見出し画像

クリエイティブラーニングコミュニティVIVITAがすごかった話

 4月20日に旭川市で開催された、VIVISTOP旭川の仲間探しに向けた、VIVITAプレイベントのレポートです。平日の夜に開催されたにも関わらず、クリエイティビティに興味がある方や、VIVIWAREってなんだ?と思って参加した方など性別年齢問わずたくさんの方が参加し、イベントが終わった後も交流する姿が見られました。私も、夢や期待が膨らんだ時間となりました。

 VIVITAプレイベントではこのような流れで行われました。
1.参加者自己紹介
2.境さん、穴山さんよりVIVITAの説明
3.相原さんよりVIVIWARE cellの説明、実演
4.感想

ゲストプロフィール

境理恵さん VIVITAプランナー/コミュニケーター
穴山信一さん VIVITAサービスプランナー
相原正徳さん QAエンジニア


 暖かい雰囲気で参加者の簡単な自己紹介が終わると、いよいよ境さん・穴山さんよりVIVITA(主にVIVISTOPについて)の説明を聞きました。

VIVITAってなんだ?

 まず、VIVITAとは、クリエイティブな人によって構成されるグローバルコミュニティです。

VIVITAは、「何ものにも制約されずに人間的で自由な暮らしをするために、自分たちの手に作る力を取り戻す」「自律的に生きていくことがすごく大事なのではないか」という考えが根底にあり、そのために感性豊かなアートやテクノロジーを活用して、個人の作る力をつけていくことによって、新しい社会を作っていこうということをミッションとし、活動をしている。

 このミッションのために行っていることの一つで、旭川で新たに作ろうと考えている、VIVISTOPが大事にしている考えを紹介していただきました。
 まず、とても興味深かったことは、VIVISTOPには学びのカリキュラムがなく、先生もいなく、そのルール・ベースがあるだけで、何をするのかは自由で地域の特性を活かして、そこでやりたいことをするということです。
 私たちが学校で生活する中では、学校にいる大人は全員先生であるため、どうしても、「大人は先生、子供は生徒」という関係から抜け出せなく、このような中にあっては放課後に行く場所にいる大人は先生だと考えてしまう傾向があります。しかし、境さんは
 「もともと子供が、教える教えられるという関係にならないようにしている。子供たちは、大人のことをニックネームで呼ぶし、先生とは呼ばない。先生と呼ばれても、先生ではないよと言っている。あくまでも、来る人間は「共に作る仲間」として接して、一緒に作るという活動をするようにしている。」
とおっしゃっており、とても興味深く、考えが深まりました。
 また、VIVISTOPでは制限を決めないということを大事にしており、実例としては、ジェットコースターを作りたいという男の子の願いに対し、スタッフが奮闘して、街の工務店の方々を巻き込んで、本当に実現させてしまったという話があります。「本気でやりたい」と思ったことをたくさんの方を巻き込みながら実現させていく体験ができることは、本当に素晴らしいことだと感じました。そして、その男の子のように、私も「本気でやりたい」と思ったことをVIVISTOPでたくさん叶えていくことができたらいいなと思いました。
 さらに、「オーナーシップとメンバーシップということも大切にしていて、一人一人がこの場所が自分の場所であるということを感じ取れるような活動を意識している」ということも話されており、これも興味深かったです。
 そんなVIVISTOPでの活動の実例も話してくださいました。

①VIVITA BOOKS
最初の活動としては、子供が作家、学生が編集者としてタッグを組んで、プロの編集者の方々にサポートしてもらいながら、二人1組で絵本を作るという活動を2年ほどしていた。1年目には7冊、2年目には10冊作っていた。ガチで本を作って、本屋さんに置いて、ベストセラー作家になろうという考えでスタートさせた。

 その活動で穴山さんは、「子供達が出した案に対し学生たちが真剣にぶつかり合って、そこで生まれた作品は子供も学生も思いがけない形になっていて、みんな、自分の力だけでというよりかは、一緒にやることで、新しいものが生まれるよね、ということが分かった。今はなぜ活動をするのかという考えをブラッシュアップさせていて、より進化したVIVITA BOOKSにしようとしている。」と話していました。
 しかし、課題点もあったようで、「本ができたことがゴールになってしまっていて、VIVITAとしては、本を作ることで色々な気づきを得て欲しかった。そして、その後その本をどうするのかというところまでやりたい。だから今は、本を作るという楽しみと、自分たちの興味の何を本にしたいのか、そして作った本をどうやって、誰に何を伝えたいのかというところまで活動の中に入れて、作った本を本屋さんにおくと、結局、その読んだ人の感想が返ってこないので、子供と作家と、読んだ人がコミュニケーションを取れるような活動まで作りたいと考えている。」と振り返りを話していました。

②VIVITA ARTISAN
VIVISTOPの中で子供だけで活動していると、どうしても社会とつながることがなかなか難しい。例えば、子供たちの好奇心をダイレクトに社会に繋げることがなかなかできない部分があった。だったら最初から社会の中で活動してしまおうという取り組みを始めた。第一線で活躍しているようなメーカー、職人、スタートアップの企業を巻き込んで、一緒にプロダクトを作るプロジェクトをやっている。プロフェッショナルの仕事に触れながら、ものづくりの過程などを学び、自分だったらこう作るというのをやってみるというプロジェクトを始めた。
例えば、神戸市のサポートのもとで靴を作ったり、企業のサポートで、子供たちと洋服関係のプロジェクトをさせてもらって、どちらもデザイナーとの新しい靴や服作りをスタートアップ企業と一緒にプロダクトのサンプルを作って、売るというところまでトライしてみた。値段が高くなってしまい、売ることが難しかったけれど、学びもたくさんあって、面白かった。課題もあったので、そこを改善していろんな形で続けられたらいいなと考えている。

