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移住11年目のフリーランス。田舎のお祭りについて。

どうやらこの地域も梅雨が明けたようで、いよいよ夏本番となります。
日中の気温、たぶん35℃くらい。関東や関西は40℃になる地域もあり、いよいよ大変な気候になってきましたね。ましてや、コンクリートに囲まれてアスファルトの照り返の上を歩き回るなんて、たしかに命に関わる事態になりかねませんね。
このあたりの35℃なんてかわいいものですね。
私はわりと暑さには強い方で(その代わり寒さにはめっぽう弱いです)、日中でも、激しい動きをしなければ外仕事もできる方なので、家の中で『暑い暑いと』言いながら過ごすよりは、特に仕事がなければ外で汗かいてた方が、体もすっきりしていいかな~なんて思っています。
山の良いところは、土がたくさんあるところ、緑の中を吹き抜ける風は爽やかなので、暑くてもそれなりに心地よさを感じられることでしょうか。


夏はお祭りの季節

この地域に限らないですが、花火大会やお祭りなど、全国各所で行われますね。
移住してきて知ったのは、この辺りではお祭りは各町内で自分たちで執り行うものだということです。
それぞれの町内にはほぼ必ず神社があり、そこで神様にお祈りをささげてその年の五穀豊穣を願う、というのがいわゆる伝統的な習わしです。

まず7月の中頃に【風祭り】があります。
神主さんが来てお祓いというかお祈りをして下さるのですが、『良い風が吹いて、程よく雨が降って、作物が順調に育ちますように』、というような内容のことを言っていたと思います。

そして8月の末に【秋祭り】です。
これはまさしく五穀豊穣を願うために、神社にみんなで集まって、お神輿を担いで町内を歩き回ったりして、その後『千秋楽』と呼ばれる宴会?が行われます。
2日がかりで行う集落もあり、1日目の夜は出店を出したり、舞台を作ってカラオケ大会とか、ちょっとした歌手とかバンドみたいなものを呼んでみんなで盛り上がり、2日目に神輿巡業を行うなどしています。

移住してきた10年前には舞台で出し物やカラオケをしていました
神輿巡業は、大人神輿と子供神輿の2台ありました

町内委員の仕事

私は去年と今年は町内委員になっているので(委員は順番で回ってくる)これらのお祭りは企画とか準備とかをする側なのですね。
お祭り自体の参加は、移住してきた年と、その翌年にカラオケ頼まれて歌った記憶がありますが、それ以降は参加していませんでした。そのうちコロナになって3年ぐらい開催されてなかったと思います。
昨年は、久しぶりの開催でした。
で、委員なのでいろいろ準備があれこれあったのですね。
私は不運なことに会計という大役になってしまい、主に買い出しにあくせくしていました。
ってか、なんで会計って買い物担当なの??お金の管理する人じゃないの?
ってぶつくさ思いながらやっていました。
もちろん、お祭りを取り仕切る【管財委員】という役の人たちもいるのですよ。でもお金の出し入れが伴うことは基本、会計の仕事となっているのがこの町内の慣習のようです。
祭りのことなんてほぼほぼわからず(一応委員会で買うものを話し合って決めるのですが)、大量のビールやお茶、つまみ、あとは子供たちに配るお菓子などなど、何をどれだけ買ったらいいのかなんて見当もつきませんでした。
神輿巡業の休憩所で出す飲み物とかお菓子とか、その後の納涼会で出すおにぎりだの海苔巻きだの漬物だの注文とか、まあやったわけですね。
しかもコロナ前より規模を縮小しての開催だったため、以前の内容はあまり参考にはならず、そもそも祭のことなどよくわかってないよそ者です。ほぼ手探り。
結局、子供のお菓子が足りないとか、食べ物が足りないとか、まあなりますよね。一部の人にぶつぶつ言われたりもしましたが、他の委員の人が予算内で購入するようにとの意見もあったのでこうなった次第で、仕方ないことだったと思うことにしています。
あとは、ビンゴ大会をしたのですが、その景品の購入は他の委員さんが行ってくれました。

千秋楽の様子

ちなみにお祭りの資金は、町民全戸から2,000円の協賛金を集めます。これは町内会費と同様拒否できないやつです(うちの町内は現在約60軒)。

他には、委員みんなでお神輿の飾りつけをしたり、神社の装飾?(紅白幕など)をしたり、主に前日に物品の準備がありました。
当日も、朝から神社に集まり、神主さんのお祓いのあとの神輿巡業の先導、休憩所の準備(机、飲み物やつまみなどのセッティング)、その後は千秋楽の開催(これも食べ物や飲み物の準備、ビンゴ大会の開催)、そしてあと片づけ、といった具合です。

お祭りとは

もともとこの類のお祭りって、五穀豊穣を願うために行われていたものです。また、娯楽が少なかった昔は数少ない楽しみの時間で、みんなで酒を酌み交わして楽しんでいたのですね。
最近は、そのあたりの本来の意味が薄れてきたようには感じていますが、実際人口がどっと減り、会社勤めで忙しくなった昨今では仕方のないことだと思います。
縮小したいという若手の意見も実際にはあるのですが、それを良しとしない年長者がまだ強いので、それに逆らえないのもあるようです。
一般町民の参加自体は自由なので、参加すれば町内の皆さんとの交流を深めるという意味ではとても良い機会だとは感じました。

この辺りも、続けていくには形を変えていく必要はあるなあと感じています。
私は実際のところ、参加したのは1年目だけで、それ以降は仕事が忙しかったし、正直あまり参加したいという気にもならなかったので、委員になって強制的に参加しなきゃならなかったというのが事実ですが、やってみればそれなりに楽しいし、知らなかったことをいろいろ知ることもできました。

都会との大きな違いの一つ、田舎にはいろいろな風習が残っていますね、というお話でした。

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