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初心者でもわかる!ステーブルコインとは?ポイントを絞って解説

暗号資産と言っても、実に様々な通貨が市場に出回っています。
例えば、ビットコインを始め、アルトコインやステーブルコインなど。

どれもコイン呼ばれていますが、それぞれ特徴や作られた背景は違うのです。

その中でも、ステーブルコインは2022年の5月にテラの暴落により、規制や見直しが議論されています。

そこで今回は、ステーブルコインとは何なのかを初心者でもわかりやすく解説!!

最後までチェックするころには、ステーブルコインの全体像を把握できているでしょう。

ステーブルコインとは

ステーブルコインは他の仮想通貨とは違い、法定通貨の価格に裏付けされた通貨のこと。

例えば、ドルや金の値動きに連動するように設計されています。
つまり、法定通貨と同等の価値が保証されたコインというわけですね。

2021年時点では、ステーブルコインの市場規模は12兆円ほど。
今後はさらなる市場拡大が見込まれています。

ステーブルコインを利用するメリットと言えば?
銀行口座ではなく、個人のウォレットで管理されるため、どこからでも入出金が可能。

特に海外へ送金する際には、銀行を介さなくて済むので手数料が低く抑えられて、手間も掛かりません。

管理や取引の手間を軽減させて、低い手数料で利用できるのが魅力の1つでしょう。

ステーブルコイン背景

これまでに、さまざまな仮想通貨が市場に登場してきましたが、値動きが安定しておらずに実用するためには課題が多くありました。

例えば、昨日は100円だったジュースが、今日は150円に値上がりしていたら困りますよね。その日によって価格が乱高下していると買い物が大変です。

そこで、ボラティリティの高さを抑えて、安定した値動きをする通貨が設計されました。

それが、ステーブルコインというわけですね。

「ステーブル」の意味は「安定・変わらない」になります。
法定通貨に連動させれば、価格を安定させて流通量を増やしやすいのです。

扱っているステーブルコインの種類

2022年時点では80種類近くもあります。
非常に数が多いことに驚かされますね。

とはいえ、すべてを使う機会はあまりないと思いますので、その中でも代表的なものを紹介しておきます。
・テザー(USDT)
・ダイ(DAI)
・USDコイン
・GYEN
・JPYC

ステーブルコインの特徴3つ

ステーブルコインの価格を安定させるための仕組みが存在しています。
以下の3つが主な仕組みです。
・法定通貨担保型
・仮想通貨担保型
・無担保型

それぞれの特徴を見ていきましょう。

・法定通貨担保型
法定通貨担保方とは、ドルや金などを担保にして値動きが連動するように設計されています。

取引所や運営元が担保となるドルや金を予め保有しておく仕組み。
例えば、1,000万円分のステーブルコインを発行する場合には、運営元がドルや金などの法定通貨を1,000万円分の担保として納めるのです。

つまり、法定通貨を前もって担保にすることで、「ステーブルコインの価値も同じように見ますよ」ということですね。

・仮想通貨担保型
仮想通貨担保型は、ビットコインやアルトコインを担保にして値動きが連動するように設計された通貨です。

仮想通貨を担保にしていることから、ボラティリティが高くなるリスクがあります。

そのため、法定通貨担保型に比べると保証面では劣る。

・無担保型
無担保型はその名の通り、担保なしでステーブルコインを発行しています。

その仕組みとしては、発行された儒供量をアルゴリズムで安定させるシステムを採用。

多ければ減らし、少なければ増やすなどのように価格のバランスを取って安定性を保っています。

考えられるリスク

法定通貨の裏付けを得ていて安定した動きをするステーブルコインではありますが、2022年の5月にはテラの暴落により、リスクや危険性が見直されています。

暴落のきっかけは1つではありませんが、テラのようにペッグ(連動)が外れることがあるリスクも忘れてはいけないのです。

特に無担保型の仕組みはこれから厳しく規制や取り決めがされていくことでしょうね。

当然ですが、担保としている通貨が下落すれば同じように価値も下がるリスクもありますよ。

それから、意外と盲点になりやすいのが、運営側がしっかりと担保しているのか不透明な部分です。

担保型でステーブルコインを運営している会社は、前もって通貨や金を担保として預けておく必要があります。

しかし、実際に担保しているか開示があるわけではないので、グレーゾーンな部分です。

万が一のことが起きても、会社が担保していなければ戻って来ない場合もあるでしょう。

したがって、ステーブルコインを利用する際は信頼性の高い会社を使うと良いですね。

ステーブルコインの将来性

利便性の高さから次世代の通貨として期待はされています。
市場規模も年々増えている傾向があるため、将来性があるでしょう。

とはいえ、普及させていくには、まだまだ課題が残っています。
例えば、以下の2つです。
・法や規制が不十分さ
・マネーロンダリングに利用される懸念

ステーブルコインの扱い方に関する法律や規制はまだ整っていません。
そのため、マネーロンダリングによる不正利用に使われるケースもあるのです。

日々、改正に向けて話が進むことがあるため、場合によっては利用しにくくなることもあるでしょう。

現段階では、日本の設備は整っている状況とは言い難いですね。
法や規制の基盤が整えば、もともとの利便性は高いので普及していく可能性は高いでしょう。

送金や資金管理が容易にできるために、次世代の通貨として利用される日もくるかもしれませんね。

まとめ

ステーブルコインとは、法定通貨の裏付けを得た安定した動きをする通貨のこと。

ビットコインやアルトコインに比べて、ボラティリティが高くないので利便性が高い。

まだ規制や法の面では課題が残るものの、送金や管理に手間が掛らないため、次世代の通貨として期待を集めていますね。


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