同じ家に惚れた者同士が、1年ぶりにめぐりあう。ウルカモのメッセージが起こした奇跡
人から人へと住まいが受け継がれる中古物件の売買には、思いがけないドラマが潜んでいることも。
今回インタビューした村上さんも、ウルカモに投稿したご自宅の売却を通じて“奇縁”とも言えるめぐりあいを経験されたひとり。
前のオーナーさんから受け継いだ西船橋のリノベマンションをウルカモに投稿した矢先、かつてご自宅を内見したことのある方から熱いメッセージを受け取り、見事に成約に至ったのです。
売主のこだわりと、買主の熱意。両者が奇跡のようなマッチングを果たした成約エピソードについてお話をうかがいました。
住まいへの愛着と、まさかの査定
ーー まず最初にウルカモに投稿されたご自宅ついて教えていただきたいのですが、以前からリノベ物件を購入することに関心があったのですか?
村上さん:もともと新築に興味がなく、中古を買って自分でリノベすることを前提に物件探しをしていました。ただ、実際に中古マンションを見にいってもなかなかイメージが湧かなかったんです。そこで1から自分でリノベするよりも、リノベ済み物件を購入するほうが暮らしのイメージが湧きやすくて自分に向いていることに気付かされました。
ーー そこで出会ったのが現在のお住まいだったんですね。購入に当たってはどこが決め手になりましたか?
村上さん:前のオーナーさんがデザイナーのご夫婦で、地元のリノベ会社と一緒につくった内装の雰囲気がとても良かったんです。衣装部屋として使われていた広くてクールな土間や、間仕切りのない空間がとにかく魅力的で、ご夫婦がていねいに暮らしてきた様子が伝わってきました。
「ここに住んだら仕事も捗るだろうな」と瞬時にイメージが膨らみましたし、実際に暮らしてみると、風通しの良さや1日を通した日当たりの良さも含め、改めて良い物件だなと実感しました。
ーー 物件を購入されてからわずか1年で売却に向けて動き出すことになったのは、何がきっかけだったのでしょうか。
村上さん:仕事で大きなチャンスとのめぐり合いがあり、千葉にこのまま住むか、離れるかについて考えることになって。熟考した結果、やはりキャリアに後悔を残したくないので、家に固執をせずトライしてみようと売却に向けて動き出すことにしました。
とはいえ、わずか1年とはいえど愛着を持って暮らした家なので「希望の価格で売れるなら売却してもいい」程度の心持ちではありました。そこでとりあえず地元の不動産会社数社に査定をお願いしたのですが、出てきたのが期待を大きく下回る金額だったんです。
ーー ご自宅に込められたこだわりに沿うような査定内容ではなかったと。
村上さん:そうですね。リノベ内容への評価も反映されていませんでしたし、オープンな間取りであることもファミリーをターゲットにしたマンションとしてはマイナス評価材料だったようで、査定額をみて売る気がなくなってしまいました。
「売りたくないかも」と思った矢先の、奇跡のマッチング
ーー 売却意思が挫けそうになった村上さんが、ウルカモにご自宅を投稿しようと思ったのはどうしてでしたか?
