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【ASD】大人の発達障害当事者が語る、会社での悩み、解決のヒント!


こんにちは、ウロコです。

生まれつき弱視で、幼少期に発達障害(ASD・ADHDグレーゾーン)と診断されて、今は正社員として働いてます。

18歳で社会人デビューして早くも2年4ヶ月が経ち、そろそろ仕事の容量が掴めたかなーと思ったこの頃(遅すぎないか?)。

何度も壁にぶち当たっては、「もう無理限界!」「辞めたい」と思うこともありましたが、何とか乗り切って今に至ります。

そして、今思うことは、何事もやってみないとわからないということ。


今回は、2年間がむしゃらに働いた私自身の経験に基づき、当事者目線で伝えたいことをお話させていただきます!

同じ思いで悩んでいる人たちのお役に立てれば嬉しいです。

1.会社の悩み、解決のヒント5選

こんな悩みはありませんか?

  • 社員同士のコミュニケーションがうまくいかない

  • いつも決まった返答ばかり

  • 自分の話を聞いてくれない

  • 急な予定変更やとっさの対応ができない

  • よく物をなくす、予定が抜けることがある

  • 仕事を覚えてくれない

それは、上司と部下、同僚、顧客、あるいは身内でも起こりうることで、必ずしも「障害を持っているから」というわけではないです。
それでも一つでも当てはまる方、会社等にそんな人がいると、心当たりのある方は、今からゆっくり解説していきます。


1-1 いつも決まった返答ばかりする

例えば、体調を崩して会社を休んでた人が復帰してきた時、「大丈夫ですか?」と聞くと、「はい、大丈夫です」というだけで、具体的な病状を説明しなかったり、
出先に遅れた時に、「到着時刻がわかれば連絡してください」「駅に着いたら連絡ください」と言っても、なかなか連絡が来なかったり…

帝恵文ばかりの会話でつい、「あなたはロボットですか!?」と思うかも知れません。
しかし本人にとって、会話で相手が思っていることがわからず、言われたことをそのまま受け取ってしまう、「間に受けちゃう現象」が起きているのです。

「大丈夫ですか?」は、自分が大丈夫だと思っているか、無理をして「大丈夫です」と返答します。
もし、今の状況を知りたいのなら、「熱はないですか?」「もう吐き気は治まりましたか」等具体的に聞く方が、「熱」「吐き気」などの単語が含まれていると、本人にとっては分かりやすく、正確に答えを出すことができます!

休んでいた時の状況が知りたい時は、休んでいる時に連絡をいれる、あるいは「病院にはいきましたか?」「他にしんどいところはなかったですか?」と、相手が答えやすいように、そして情報が得られるまで最後まで質問しましょう。

出先に遅れる、と連絡があった際、「着いたら連絡ください」というと、駅についてからしか連絡が来ません。
「到着時刻がわかれば連絡してください」は、本人が電車の時刻を調べて、具体的な時刻を割り出さないと、連絡できないと勘違いしてるか、現状や到着の目安を伝えることなんて、言われないとわからないのです。
そんな時は、「今どこですか?」「(電車に乗っていたら)どこの駅ですか?」と聞いて、到着の目安を推測する必要があります。めんどくさいかも知れませんが、正確な情報を得るために、細かく聞き出しましょう!

1-2 自分の話を聞いてくれない

話をしているのに目を合わせてくれなかったり、全く話の内容を理解してくれなかったり…
そんな時、どう対処しますか?

目を合わせないのは、話を聞いてないわけではありません。目を合わせる癖がついていないか、相手に心を開いていません。
話の内容はわかっているか、相手に復唱させるなどして確認をとりましょう!

