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なぜ私が手製の吹奏楽レファレンスサイトをつくろうと思ったのか、について

 世界中の国々が非常事態におちいる中、日本でも大小さまざまな公演が中止に追い込まれていますが、皆様、メンタル大丈夫ですか。わたしもなんとか綱渡りでここまで来ています。息子もいまのところ元気にやっています。元気すぎてこの前の検診では見事にお医者さんから「ちょっと体重が…」とのお言葉をちょうだいしました。


 さて、最近こんなサイトを立ち上げたんです。

 実は別の場所で2014年頃からほそぼそと運営していたコンテンツなのですが、色々あって長らく手をつけられていませんでした。試運転中なので、特にスマートフォン用の表示がおかしいところがあるかもしれませんが、のぞいてやってもらえると喜びます。ここおかしい、というご指摘大歓迎です。子が寝てくれ次第、速攻でなおしにいきます。


 なんで吹奏楽でレファレンスなのか、というと、吹奏楽関連の書籍には特に、「あるある」モノだとか「感動押し売り系」、はたまた指導者の「俺のメソッドを知れ!そして奉れ!」的な内容のものが多いんです。
 なんだか曖昧な吹奏楽という世界を理解する手助けになるとか、学問として吹奏楽を真摯に研究しているとか、中高生にもわかりやすく独学できるよう苦心した本とかが、それらの一見有用そうに見える本たちに埋もれている。それはずっと、大学生の頃からの私の怒りの源泉のひとつでした。

 私自身は司書の資格などを持ち合わせてはいませんが、保育園児の頃から自他共に認める筋金入りの本の虫で、図書館と本屋を我が宝島として育ってまいりました。図書館のレファレンスカウンターのように、あるいは街の本屋さんの店員さんのように、こんな本が読みたいんだけど…という皆さんのお探しものの手伝いができたらなあと、自分の修士論文の過程であつめた資料カードをベースにして立ち上げたのが、このサイトというわけです。


 いまは誰でも簡単に、自分の持つスマホから情報を検索することができます。しかしネットの海は果てしなく、深みに引きずり込もうとするやばいやつもうごめいています。不確かな情報も多いです。そんな中、数少ない誠実な情報=書籍が堅い陸地だとしたら、灯台のようにその陸への道しるべを提供できる存在になりたい…なんぞというやや(だいぶ)キザなコンセプトがあって、サイトにBand-Searchlightという名前をつけました。


 吹奏楽関連の書籍と、音楽全般の有用な書籍の二本立てでとりあえず公開をはじめてみています。かなりの就活苦戦者だったので、音楽全般のカテゴリ内にはキャリア支援系の本も割と充実しています。吹奏楽に関連した研究論文(これもまた、先行研究を鑑みない指導法のまとめや練習法など、誰の役にも立たないものが多いこと…)のページも作る予定です。あと、吹奏楽関連雑誌の変遷をおっかけてみたいと思っています。これは単に個人的かつマニアックな欲求のためです。
 まだまだ紹介したい本がデスクのよこに山積みになってます。情報は随時更新していきますが、休校→部活も休み→楽器吹けない→演奏会もなくなっちゃった、みたいな状態に陥った方々にも、家でできることとして、いい本との出会いをお手伝いできたら…と願うばかりなので、頑張って色々更新していきます。


おまけ:

本じゃなくて、もっと気軽に、雑誌とかないのー?というあなたのために、おすすめの音楽系ウェブマガジンをまとめた記事をつくってあります。あわせてどうぞ。



追伸:

Wixはだいぶ慣れました。UIが難しいというご意見もあるようですが、コードで書いてた身としては苦労が10分の1くらいになった気分です。久しぶりに「そうだ、サイトづくりって楽しいんだった!」的感覚を味わっています。課金しなくてもSEO対策できるし。でも独自ドメインいいなー。課金どうしよう…

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