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女子の初手は、お米を炊く鍋選び?|形から入る料理の楽しさ

皆さん、お米は好きですか?
最近は日本国内の米消費量が減っているとも言われていますが、私はお米が好きです。パンも麺も好きですけど(笑)、お米は特別。
さっぱりめの食味のお米をちょっと固めに炊き上げるのが好みで、たまに雑穀を混ぜたり、炊き込みごはんにしたり。これに大好物のお漬物と、少し甘めのお味噌汁があればそれだけでご馳走です。
特にホッとしたい時、身体が疲れている時、炊きたての温かいお米が恋しくなります。そうそう、お米は腹持ちが良いので、しっかり精をつけたい勝負の日もお米を選びます。

<photo:炊きたてのごはんに、大好物のきゅうりのぬか漬け、甘めのお味噌汁。>

私のごくごく周辺の数少ない統計データではありますが「これから料理をきちんとやろうと思うんです!」という女子は、料理道具の初手として、ごはん鍋を求める傾向が高いように思います。

やはり、まずは主食である「お米を美味しく炊きたい」と思うのでしょうか。よく「おすすめのごはん鍋はどれ?」という質問を受けます。

「お米を美味しく炊きたい」となるとごはん鍋の話だけでなく、お米の選び方(意外と知られていない)や研ぎ方、お水選びに、鍋の選び方、炊き方…と無限に話したいことが広がってしまうのですが、

ここでは、私が普段使っているごはん鍋をご紹介したいと思います。

<photo:炊きたてのごはんがあると、特別なおかずが無くても十分。>

鍋でごはんを炊く場合、たいていは
1:研いで浸水させた後、水を切った米を鍋に入れる
2:鍋を強火にかけ、沸騰したら弱火にする。
3:炊きあがったら、そのまま蒸らす
という工程になります。火にかけている時間や蒸らす時間は、その鍋によって違いますので、鍋の取扱説明書をよく確認しましょう。

いろいろある、ごはん炊き鍋

私は普段、鍋でごはんを炊いています。
約10年前に私が料理をするようになった頃、一人暮らしの頃から使っていた炊飯器が寿命となり、さあ、新しい炊飯器を買って美味しいごはんを炊くぞ!と意気込んで家電店に行ったものの、あまりの高機能・あまりの高額に夫婦二人してびっくりし…当時、家にあったストウブで炊き始めたのがきっかけです。

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しばらくは家にある鍋で炊いていましたが、ごはん炊き用の鍋が欲しくなり、少しづつ、ごはん炊き鍋を買い足してきました。
左から、
ストウブ ラ・ココット de GOHAN 一合炊き
普段、夫婦二人の1食分、一合だけ炊きたい時に使っています。白米だけなら二合まで炊ける容量です。
ストウブ ラ・ココット de GOHAN 二合炊き
夫婦二人の2食分、二合を炊く時にはこちら。白米だけなら三合まで炊ける容量です。
ストウブのこの鍋の良さは、なんと言っても、火にかけて水が沸騰するまで蓋を開けたままで良いので、火加減調節がわかりやすいことです。
たいていの鍋は蓋をしたまま、湯気や音で沸騰したかどうかを見るので、慣れるまで加減がわかりづらいんですよね。その点、この鍋はとてもわかりやすい。
また、匂いなど気にならない方でしたら普通に料理の鍋としても使え、重宝します。IHでも使用できます。

カネフサ製陶 ごはん鍋 織部 小
こちらはKomerco−コメルコ−を始めてから知った、カネフサ製陶さんのごはん鍋。このサイズで一合〜三合が炊けます。カレーや炊き込みご飯など、ちょっとごはんを多く食べたい時にこの鍋を使用しています。
カネフサ製陶さんの鍋の良さは、強火から弱火に火加減調整しなくて良いこと!火にかけたら中強火で"炊きあがりまでそのまま"の気楽さです。
火加減調整なし、というのは最初半信半疑だったのですが(笑)、中強火の加減さえ掴めば本当にそのままで美味しく炊きあがり、便利の一言。
土鍋では珍しくさまざまなカラーバリエーションがあり、色選びも楽しいごはん鍋です。

雲井窯 御飯鍋 五合炊き
ホームパーティーでたくさん炊く時に登場する、雲井窯さんの五合鍋。これは、前職でチームメンバーだった女子達から「母の日」で頂いたもの。私の憧れの鍋でしたから、とても嬉しかったのを覚えています。
この鍋は有名料亭でも使われているだけあって性能の良さはもちろんなのですが、なんと言ってもそのカッコよさ。食卓にそのまま出した時の佇まいに、ホームパーティーのゲストたちも痺れます。

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こちらは昨年夏に買い足した、羽釜のごはん鍋。
釜浅商店 釜浅のごはん釜三合炊き
これは完全にフォルムのカッコよさと、羽釜で炊いてみたい!という欲求で買いました。
鉄ですから、お米が炊きあがったらすぐお米をお櫃に移す必要があるのと、錆びないように洗った後すぐに水分を取る必要があります。また、蓋のサワラも乾燥で割れないよう、炊く前に浸水しておく必要があります。
それなりに手間がかかるごはん鍋ですが、お米がシャキッと美味しく炊きあがります。

結論、鍋で米を炊くことは手間なの?簡単なの?

ということで、ごはん炊き鍋を使い分け、さらにごはん炊き用ではない鍋でも炊いてみたり、といろいろな鍋でごはんを炊いています。

炊きあがったごはんの美味しさは、鍋だけではなく、お米そのものや炊く水などでも変わります。鍋だけで美味しさの優越はつけ難いと思います(それだけ、それぞれ美味しく炊きあがる)。

炊飯器と比べ、鍋が致命的にできないことは「保温」。
ごはん鍋は保温ができませんから、残ったごはんはラップにくるんで冷凍しています。冬場は、夜炊いて残ったごはんをそのまま鍋で保存し、朝、だしと具を追加して火にかけ、おじやにしたりしています。
私は炊飯器時代、保温したまま忘れてカピカピになったごはんと対面することがしばしばありましたので…逆にその自己嫌悪から解放されました。

<photo:ごはん炊きの鍋は、余ったごはんを、そのままおじやにできるのも便利です。>

炊飯器は火加減や蒸らし時間を気にする必要がないからラク、という方も多いでしょう。確かに、鍋だとその点は自動的に、とはいきません。
しかし、実際、鍋でごはんを炊き始めた人たちは口々に「慣れれば手間ではない」と言います。私も炊飯器から鍋に変えた頃この部分が気になっていましたが、あっという間に慣れたことを覚えています。

それよりも、自身で火加減調整して上手に炊きあがった時の達成感と言ったら!美味しさも、喜びも、楽しみも、格別!の一言です。

そうそう、鍋でごはんを炊くことに慣れていると、どんな鍋ででも、どこででも、ごはんが炊けるようになります。キャンプなどのアウトドアでも、海外で炊飯器が無くても、お米が炊けるのは地味に役立つスキルです。

私の拙いごはん鍋歴が、どなたかの新たな「ごはん鍋」の楽しみのきっかけになれば幸いです。
お米の選び方、研ぎ方、お水選び…などは、またの機会に。

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