個性の多様性:集団的パーソナリティ
はじめに
このままテクノロジーが進化していくと、SNSアプリが多様化していく。例えば、世代別のアプリが広がり、高齢者専用アプリや小学生用アプリなどが出てくる。また、ガンプラ専用SNSや撮り鉄専門アプリなど、趣味趣向別のアプリも広がるだろう。
今回は、個性とSNSアプリについて考察したい。
経験の抽出型個性
要は個性とは、人が持つ独特な性質や特徴を指すことであり、経験によって培われていく。
人生で例えると、それまでのツライ経験が、人の優しさを知り感動した体験が、自分のオリジナリティとなっていく。自分の経験や体験から抽出されたものが、個性となっていく。これが経験の抽出型個性と提唱する。
未来の個性
近い将来、SNSアプリだけが多様していくのではなく、ライフスタイルやフィナンシャルプランもさまざまな分野で多様化していく。そして、さまざまな取捨選択により、自分の個性が浮き彫りになる時代がくるかもしれない。
例えば、同じSNSアプリを使っている人々、同じ種類のライフスタイルを採用している人々、または同じフィナンシャルプランを持つ人々といった具体的な集団が重なりあい。重なりあった集団は、共通の選択や価値観を共有し、その結果、特定の「集団的個性」を形成する可能性がある。
集団的個性は、社会や個人に影響力を持ち、大きなムーブメントを起こす場合がある。
一即一切(いっそくいっさい)
イワシ魚群の行動では、個が全体に影響を与え、全体が個に影響を与える相互作用の関係である。経験の抽出型の個性を個とし、集団的個性を全とするならば、これは仏教における『一即一切・個にして全、全にして個」の思想と同様である。個人の個性と集団的個性は相互作用により影響しあっている。
個人的な個性か集団的な個性なのか判断つかない場合が出てくるが、自分をつかさどる要素であることは間違いない。そして、それは社会に影響を与える。
まとめ
テクノロジーが進化することで、個人的なパーソナリティーの他に、集団的個性という属性があらわれる。集団的個性は、人間が取捨選択することにより、形成されるものである。
自分が取捨選択することにより「集団的個性」が決定される。そしれが1つの属性として分類されるのだ。例えば、個人主義のアメリカや利他主義の日本など、国=○○ではなく。個人主義や利他主義が1つの属性となり「利他属性の日本人」のように、国や国籍に囚われない、新しい人類の属性が現れるかもしれない。国籍的な分類と思想的な分類がわかるような時代が、すぐ側まできている。
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