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「溺れている人を助ける際は、たとえ水泳に自信があっても飛び込んではいけない。捕まることのできる物を投げ入れるべし。さもなくば共に溺れてしまう。」

これは川や海などで溺れている人を発見したときの対処法だ。もちろん,現実には勇敢に飛び込み命を救った例も多数存在しているが,このメッセージは溺れている本人は藁をもすがる状態で判断力はなく,助けに入った人に必死に捕まり両者共々溺れてしまう,という結末を減らすために語られているものである(と理解している)。

そして,この言葉は子育てにも言えるのである。

不登校に至ったウルは学校に行くということを頭では理解しているが,心が体が拒否をしていたのだと思う。かといって学校にいかない理由として大人を論破できるほどの材料も、当然持ち合わせていない6歳。家で暴れて抵抗するしかなかったし,それほど精神的に追い詰められていたのだと思う。(今でこそ、外ではなく家で暴れたことは恥ずかしいことでもなんでもなく,私たち家族を信頼してくれていた証なんだと思える。)

ただ,当時のウルトラの母は、弱かった!(しかしあらためて…ウルトラの母だなんて…これまたなんでこんな強そうなネーミングにしちゃったんだろう…笑) 暴れたり泣いたり精神的に不安定なウルと一緒になって泣いて悩んで自分を責めて・・まさに一緒に溺れてしまっていたのだ。そんな母を見てまたウルは不安になっていたに違いない。まさに負のスパイラルであった。

子育てに共感はとても大切なこと。痛かったね、大変だったね、お疲れさま、でも本人がとてつもなく辛い時には一緒に泣いてあげるのではなく,辛かったねと伝え抱きしめる。笑顔でいる。楽しくいる。そばにいる。だってその先には希望が待っているのだから。


※写真は我が家の推し絵本!「ぼちぼちいこか 」。様々な事にチャレンジするも、全部うまくいかない…そんなカバさんが最後言う。「ぼちぼちいこか、ということや」。ウルもトラも大好きで、我が家では自然にでてくるようになった。うまくいかなかったとき、ケンカしそうになってるとき、なんか知らんがムカつくとき…そんなときは「ぼちぼちいこか~」。立ち止まるでもなく、諦めるでもなく、ぼちぼち、いくのだ。ぼちぼち、歩き続けるのだ。



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