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人生は団体戦だ。

今なんとなくみんなが抱えてるお悩みは突き止めていくと「孤独」もしくは「退屈」みたいなところなのだと思う。

これらは皮肉なことに世の中が便利になればなるほど大きくなる厄介な感情。おそらくイーロンマスクも解決できないし、おそらくイーロンマスク自身が一番寂しさとか退屈とかに困ってそう。

わざわざ定義しなくていいとは思うが、一応ここで整理しておくと

孤独=心細く心が満たされない。
退屈=相変らずの状態が続くので心が晴れず、あきること。そのさま。

いざこう文字に起こすと変な感情だな。自分もうまく説明できない。

しかし侮ることなかれ、この二つは慢性的な現代病だ。どちらにも共通してる「なんか満たされてない感」は現代特有なのだろう。

昔はもっと、仕事!勉強!家族!恋人!趣味!って感じで時間を割く当てがなんとなく決まっていたけど、今は変に自由すぎて、満たされすぎて、

「ティンダー使えば抱けるし別に恋人いらねぇや」とか「趣味とか金かかるしTikTokみよ〜」

こんな感じで、スマホ一台で僕たちはある程度無敵になってしまえるのだ。別に誰かと一緒にいなくていい。

そもそも今の時代で、誰かと一緒にいるっというコマンドは使い勝手が悪すぎるんだよな、

・金がかかる
・時間を食う
・気を遣う
・身支度
・話す内容
・聞く姿勢
・行く場所

あぁめんどくさい。大いにめんどくさい。

しかしどうだ、君は今孤独ではないか?退屈ではないか?もういい加減、俺たちの心はアプリで満たされないって気づこうぜ。

コロナがおわって再び動き出した日常。もうそろそろ他人に向き合ってみないか?

みんな退屈なんだ、孤独なんだ。

さぁ人生の団体戦を始めよう。

変なイベントに行ってきた


心斎橋パルコと聞くとえげつないハイブランドが所狭しと店を構え、極貧大学生の僕はいたたまれない気持ちを抱えつつウィンドショッピングをするわけだが、4階のskiiimaというコワーキングスペースは少し変な空間である。

そこで昨日開催されたのが喫茶シランケドというトークイベント。

年齢も職業もばらばらで得体のしれない大人たち総勢40人。

なんかほんとに、とくに何か学びがあるわけでもなく、ゲストと司会がドヤ話をするわけでもなく。婚活パーティーみたく無理やり誰かと交流するわけでもなく。

生産性も何もない、平和でゆるくてふわっとした空気感のあるいべんとだった。

僕は作ってる雑誌の宣伝でお話をさせてもらった。それをきっかけに興味を持ってもらいいろんな人とお話をしたのだが、そこの話題で上がったのが「ぼやっとした不安の乗り越え方」だ。

ぼやっとした不安の乗り越え方

40代と20代の兄貴たちと語らったのは、コロナで感じた「ぼやっとした不安の乗り越え方」、そしてこのボヤッとした不安というのが孤独と退屈だ。

僕ら学生はコロナになれば就活をするという人が多かった。
目指すものがあることにしたのだ。

しかし社会人はそうではない人が多いだろう。

案の定三人の兄貴は急な時代の変化に戸惑い、病んだらしい。

そしていろいろ試したが、やはり退屈で寂しくて。そんなこんなで彼らは新しい試みとして、このイベントに足を運んだそうだ。

根底にあった、人と話したいという欲求に向き合った結果だった。

聞かせたがりで、話されたがり

しかしだ、逆に言えば退屈も、孤独も一種の共通の話題とも言える。
だから初対面の人とはそこを切口にするとなぜか話が弾み、なぜかのの人がよくわかる。

退屈だから何をした、孤独だから何をした。

その垣間で見える、その人の好きなこととか、嫌いなこととかを深掘りするのが僕はとても楽しいのだ。

で話をしていく中で気づいたのが、みんなあなたを聞きたいということ、そしてみんな聞かせたいということ。

みんながみんなの孤独を話して退屈を聞いてるあの時間、空間。これはアプリじゃできないなぁってなった。やっぱり会って話すことはすんごい力を持ってるんだぁと。

そして人生ってのは団体戦なんだなぁと気づいたのだ。

人生は団体戦である。

別に無理に人とつるめ、とかいうつもりはない。でも自分と合う人、合う場所を探すことは諦めないでほしいと思った。もちろんどこまで行っても他人だから、そらうまくいかないことだってあるさ。でも、それでも、人を好きになることをやめてはいけないと思う。

それくらいに、他人という生き物はすごい。話をするってすごいのだ。

あと忘れたらいけないのが、あなたの話を聞きたい人はいっぱいいる。そしてあなたに話を聞かせたいというひともいっぱいいる。

現に僕がそうだから。

だから、退屈とか孤独はみんなで戦おうぜ。つらいなぁって嘆いて、一緒に映画でもみにいけばいい。酒でも飲みにいけばいい。

そうやって誰かと一緒に退屈と戦おうぜ。

今度はそうやって生きてみようぜ。


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