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2023/5/21-5/28 私は誰でもトイレです



5/21
家で仕事ができるのに、どうしてカフェまで行くのだろう。一人暮らしで、静かな部屋があり、自宅のデスクトップのほうが性能がよくフリーズしないのに、読み込みの遅いラップトップ一つ手にとり、三駅離れたいつものカフェの窓際の席で言葉を綴っている。最寄りの駅にも電源、wifi付きで座りのいいソファの置かれたカフェはあるだろうに、少し遠くへ行かないと仕事ができないのだ。移動している気分でないと、言葉が駆動しない気がするのだ。電車で歌のタイトルを思いつき書き留めたときのように、或いは現場に向かっているときにボイスメモで詞のフレーズを吹き込むときのように、肉体の動きと言語の動きは連動しているように思われる。或る程度創作の風が強くなり、何処でだって手を離せば紙飛行機のように飛んでいけるようになれば、肉体的な移動はもはや必要なくなる。まだ言葉が、創作の風を見つけるために、現実の風を浴びようとしている状態だ。

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