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「明日を思う」嬉野さんの言葉の切れはし#345

彼らがその視線の先に見た明るい未来を、やがてぼくらが作る。
そんな気にさせるのが、「続・三丁目の夕日」の魅力だったと勝手にぼくは思っています。
ーー嬉野雅道

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ずいぶん昔、藤村先生と六本木で映画を見ました。
「続・三丁目の夕日」です。
笑って泣いて最後の最後まで楽しんだのですが。あの映画は、時代設定こそ昭和34年ですが、けして昔を懐かしむ映画ではないなと思いました。
だって、あの頃が手放しで好かったと言える時代なわけではけしてなく。
あの時代に、より好い時代をと望んで、ぼくらは今に至っているわけなのですから。
ただ少し、寄り道をしてしまっている。
それだけの事なのかもしれないと思うのです。
VFXが作り出す、映画の中の素朴な街並みの東京で、鈴木オートの家族も、茶川さんの家族も夕日を見ながら明日を思います。
彼らがその視線の先に見た明るい未来を、やがてぼくらが作る。
そんな気にさせるのが、あの映画の魅力だったと勝手にぼくは思っています。
ーー嬉野雅道(水曜どうでしょうディレクター)

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