 私が実例の話を聞いていて気づいたことは、全ての活動に「現状を知る→仮説を立てる→仮説検証→結果・考察→次に向けて」のプロセスがあることです。ところがそう簡単にこのプロセスができるものではないと思います。本当にプロジェクトを極めた人でなければできないものだと思うので、私もそのようにできるようになりたいと思いました。
 その他には、変身ワークショップ、ロボコンなどの活動も行っているそうです。
変身ワークショップの様子はこちら
ロボコンの様子はこちら

「世界17箇所にVIVISTOPはあるが、全て同じではなくて、みんなそれぞれの色がある。これが、グローバルネットワークを作った時に、いろんな拠点がつながって、さらに面白くなる。」
と穴山さんは話していました。
 私もVIVISTOPでそんな体験をしてみたいと、心の底からVIVISTOPの活動が楽しみになりました。

VIVIWARE cellってなんだ?

 次に、相原さんよりVIVIWARE cellの説明、実演を行っていただきました。

持ってきてくださったロボット

 VIVIWARE cellの考えの根底にあることは、やはり、何かを作ることを強制するのではなく、みんな好きなものだけを作る、ということです。
 そうすると、「一人で黙々と作る」という子もいれば、「二人で話しながら作る」という子もいます。そして、「何作ったらいいんだろうと、ポカーンとする」子もいる。その場合、生活の中で困っていることはないかな?お風呂にお湯入れるの大変だったら、お風呂のボタンを押すロボットを作らない?などと話しをしているそうです。
 VIVIWARE cellの最大の魅力は、「作りたいと思ったもの」は、全て簡単に作れてしまうことです。
 例えば、ジオラマが好きな男の子が実際に作ったのは、ボロボロのトラック。トタンをイメージして作り、「タイヤじゃ嫌だ。タイヤじゃなくてキャタビラをつけて戦車のようにしたい」と言って、本当に自分の考えた車を作ってしまいました。
 ロボットコンテストでは、「赤べこが好き」なので赤べこのロボットを作った子もいました。「カメレオンが好きだ。カメレオンを飼いたいけれど家だと買えない。そしたらカメレオンのロボットを作ってしまおう。」と考え、本当に作ってしまった子もいました。
 作りたいものは全て、自分の手で作ることができます。
 この活動の信念、VIVIWARE cellをなぜ提供しているのかというと、「ものづくりができることは、世界をよりよくする、と信じているから。」だそうです。

 例えば、ロボコンで小さなロボットを作った子は、「もっと違うコンテストをしたい。ロボコンをやりたいけれど、もっと違うロボコンをしたい。」と考え、この子の夢を汲み取り、全く新しいタイプのロボコンをこの子主催で開催しました。結果、大人たちが全く考えもしなかった、水上ロボコンを開催し、大盛況に。

 また、ロボットよりも電車が大好きな子が電車を作りたいと、実際に駅の模型を作りました。すると、トミカの人が来て、その人にプレゼンをしました。内気だった子が、実際に、大人にしかも企業にしっかりプレゼンができるようになりました。

 そして、空を飛びたい子。ドローンを作って、ドローンの会社の人にプレゼンをしました。

 今まで内気だった子が、自分でプレゼンをして発信する力、世界中へのアウトプットができる力を得た。それが、今後世界を変える力になるのではないか。と考えているそうです。
 また、現在の教育として、「小学校もインプット、中学校でもインプット、その後もアウトプットする場所がなく、社会人になって、後輩ができて初めて、アウトプットができるようになる。」という一例を挙げ、「でもVIVITAだと、インプットしたことを常にアウトプットし続けることができる。社会人になったら即戦力として働けるようになる。」と、魅力を伝えていました。

感想

 最後に、感想を話す時間では、
「作る側に回らないとわからないことを体験できないことがあるので、それを体験できる場所ができることが今から楽しみだ」と、VIVISTOP旭川での活動を楽しみにしている声が多く聞かれました。
 また、今回の話を聞いて、本を作ってみたり、森でツリーハウスを作ってみたりしたいなどという、VIVISTOP旭川での活動に、夢を膨らませる声も聞かれました。

 このプレイベントに参加して、いくつかの再認識と、発見、そして未来が見えました。
 まず、再認識したことは、「本気でやりたいと思っていることは、いつかやるのではなくて、今、すべてができる」ということです。やってみたいけれど、どうしたら良いかわからない、そんなことがあるならば、VIVITAにいる大人の人たちに聞いてみると、自分じゃ思いつかなかったことが知れて、前進できると思いました。
 次に、前述したこととすこし重なりますが、「むずかしいはやらない理由にならない」ということです。むずかしいと行き詰まったなら、大人に相談してみる。そして、背中を押してもらう、あるいは、それを活かして前進する、そんなことが、VIVISTOP旭川での活動によって、簡単に行うことができるのです。
 以上をまとめると、「子供の強い思いと想像力の豊かさ+大人の技術と経験=最強」ということです。
 とにかく、VIVISTOP 旭川ができたら、旭川の人たちの今まで挑戦したくてもできなかったことがどんどんできるようになって、街が面白くなっていく、活性化されていくと、強く感じたイベントでした。

 みなさんも、一緒にVIVISTOPで世界を変えるような活動をしてみませんか。


文責 ひなこ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?