村上さん:「リノベに特化している会社であればどうだろう」と思い立ち、カウカモに売却について問い合わせをしたのがきっかけでウルカモのことを知ったのですが、実際の投稿を見てみて、皆さんが売却希望額を自分で設定しているのを魅力に感じました。
私はプロではない以上、普通であれば不動産事業者の出した査定額に対して「そうですか......」としか言えないところなのですが、ウルカモで自分の希望額に買い手からの反応があれば売却に踏み出す納得感を得られそうだなと思い、利用することにしたんです。
ーー 実際にウルカモにご自宅を投稿した際の、率直なご感想を教えてください。
村上さん:SNS感覚で気軽に投稿できるのが面白いなと思いましたし、投稿する過程で自宅の見せ方について意識的になるので、改めていい家に住んでいるという実感が湧きました。
ーー 具体的にはどんなところの見せ方に工夫されたのでしょうか。
村上さん:日当たりは大きなアピールポイントなので、撮影する時間帯を含めて部屋の魅力が伝わるように工夫しました。あとは買主の方がみたいポイントを意識して、同じ空間を複数のアングルから撮影するなど、内見した気分になれる写真にすることを心がけました。
自宅をアピールすることにかなりの熱量を費やしたので、自分で写真を撮ったり紹介文を書いているうちに「うーん、やっぱり売りたくないかも......」としみじみ思ってしまったくらいでしたね(笑)
ーー 投稿後間もなく買主様とマッチングしましたが、メッセージが届いた時のご心境について教えてください。
村上さん:メッセージが届いたのは投稿した2-3日後のことでしたが、そんなにすぐ反応があるものかとびっくりしましたね。なんと先方はこの物件を1年前に内見したことがあり、その際にも買付の申し込みをしていたという奇跡のようなめぐりあいだったんです。
1年前には番手順(※ 買付の申し込みをした順番のこと)で私が購入できたのですが、買主さんはそれから1年のあいだ物件探しを続けた結果、けっきょく気に入る物件に出会えていなかったようで、ウルカモでの投稿を見つけて非常に熱量の高いメッセージを送ってくださいました。
ーー 購入検討者から直接熱いラブコールが届くのは、ウルカモならではの体験ですね。
村上さん:そうですね。直接のやり取りの良さとして、メッセージを受け取った時点でぼんやりと人となりが伝わることがあると思います。特に、私のように手っ取り早く売りたいだけでなく売らないことも選択肢にあるような場合だと、「この人に住んでほしい」と思える人にお譲りしたいと考えるものです。
そういう意味でウルカモのメッセージは「この家を引き継ぎたい」という強い想いを持った方と直接マッチングできるよくできた仕組みだなと思いました。
住んでほしい人に向けて熱い家自慢を
ーー マッチング後、実際に買主様が内見にいらした時のエピソードについて教えてください。
村上さん:買主さんは1年前の内見の際に、私と同じように物件に惹かれただけでなく前のオーナーさんのライフスタイルへにも強く共感されていたようで、当時オーナーさんから聞いた話を次々と話してくださいました。
天井のフックに植物をたくさん吊るせることや、モルタルの経年変化を楽しめることなど、売主よりも買主の方が物件に詳しいのではないかと思わされたくらいです(笑)
ーー 買主様の熱意は売却の意思決定にもプラスに働いたのでは?
村上さん:そうですね。買主さんの言葉の隅々から「本当にここに住めるんだ」という喜びが感じられたので、素直に「売るならこの人しかいない」という気持ちになりました。
私としては売るか・売らないかの様子見も兼ねてウルカモに投稿したので、熱量の高い買主さんとこんなにすぐに出会えたことがとにかく嬉しかったです。普通だったら最低でも2-3ヶ月は売却に要していたと思いますし、その過程でこちらの希望通りにいかないこともあるかと思うので。
ーー 最後に、今回の売却体験を踏まえ、これから売却するかもしれない人へのアドバイスはありますか?
村上さん:売却活動を進めるために、一般的には最初に不動産事業者と媒介契約を結んでから売りに出すことになると思うのですが、ウルカモなら売りに出すことを決める前から自分でアクションできるので、納得した上で売却活動に進みたい方にはウルカモへの投稿をおすすめしたいですね。
そして、不動産の売買も最終的には人と人とのめぐりあいなので、住んでほしい人に向けて自分の家の良さを堂々とプレゼンして欲しいと思います。
ーー 潜在的な買い手に向けて、家を売る前から思いっきり家自慢をしてみようということですね。
村上さん:はい。私は他の方の家自慢を見るのも好きなので、ウルカモは今もチェックしていますよ。写真の撮り方や文章のアピール方法にもオーナーさんの個性やこだわりが出ますし、投稿をみているだけでも面白いですから。
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