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ホスピス職員に聞いた「人生で後悔しているコト」3選

長い人生の中で、あの時こうしておけばよかった、こうしていればもっと違う結果になっていたのかもしれないと思うことはないでしょうか。「後悔先に立たず」という言葉がありますが、大切なコトやモノは目に見えにくいものですから気付きにくいですよね。

だからこそ、ただ「知っている」よりも「行動する環境」が気づきに繋がるのかなと感じます。

今回は、ホスピスで介護士をしている知人に「利用者さんの後悔していること」を伺いましたのでランキング形式でお伝えします。(あくまで知人に寄せられた声を元にしたもので統計データから算出されたものではありません。)


そもそもホスピスって何?

ホスピスとは、ある特定の病気にり患し死期の迫っている患者に対して、身体的、精神的なケアを医師や看護師、介護士、ソーシャルワーカーが総合的にケアを行う施設をいいます。

ある特定の病気とは、日本では癌が中心ですが施設によっては難病指定されている病気を含みます。私が取材させて頂いた施設は、癌と難病指定の方を対象にホスピスケアを受けられるという施設でサ高住(サービス付き高齢者住宅)という形態でした。

病院との違いは、延命治療が目的ではないという点ですね。人生の終末期を穏やかに過ごすために、病気の治療ではなく痛みを和らげたい、医療的な措置が必要なことから自宅で過ごすのは難しいという方が利用されます。

そんなホスピスの利用者さんとの会話から、知人がよく耳にする「利用者さんの言葉」をご紹介したいと思います。私たちはここから何を学べるでしょうか。


第3位「家族や友人をもっと大切にしておけばよかった」

ホスピスでは、もちろん面会が可能です。ですが、家族も友人もほとんど訪れず孤独を感じている方も少なくないようです。もちろん、ひとりでも何も気にならないという方もいるでしょうし、孤独を感じるかどうかはその人次第ということもあります。

一概に、家族も友人も訪れないことが良くないということではありません。ただ、このような声が多く聞かれるということは、人が考える幸せとは、人間関係の豊かさや深さが影響すると考えてよさそうです。

私はどちらかと言うと友人が少ないタイプの人間で、無理に友人を作る必要はないと考えています。ただ、人間関係を大事にしていきたいという意識は常に持っています。感情の表現が少し苦手なところがあり、誤解を受けやすいんですけどね。

家族や友人を大事にする気持ちをちゃんと言葉や態度で伝える努力は怠ってはいけないなと感じます。

第2位「〇〇へ行ってみたい」

よく聞かれる言葉の第2位は、「●●へ行ってみたい」という後悔でした。病気で医療的な措置が必要なことから、自由に出掛けることができないということもあるでしょうし、年齢や金銭的な面もあり「もう行けない」ということもあるかもしれません。

「●●と一緒に行ってみたい」という声もありました。あの時の楽しい思い出をもう一度一緒に味わいたい、あの時の思い出を共有したいという気持ちはとてもよく分かります。

私の思い出の地は、20代でワーキングホリデーを利用し訪れたニュージーランドになります。貧乏一人旅でしたし、若いからこそできた無謀な旅でもありました。

ニュージーランドの最北端のケープ・レインガ(レインガ岬)の景色はもう一度見てみたいですね。太平洋とタスマン海の海流がぶつかり白波が立つ様は何時間でも見ていられます。

今度は家族を連れてあの景色をみせてあげたいと心底思います。

第1位「〇〇をもう一度食べたかった」

そして、ホスピス利用者さんから最もよく聞かれた後悔は、「●●をもう一度食べたかった」です。食べたくても体が受け付けない、医者から止められているというのが原因です。

やはり、人は「食」なのだと妙に納得したところがあります。食べることは生きる事そのものですよね。私は身寄りのない方の成年後見人も受任しその最期を見届けてきましたが、口から食べられなくなってしまったら、もうそれほど長い時間は残されていないのだと感じます。


だからこそ、普段からしっかりよく噛んで味わって食べることが大事だなと思うのですが、これが意外と難しいんですよね。

食事の際に30回以上噛んでいますか?と言われて「はい」と答えられる人はそれほど多くはいないかもしれません。また、日頃の口腔ケアの積み重ねも丈夫な歯を維持するうえで欠かせませんね。


もし人生の最期に食べられるとしたら、何を食べたいですか?


私の場合は、炊き立ての新米ですかね。
美味しいお米は、もうそれだけでご馳走です。

まとめ

ホスピス職員から聞いた、人生で後悔しているコトは「●●をもう一度食べたかった」ということでした。日常の中にあるからこそ見えにくい「食べられる幸せ」、あなたはどう感じたでしょうか。

先人から学ぶことで今何を大切にして生きていきたいか、自ずと見えてくるのかもしれません。情報があふれている時代だからこそ、自分がどうしたいのかを見極めることが大事かなと、そんなことを感じたインタビューでした。

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