全く話の内容を理解していない。これは、今自分に話しかけられているのかわかってません。そんな時は、「〇〇さん、」と名前を言ってから話し始めると、相手はすぐに気づいてくれます。

また、全然話してくれない時は、こちらからよく声をかけてあげることや、積極的に褒めてあげることで、本人は心を開き、少しづつ話しかけるようになりますl。

1-3 急な予定変更やとっさの対応ができない

ASD当事者の多くは、予定や時刻などの自己管理が厳重にされてます。

今日は何時にどこへ行く、何時までにこの資料をまとめる。と、いつしか本人の中でも時間にこだわりができます。
「今日はAじゃなくBにできるかな?」ということに対して、せっかく自分で立てた予定が全て台無しになってしまった!という感情で、パニックになります。私はそれでも対応できますが、中にはその日全然仕事が進んでなかったり、体調を崩して早退したり…
できなさそうであれば、無理強いせず、別の人に任せましょう

1-4 よく物をなくす、予定が抜けることがある

これは、不注意が人一倍多い状態です。本人はそれを自覚し、気にしているか、日常化しているので、気にしていない場合もあります。

本当に大事な物や会社の物品などは、管理を徹底して、大事な予定などはメモに残して、机の上に置きましょう。

1-5 仕事を覚えてくれない

最近入ってきた人、メモをとっていてもすぐに仕事を覚えてくれない」

就職や転職、部署の異動などの環境の変化は、本人にとっては一大イベントです。(まあみんなそうだけど)
今までとの変化に対応できず、すぐには覚えられない場合があります。
しかし、しっかり覚えれば、忘れることはありません
仕事に慣れるまでに時間はかかりますが、少しずつ慣れてきたら、ある程度動けるようになります。ある程度というのは、シンプルな作業などはできても、電話対応などさまざまな情報を瞬時に引き出すことは困難です。
無理強いはせず、暖かく見守ってね♡

「いつもはしっかりできているのに、新しい仕事はすぐにできない。」

新しいことに対して不安を抱えてたり、前述したように、慣れるのには時間がかかります。挙動不審になり、ミスをすることもありますが、段取りがわかり、徐々に慣れてくると、出来るようになります♪
なにも急ぐ必要はありません!少しでも進歩したら褒めましょう。自信につながり、抵抗なく仕事が身に付きます!
※それでもできない時は、本人にとってもストレスになるので、それ以上求めるのはおしまいにします。

2.辞めさせたくないなら適切な距離を保とう!

大人のASDでも、相手との距離感が分からなかったり、仕事に対して消極的だったり(そう見えたり)、誰とも話さなかったりなど、必要なコミュニケーションさえ取れない時があります。そんな時、「向いてないんじゃないか?」と思うかも知れません。

私たち当事者も、「もっと頑張らないと」と自分のことに精一杯で、人に頼れなかったりします。それでも環境が整えば、ある程度ストレスをなくせます。
人を選んでしまい、苦手な人とは一切話さなかったり、「上司」に対して抵抗があったりします。完璧を求めすぎて、たじたじになったり、とっさの対応が難しかったりもします。
そんな時は、信頼できる人が部署に1人でもいて、第三者と話ができていれば、追い詰められたのちに退職することはないと思います!
苦手かもと思ったら、無理に距離を近づけたり、あるいは無視して遠ざけたりせずに、本人が楽な距離を保ちましょう。

尚、ポジティブな声かけは、会話を円滑にし、そうでなくとも、あいさつや予定の確認など、積極的に声をかけると、「会話ができた!」と自信がつき、本人から話しかけられるようになるかも知れません✨

3.【上司】定期的に話を聞いてくれると助かります。

上司や第三者、信頼できる人と定期的に面談すると、ゆっくり話ができるので、普段忙しくて聞けない本人の要望などが聞き出せるかも知れません。「定期的に」というのは、例えば1ヶ月に一度、日時をあらかじめ決めることで、話す内容や心の準備ができます!定期的に話す時間を設けることにより、関係が途絶えることなく続き、安心して仕事ができるようになります!

4.まとめ:私の奮闘と今

2年間同じ職場、同じ部署で仕事ができたことは、自己管理と周りの環境があったからこそです。
周りに理解が乏しく、私は気難しい人と思われ、避けられているような気がして「私はこの職場には向いてないな」と思い、転職の準備をしていた時期もありました。部署移動も考えました

発達障害者相談窓口でカウンセリング受けて、そこから上司に連絡が行き、徐々に周りが理解してくださり、今は前ほど辛いということは無くなりました。

そして今では、根気よく努めていたからこそわかった、自分の特性との付き合い方。周りの人との捉え方のちがいを発信できるようになり、とても誇りに思います。

まだまだ文章がまとめられないけれど、これからも自分の好きなことを発信していきたいと思います。

長文にお付き合いいただき、最後まで読んでくださり、本当にありがとうございました⭐️

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