総選挙 自民党公約を見る

 総選挙が近づき、自民党の公約(下記参照)が公表されましたので、これを横目で見ながら「日本のカタチ」に関する個々の課題を取り上げたいと思います。(野党も出していますが問題にならないので触れません)https://jimin.jp-east-2.storage.api.nifcloud.com/pdf/pamphlet/20211011_pamphlet.pdf

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 自民党の公約はタイトルには反映されていない多くの事項が含まれていますね。キーワードの一つである「成長も分配も」は02の中に反映されていますし、「デジタル田園都市国家構想」はかつて大平氏が提唱した田園都市国家構想の現代版のようですが04にあります。
 また、08憲法の改正は目標実現のための手段だと思いますが大きなテーマなので公約の一画に入れたのかもしれません。
 「人生100年時代」については02にあり、「人生100年時代を迎え全世代の安心感を創出することによって、日本の活力につなげます」の文脈で使われています。

 この人生100年時代に関しては一時、大きな話題となってきましたが最近はあまり聞きません。すでに十分に100年時代の課題と解決のシナリオ等がかけているのであれば良いのですが逆に多くの課題が包含されていますので扱いにくいのかもしれません。少子高齢化、成熟時代などと同類の扱いとなっています。
 改めて、「全世代の安心感を創出すること」が重要と考えるのであれば何と言っても「住宅を資産とすること」が重要です。しかし、与野党ともに一言もこれに該当する政策が出てきません。


 本サイトで以前「アフターコロナの行方」をに据える視点として当面の入り口を記載しました。
下記のアドレス参照。
「アフターコロナの行方」を見据える視点」
https://note.com/urbancross21/n/nfd6451462f92?magazine_key=m52aa9d7249de

 ここでは下記に記載した5項目を挙げましたがその5番目に「住宅の資産化」を挙げています。

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 また、公約には06「毅然とした日本外交の展開」「国防力」の強化で、日本を守る があります。これは当然重要な課題ですが受け身的な視点です。

 戦後一貫として防衛を超えた議論はタブーとなってきましたがそろそろ本来の国防、国際関係を正面から議論すべきです。近隣諸国からの各種の牽制も波風を立てないようにとの下を向いた姿勢での対応に終始してきました。 冷戦後世界各地での多発する地域紛争、中米対立、米国関与のトーンダウン等を背景に国際秩序は大きく変化しており、秩序の整理、再構築が求められています。
 世界各国はこれまでの長い間の柵があり、米国関与の停滞そして国連の力が無いことなどから混迷を深めています。その中で日本は発展途上国や東欧等からは信頼が高く、G20においても一定の地位を確保してきました。さらにキリスト教、イスラム教等の対立する宗教観がありません。真の多様性と包容性を有していますし、欧米流の植民地支配もしてきていません。
いきなり、国際間の警察機能を果たすことは出来ませんし、その必要もありませんが国際紛争の仲介、調停機能は十分果たせる力、背景、位置にあります。
先日、この観点から「国際新秩序構築への関与」についてコメントしましたが、改めて、「国際社会再編のリーダー」として取り組むことが必要であり、求められていると思います。
https://note.com/urbancross21/n/n764f5d4d1bad









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