東京

こんにちは!いよいよ寒くなってきて服を着込むも、そもそも身体の脂肪が分厚いので着膨れしてぶっくぶくになるのが最近の悩みです。

皆さんお元気ですか、うるみるです。

今日はタイトルの通り東京のお話です。

といっても私は生粋の田舎生まれ田舎育ちで、進学して一人暮らしを始めた今も地方都市からほど近い田舎でゆるゆると生活をしているため東京にはまるで縁がなく、「なんだかヤバいところ」という都会への畏怖の念が未だに拭えません。都会のあの独特の雰囲気とそれをなんでもないかのように受け入れている多くの人。謎に多い外国人。そして永遠に出られない新宿駅西口地下広場。

本当に怖いです。

そんな私ですが、11月の連休に誰にも言わず東京行きの夜行バスのチケットを取りました。世間は某ウイルスの影響で経済をグルングルン回そう、だとか、いや自粛しろ、だとか両極端で、結局どうするのが正解なのか、正解なんてないんじゃないかと思い、一応最大限の感染予防をして行くことに決めました。

最低限の荷物だけ持って夜行バスに乗りました。期待とも不安ともつかないような気持ちでなかなか眠れず、目が覚めた頃に見えた東京の街並みはどことなく非現実的で、私はずっと、きのこ帝国の「東京」を聴きながら、車窓から見える東京の夜明けをぼんやりと眺めていました。

この旅行の目的は、ある人に会うことでした。

その人は私のTwitterをフォローしてくれている"フォロワー"で、リプやDMを頂くうちに仲良くなって会う約束をしました。Twitterの裏垢界隈では"オフパコ"が水面下でも水面上でも盛んに行われていますが、オフパコどころかネットで知り合った人に会うという経験がそもそも皆無だった私はめちゃめちゃにビビり散らかしていました(後日彼からも指摘されて恥ずかしかった)。

待ち合わせは渋谷駅のハチ公前でした。30分程度遅くなると連絡を貰ったので文庫本を読みながら待っていたら、ヤバそうなお兄さんに話し掛けられ勧誘の匂いがしたのでそそくさと移動。宝くじ売り場の横に逃げるも、10分もしないうちに別の人に「お姉さん可愛いですね!」とお決まりのテンプレート・ナンパに遭遇し、待ち合わせだと伝えたのにしつこく質問攻めされて、池袋在住24歳の男と一緒に彼を待つという謎の展開に(?)


👨誰と待ち合わせしてるんですか〜?友達?

👩いや友達っていうか、ネットで知り合った人なんですけど……。

👨へ〜、裏垢とかやってるの?笑笑笑

👩そそそそそそんなんじゃないです

👨え〜笑 趣味のアカウントとか?

👩(セックスも立派な趣味ではあるな)まぁそんな感じです^^

変に挑発して殴られたら怖いので大人しくLINE交換に応じ、ナンパ男が去った後そっとブロ削しました。それからすこし経って、待ち合わせをしていた彼が到着。背高!スタイル良!東京の人!という感じのお洒落な男性で、更にビビり散らかす私。そんな田舎者丸出しの私にも優しく話を振ってくれるその人が神に見えました。

事前に私が行きたい!と言っていたお店を予約しておいて貰っていたのでスムーズに入店でき、お酒と料理を頼んでゆっくりとお話をしました。彼は「裏垢女子の生態を観察する為に裏垢をやっている」という希少すぎる裏垢男子で、この界隈にいる男は皆性欲に脳を支配されたオフパコ魔人だと思っていたので、裏垢の話だけでなくわたしや彼の生い立ちであったり異性に対する考え方、日々の生活や人生の話をすることができただけでもわざわざ東京に来た甲斐があったな、と思えました。

彼と様々な話をして、年齢も生まれ育った環境も違う、ただ"裏垢"という繋がりで会うまでに至った奇妙さと面白さを噛み締めながら、井の中の蛙って私の事なのかも、と思ってしまいました。

私はまだ20年ちょっとしか人生を経験していなくて、生まれ育ったド田舎の普通の恋愛が当たり前の世界で生きていたのです。Twitterを始めたことで自分とは違う価値観に沢山触れてきたつもりでいたけど、"東京"に来てみて、ここにはまだ私の知らない世界が沢山あるんじゃないかな、と強く感じました。そして、私は彼のような東京で生まれ東京で生きていく人の人生を経験することはもう出来ないのだ、という確かな事実に、希望とも絶望とも言い難い感情を覚えました。

"もしもこっちを選んでいたら"。日々の中で誰もが大小の差はあれど様々な選択をして生きています。そんな中で、"そうしなかった方の選択肢"を選んだ"もしもの未来"を想像することは、未練がましいのかもしれません。時間は戻らないのだから、過去の自分が選んだ方の人生を信じて前向きにやっていくしかない。過去の選択の積み重ねで形成されているはずの自分自身への違和感。「こんなはずじゃなかったのに」という後悔の念が常に付き纏う気持ち悪さ。それらに気付かないふりをしながら、どうにか毎日を生きている、という人達は沢山いるんじゃないでしょうか。

"東京は、夢を叶える場所じゃない。夢が叶わなかったことに気付かずにいられる場所だよ"

帰り道、東京メトロに乗りながらふとこの言葉を思い出しました。大好きなドラマの中で大好きな俳優が言っていた台詞。先程まで飲んでいたお店で酒を煽りながら夢を語っていた若者は、いつになったら夢が叶ったと思えるんだろう。渋谷駅の喫煙所で死んだ目をして煙草を咥えていた年配のサラリーマンは、もう気付いてしまった側の人間になってしまったのかな。

都会の喧騒から逃げるように乗り込んだ地下鉄は人もまばらで、なんだか無性に寂しくなったことが印象に残っています。


結局2泊3日東京にいましたが、Twitterを通して知り合えた沢山の方々とお会いすることができて、すっっっっごく楽しかったです。このnoteに書けていないエピソードもあるので、機会があればまた何かしら記事にしたいと思います。本名ではなく"うるみる"という名前で呼ばれるのも新鮮で、非常に興奮してしまったので、また時勢が落ち着いたら東京遠征に行きたいなぁ、と考えています。その時は是非私と遊んでください、、笑


ここまで読んでくださりありがとうございました。それではまた!

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