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アーバンエックスは都市インフラをアップデートする独自の技術を活用し、実証実験・共同研究を行う企業・団体を募集しています

アーバンエックスの事業開発を担当している福冨です。
アーバンエックステクノロジーズは、代表の前田が大学院在籍時に進めていたインフラ管理にAI技術を活用する研究を事業化した会社です。

本noteでは、現在の事業を改めてご説明するとともに技術応用例をご案内し、企業でPoCやオープンイノベーションなどを担当されている方に向け、より具体的なイメージを持っていただくために執筆しています。少しでもご興味をお持ちいただいた方は、ぜひお問い合わせよりご連絡ください。

アーバンエックスの事業について

大きく3つの領域のサービスを軸に、これらの技術を応用したサービスを複数展開しています。

1.RoadManager損傷検知

スマートフォンを用いて得られる画像から、路面の損傷箇所をAIを用いて自動検出し、Web上の管理表にて地図や損傷の詳細な情報を表示するサービスです。自治体などの道路管理者が補修対象箇所の選定や、補修箇所の指示書の作成を行うことができます。これまでは目視での点検か、高額な専用測定車を用いた調査の主に2つしか選択肢がありませんでした。
現在アーバンエックスでは自治体の道路損傷に特化してサービス展開していますが、道路以外の損傷や、損傷以外のものの検出にも応用できると考えています。
スマートフォンと普通自動車で計測ができるため、これまで専用測定車のような大きな車が入ることができなかった狭い道路の測定にも対応したことが強みです。

2.RoadManager路面評価

生活道路の状態を把握し、自治体が作成する道路の補修計画の根拠を作りたい道路管理者向けのサービスです。自治体では5年に1度、路面性状調査というものがありますが、大規模かつ自治体にあるすべての道路ではなく一部の管轄道路だけが対象になっている等など、自治体担当者の調査・報告の手間は大きいものです。このサービスを用いることで、スマートフォンを用いて路面のひび割れやIRI(平坦性)を検知し、独自のAI技術を用いてデータ解析を行うことで、ひび割れ率等の数字を算出できます。
「RoadManager損傷検知」と同様に、スマートフォンと普通自動車で計測ができるため、これまで専用測定車のような大きな車が入ることができなかった狭い道路の測定にも対応したことが強みです。

3.市民投稿アプリMy City Report

専用のスマートフォンアプリを通じて、市民から自治体に対し、写真や位置情報、コメント付きで情報を提供することができるサービスです。自治体は、アプリのみならず電話やメールで提供された情報や自治体職員自ら見つけた 地域の情報を、投稿管理画面を用いて一元管理することができます。

当社の技術の応用例

これらのアプリや技術を応用して、以下のような活用ができるのではないかと考えています。技術的に実現可能かどうかの検討から一緒に行いますので、ぜひ気軽にお問い合わせください。

(例1)電柱やガードレールなどの異常検知

街中にあるインフラは道路だけではありません。例えば、電柱や電線、線路、駅舎、踏切…等、枚挙にいとまがありません。これらは「いつも通りそこにあること」が大事なので、異常を検知するために人が目視で確認する等のアナログな定期点検が実施されているケースもまだ多いのが現状です。

これらをスマートフォンで収集したデータの前後比較から、異常を検知しインフラ管理に活かすことが可能だと考えます。対象物によっては、異常を判断する基準によって自動化できる部分とそうではない部分がありますので、その点もともに検証していきたいです。

(2)劣化・損傷の検知

(1)の異常の応用で、劣化や損傷の検知も得意な技術領域です。異常とは異なり徐々に変化してくるので、データの継続的な収集が大切です。継続的に収集するための方法から、データの管理、劣化・損傷の検知まで、お客様の状況に合わせてご提案します。

(3)ユーザーや市民からの通報データの活用

最近では、地域によってはマンホールの状態把握を市民の投稿で行なっているケースもあります。アーバンエックスではこれらユーザーや市民から集められたデータを、タイムスタンプや投稿画像などを位置情報とともにインデックスしていけることが強みです。
データを一元化し、その後の業務やデータ活用に繋げるための業務フローなどもご提案いたします。

実際の活用事例(1):ドラレコ・ロードマネージャー

実際に他企業の持つリソースを活用し、データ収集から活用まで共同で行い、事業化した事例が「ドラレコロードマネージャー」です。

これは三井住友海上火災保険株式会社とアーバンエックスが共同で行なっている事業で、被保険者のドラレコデータを活用し、これまでの単なる「運転」を「道路データの収集」に活用した事例です。

運転の「ついでに」という点がポイントで、SDGsの観点からも既存のリソースを使った事業展開は好評いただいています。

実際の活用事例(2):出光興産の「自治体向け道路維持管理サービス」

これは出光興産の製品配送車両を活用し、配送と同時に道路データの収集を行った事例です。こちらも配送の「ついでに」、改めて専用の計測車を走らせることなく実施が可能な事例です。

実際に茨城県鹿島市にて導入いただきご活用が進んでいます。

詳しくは、アーバンエックスのプレスリリース「アーバンエックス、出光興産と協働し「自治体向け道路維持管理サービス」の提供を開始」をご確認ください。

実際の活用事例(3):盛土管理

2023年から、アーバンエックスは東京都とともに、危険な盛土の見守り業務を遂行するために協業を始めました。これまで道路の損傷検知に活用していた技術を、盛土に応用した事例です。まだ本格運用には至っていませんが、現在も着々と運用に向けた準備を進めています。

危険な盛土の管理不行き届きが原因で起きた事故によって、盛土に関する法律は改正され、各自治体では対応におわれています。特に、盛土の「発見」と「管理」にあたっては業務工数が数百倍に膨らむことも考えうる状況のため、DXが早急に求められる分野です。

アーバンエックスが強みとする自治体の業務フローを理解した上でのシステムと運用のご提案を元に課題を解決いたします。

お問い合わせ先

ご紹介した事例にご興味をお持ちいただいた企業や自治体の皆様は、ぜひお気軽にご相談ください。


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