見出し画像

プロレスラーの食事はどのくらい食べるの?

プロレスラーみたいに大きな体になるには、どんな食事をすればいいのかな?

やっぱり、普段からたくさん食べないとダメなの?

実際に1日どのくらい食べるのかな・・・

プロレスラーの食事が知りたい。

という疑問にお答えします。


どうも、うるとんです。
筋トレ歴15年以上で、元プロレスラーでした。


プロレスラーの食事は豪快で、とにかく食べそうなイメージを持っていませんか?

実は、量より質を重視しています。

筋肉で体を大きくするのに効率的だからです。

人前に立つ仕事ですから、カッコイイ体になりたい。

豪快に食べていたのは昔のプロレスラー達ですね。

おそらく、そのイメージが残っているだけですよ。

期待された方は、裏切ってすみません。

とはいえ、昔ながらの大食い伝統もまだ残っていたりします。

そこで、今回は体を作る上で欠かせないプロレスラーの食事についてお教えします。

「体重を増やしたい人」や「プロレスラーのような体」を作りたい人の参考になります。

元プロレスラーだった私の体験を元に解説しますので、信ぴょう性はあるでしょう。

プロレスラーの食事はトップアスリートと同じ!?


先輩に聞いた話では、昭和の時代はとにかく食べて「体を大きくしろ!」という方針だったそうです。デビュー前の新弟子はドンブリ茶わん3杯がノルマだったとか。

体だけでなく、胃袋も大きく強くしているわけですね。

しかし、昔に比べると現在は食事にはかなり気を使っています。

というのも、無駄に脂肪をつけるより筋肉で増やしていく方が効率的だからです。

それに、1度に吸収される量は決まっていますからね。無駄に食べても意味ありません。

体を作るのも仕事なので、食事はトップアスリート並みに意識して食べています。

期待された方へ、以外と普通な答えですいません。

では、プロレスラー流の食事法を見ていきましょう。


プロレスラー流の食事はシンプルです【注意点も】

量より質の時代になっています。

必要な物を必要な分だけ取る食事スタイルにチェンジしました。

ただ、体を大きくすればいいわけではないからです。

見た目のカッコよさも重視します。見られる仕事ですからね。

具体的な食事法は以下の通りです。

・1日5~6回食べる(プロテインも1食分として扱う)
・1食のたんぱく質の量が40gを超えないようにする。
・夜の炭水化物は少なめにする。

1つずつ解説していきます

1日5~6回食べる(プロテインも1食分として扱う)

回数だけ聞くとやっぱり多いじゃん!と思われるかもしれませんね。

でも、プロテインも1食分にカウントするので、意外と簡単にできますよ。

食事の振り分けは以下の通りです。

●朝・昼・晩(全3回)をしっかり食べる。
●間食にプロテインを3回飲む。

簡単じゃないですか?食事で3回、プロテインで3回です。

回数が多くても普段の食事にプロテインを加えただけなので、誰でもマネできます。注意点もあるので見ていきましょう。


1食の「たんぱく質」の量が40gを超えないようにする。

タンパク質は筋肉を作る材料になります。

しかし、量に気を付けないといけません。

1度に吸収される量が40gまでだからです。

多く取っても吸収されないし、無駄にカロリーを摂取するだけです。非常にもったいないわけですよ。

昔のプロレスラーは無茶苦茶だったのです(笑)

1回の量は注意しましょう。


夜の炭水化物は少なめにする【選手によって違う】

主にジュニアクラスの選手が、炭水化物を気にしていますね。

スピードと動きが武器ですから、ムダな脂肪はなるべく付けたくないわけですよ。

糖質制限がダイエットに効果があると言われていますが、プロレスラーみたいな体を作るには糖質は必要です。極端な食べ方はかえって、筋肉が発達しません。

ポイントは夕方の食事だけ量を減らします。

茶わん半分くらいが目安です。

私は「飲み過ぎた時」や「食べ過ぎた時」は、翌日の炭水化物を調整して減らしていました。


プロレスラーの食事メニューは基本的にちゃんこ!!

プロレスラーの体はちゃんこで作られている。

知っている人もいるかと思いますが、基本的な食事メニューは「ちゃんこ」です。

相撲取りのイメージがあると思いますが、実はプロレスと相撲は関係性が強い!?

プロレスを作った力道山選手が、元々は相撲界に居た人だったからなんですよ。

ちなみに、力道山選手は、あの有名なアントニオ猪木さんとジャイアント馬場さんの師匠になります。


どうしてプロレスラーの食事は「ちゃんこ」なのか?

まず、ここで誤解を解いておく必要がありますね。

「ちゃんこ」とは、プロレスラー界では食事のことを意味します。

例えば、唐揚げやハンバーグも「ちゃんこ」と言います。

ちょっとややこしいですよね。

簡単に言えば、相撲界から来た業界用語ですね。

他にも「お金」を「お米」と呼んだりしますよ。

では、なぜプロレスラーの食事は「ちゃんこ」なのかと言いますと、理由が2つあります!!

