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♡今日のひと言♡遠藤周作


生き上手 死に上手 ~文春文庫(1994)


遠藤周作(1923‐1996~東京・作家)
幼少時代に父の転勤で旧満州に移るが、1933年日本に戻り神戸に住む。翌年に叔母の影響からカトリックの洗礼を受ける。「カトリック作家の問題」を「三田文学」に発表(1947)。その後フランスへ留学し、リヨン大で現代カトリック文学を研究した。1955年「白い人」で芥川賞、1966年に「沈黙」で谷崎潤一郎賞受賞。「海と毒薬」(1958)「イエスの生涯」(1973)などの純文学と、ユーモア小説「おバカさん」(1959)やエッセイ「狐狸庵閑話」(1965)などを書き分け、広い層に人気を博した。

愛の第一原則は「捨てぬこと」です。人生が愉快で楽しいなら、人生には愛はいりません。人生が辛く、みにくいからこそ、人生を捨てずにこれを生きようとするのが人生への愛です。だから自殺は愛の欠如だと言えます。


2024.1.31
Planet Earth