夜ふかしの会話
子供と何気ない話をしてる時に、今の瞬間の会話は良かったなと思うことがある。
今日の会話は久々のそんな時間だった。
息子の寝室におやすみを言いに行き、夏休みのイベントについて話をした。
友達と夜釣りに行く事とか、合宿が辛いという話のほかに、将来の話についても。
彼は何度目かの骨折で安静期間。
激しいスポーツに夢中な彼は怪我をする事が多く、わたしは心配している。
まあ、そんな何度目かの怪我で今から復帰までに色々な道のりがあると思うのだが、そんな時に彼が言ったのだ。
「たぶん、、、、そういう運命かも知れない。」
「あなたが怪我することが?」
「だって、お母さんもお父さんも経験したことないんでしょう?これは、俺だけに起こる出来事で、俺の人生にはこれから何かを学ぶ必要があるらしい」
「そうね。なんやろーね。それは」
「さだめよ。さだめ。」
「たまに未来を感じる事があって、、。
そうだ。ちょっと覚えていて欲しいんだけど、今から話す事。」
「はい。」
「たぶん、俺には娘が出来ると思う」
「ほーー急に子供の話?息子じゃなくて?えー私に似た?(笑)」
「性格はお母さんに似て欲しくないけど、目は似てもいいと思ってる」
わたしは笑った。
息子の目は私にそっくりなのだ。
男の子なのに黒目がちなタレ目は時には悲しげに見えるけど、彼は気に入っているのだと思った。
「いいね。忘れないでいこう。」
かまいがちで、喜怒哀楽のある私ではなく、聡明で静か微笑んでるような女性がいいんだとか。
いるかしら。イマドキ。そんな男からみていい女。
振り返って、あの時間はいい時間だったなと通り過ぎた後に笑みがこぼれるような時間もあるけれど、たまたま洗濯しばかりのシーツがパリッと気持ちよく感じる快適な布団に包まれた、うとうとしながら、話すカレを見ながら、これはいい時間だなと思った。
さて、どうなることやら。夏休みは始まったばかりである。
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