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許される「変わってる」と、許されない「変わってる」(本当に書きたかったこと)

みんながみんな、チェック柄だったとする。
世の中の常識はチェック柄なのだ。
ギンガムチェック、タータンチェック、ブロックチェックあたりが人気で、色目で個性を出したりしている。
そんな中、千鳥格子の人がいたら。

「あの人、ちょっと変わってる。だけど、そのチェックも素敵!」

…なんてことになったりする。
なんなら「みんなと違うものが選べるって憧れちゃう…!」くらい思われたりする。

だけども。

ゴブラン織りの花柄の人がいたらどうだろう。
千鳥格子の人よりも「みんなと違う」度合いが大きいではないか。

でも、「あの人、変わってるね」で終わるんだよね。
もちろん、受け入れてくれる人もたくさんいる。
きっとそういう人は、「誰が何柄かっていうのはそんなに大きな問題じゃないと思っている人」なんじゃないかと思う。

チェック柄の人たちに受け入れられる範囲が千鳥格子までなのか、ストライプも入るのか…というのは、その集団の性質や世の中の雰囲気に依るのだろうけれど、「花柄だって何だって、みんなみんなオールオッケーだよ!!」なんていう集団は多くない。
残念だけれど。

会社を辞めて、一人で家にこもっていたら日本語を忘れてしまいそうだったので、ものづくり系のコワーキングスペースの会員になりました。
類は友を呼びやすいのか、そこの会員さんたちは何柄でも受け入れてくれる。
というか、もう、そこの会員さんたちの柄がみんなバラバラすぎてガッチャガチャ(笑)!

もしかして、世の中がチェック柄に見えていたのは、私の偏見だったのかもしれない。
チェック柄が羨ましくて、でも自分の花柄を受け入れられなくて、でも花柄を愛したくて、そんな思いが見せていた世界がチェック柄ばかりの世の中だったのかもしれない。

許される「変わってる」と、許されない「変わってる」がある…という感覚はまだあるけれど、もしかすると本当は全て許されているのかもしれない。


ところで。
カバー写真に使わせていただいた桜(だよね?)は、今年のものなのでしょうか。
札幌はやっと雪が溶けたところで、まだ花は何も咲いていません。
あと1ヶ月くらいで、梅と桜が見頃になるはず。
ニュースで関東の春を見た後に遅い春を迎えるのは、ちょっとお得な気がします。

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