示

こちらは「企画展はね─飛ぶ羽鳴く翅すごいハネ─」でした。鳥の体に生えてる「はね」から、虫の「翅」、さらには植物の「はね」まで、実にいろんな種類のハネが展示してありました。
鳥だけじゃないんや、まあそうだよな、と。かなりの数の展示があって、こちらも見ごたえありました。鳥も種類によって「はね」の枚数に差があったり、何度も羽ばたかなくても風をつかめたり、すぐ飛び立てるようなつくりになってたりと、興味深く見学。

海なし県に、湾、謎の海洋生物、そしてサメ。さまざまな動植物。
漢のロマン。いや漢じゃなくてもロマン感じます。少なくとも私はロマンの宝庫であるここが好きになったわけですけども、かわはく見学のときに書いた「入って1時間も経つと飽和状態となって疲れる(博物館疲労)」を、自然の博物館で体験することになりました。
入館時間は11時00分ごろ、2階の「はね展」に行ったのが12時00分ごろ。「はね」展の見学を終えたのが12時30分ごろ。約1時間は1階にいたことになります。そしてかわはくと違って展示の数が多い! 多いとそれだけ目も頭も使います。お持ち帰り用の解説用紙も入れると、目を動かさない展示は一切なし。情報量の圧倒的な多さに、脳が軽くわたわたしました。

 ──

上長瀞駅の近くにうどん屋さんが何軒かあったんですけど、残念ながら定休日。こちらはまたチャレンジしたいです。仕方ないから「豚みそ丼」が食べたい! ってなって、そっちに狙いを定めることにしました。せっかくこっちまで来たんだし、食べられそうなら食べよう、と。それに久しぶりだし。
実は狙いのお店があって、そこは超がつくほどの有名なお店。閉店は15時00分だけども「肉がなくなり次第終了(閉店)」。次の下り電車に飛び乗って、長瀞駅から西武秩父駅まで歩けば、きっと間に合う。

で、間に合いました。14時00分ちょっとすぎ。

行列は避けられない名店。
豚みそ丼。

私は一番スタンダードなやつが好き。やっぱりおいしい。コゲ気味なのがまたおいしい! 秩父に行くことがあれば、みなさまもぜひ。

ローカル線あるある。電車の時間が1時間に1〜2本。ここも例外ではありません。

待ちぼうけろ。
上長瀞駅ホームから。

上長瀞駅の、この閑散とした風景!
誰もいない! 人が来るまで独り占めしてました。

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