1:食べるのも作るのも簡単
2:栄養価が高い

1つずつ解説していきます。


1:食べるのも作るのも簡単

プロレスラーの練習の1つに、合同練習という数人で受け身やスパーリングする練習があります。

練習後にみんな(10人近く)で食べるのに便利なのが、ちゃんこ鍋だからです。

テーブルの真ん中に置いて、好きな量だけ持って食べることができる。

つまり、食事の準備が簡単になります。

ちょっと想像して欲してみてください?

練習終わりの疲れた状態で、人数分の唐揚げやハンバーグをつくることを・・

質を重視しているとはいえ、それでも一般の人よりは食べますからね(笑)

はい、作るのが大変ですね!

ちゃんこ鍋は、基本的に若手が作りますが、なかには料理が苦手な人もいます。
料理嫌いでも、ちゃんこ鍋なら野菜と肉を切って入れるだけで完成しますからね。

簡単で便利だから、活用されています。

2:バランスと栄養価が高い

もちろん、体作りに効果的な食事だからですよ。

筋肉に必要な「たんぱく質」と「野菜」が一度に食べられので、体作りには持って来い。

しかも、野菜と肉の栄養がスープに溶け込んでいるので、余すことなく栄養満点です!!

体重を増やしたい人は、しめの雑炊で最後の一滴まで栄養を取りましょう。

逆に、ご飯の量を調整すればダイエットメニューにもなる、万能な食事ですよ。

体重を増やすプロである相撲から学んだ、体を大きくするための食事方法となります。


【体験談】プロレスラーにはたくさん食べる文化がまだ残っている!!

質が大切と解説してきましたが、実はたくさん食べる時がありますよ!!

それは、試合をした後に食事会がある時です。

関係者の方やファンの方とご飯を食べる機会があるのですが、プロレスラーは出された物は残さずに食べるという伝統があります。

プロレス界には「プロレスラーたる者、飲めません!食べられません!は言うなかれ」という文化がまだ残っているのですよ。

なので、出てきた物は片っ端から食べて、飲んで行きます。


それでは、私の豪快な食事のお話しをしましょう。

とある旅館に泊まった時の話です。その旅館は親切なことに、プロレスラーはいっぱい食べるだろうと思って、夕飯を多めに用意していてくれました。

20人に対して30人分です。

諸先輩方は食事をしたら、そそくさと部屋に行ってしまいます。

まだまだ体を作らなければいけない若手たちが、残ったものを全部食べたくてはいけません。

その日は私を含め4人で残りの10人前を食べることになりました。
しかも瓶ビールが15本も残っています。

時間無制限の1本勝負が始まったのです。

旅館の料理人VS若手達の胃袋!!この食事を制するのはどっちだ。

プロレスラーはリングの外でも、ギブアップするわけにはいけません。

とにかく、食べないと部屋に帰れませんので詰め込みましたね(笑)

毎食ご飯は3合食べていたので、問題なく食べられる自信がありました。

しかし、ビールを飲むと腹が膨れるから苦戦します。

ご飯を6杯食べて、瓶ビールを3本飲んだ時には、味わって食べるというよりは、ただ口に入れて飲みこむ作業でした。

もはや食事とは呼べない。気分は大食い選手権です。

ビールのせいで腹がはち切れそうになりながら、何とか4人で完食しました。

旅館の料理を抑え込み、食事対決に勝利することに。

プロレスラーとしてのメンツを保てたのです。

しかし、動けませんでしたね。その場で寝そうになりました。

瓶ビール4本くらいを1人で飲んでいますからね(笑)

ところで、お気づきでしょうか?

翌朝もあることを・・・

はい、朝も同じように多めに用意されています。

さすがにビールはないですけど、余分に10人分あるので、また若手で仲良く楽しく食事をしましたとさ~(笑)

プロレスラーはときに豪快に食事をすることもあると覚えておいてください。

ちなみに、朝ご飯はオカズが少なくて苦戦しました。最後の方は漬物とご飯です


まとめ

〇プロレスラーの食事は量より質を大切にしている。
〇食事の回数は5~6回食べる
〇タンパク質の量は40g以下にする。
〇場合によって夜の炭水化物は控えめにする
〇プロレスラーの基本的な食事メニューは「ちゃんこ鍋」
〇「ちゃんこ」とは、食事という意味。
〇栄養価が高くて、食事の準備が楽。
〇たくさん食べる伝統は残っている。


「プロレスラーみたいに大きくしたい人」や「ガリガリ体型で悩んでいる人」は、質にこだわって食事するといいですよ。

私たちの体は食べた物から作られていますからね。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?