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Web設計に必要な「情報アーキテクチャ」とは?基本と目的を解説します。

情報アーキテクチャというとみなさんたまに耳にする言葉だと思いますが、その意味をきちんと理解できているでしょうか?情報アーキテクチャ(IA)とは、簡単にいうと「サイト上の情報(コンテンツ)をわかりやすく伝え」「受け手が情報を探しやすくする」ための方法を考えていくことです。サイトの「目的」を達成するために情報をどう整理し、組み立て、構造化していくのか、それを考えていく活動を指します。ここでは情報アーキテクチャの考え方の基本と目的を簡単に説明します。

情報アーキテクチャの目的とは?

情報アーキテクチャのとは先も述べた通り、「サイト上の情報(コンテンツ)をわかりやすく伝え」「受け手が情報を探しやすくする」ための方法を考えていくことですが、その目的はWebサイト上の目的とサイトに訪れるユーザーの目的を明確にし、双方の目的を満たすためのWebサイトを設計をすることにあります。

近年のWebサイトは特に制作時だけでなく運用していく上で考慮すべきコンテンツや仕様も多岐に渡るため、こういった複雑なサイトの全体構造をしっかりと整理し設計する必要があります。そのため、サイト目的とユーザー目的の整理して双方の目的に合わせて情報(コンテンツ)を組織化し、それらの情報を分類(カテゴライズ化)構造化(ストラクチャリング)する工程とその設計ができる担当者(情報アーキテクト)が必要とされています。

特に大規模なサイトになるとコンテンツ量も多くなり、全体構造が乱立になりがちなので「情報アーキテクチャ」を考えることは前提になってきます。もちろん小規模サイトでもその「目的」を達成するための全体構造(情報をどう整理し組み立てるのか)を考えていくことはとても重要です。

情報の整理と情報設計

情報はただ単にわかりやすく整理すればいいということではありません。このWebサイトのターゲットは誰で、どのような情報を優先的に伝えたいのかをまず検討する必要があります。情報アーキテクチャの成果物のとして代表的な「ワイヤーフレーム」は、デザイナー視点で見るとその背景(Webサイトの目的とターゲットの目的などの情報)が見えづらいことが多いです。ですがユーザーにとって適切なデザインにすることがデザイナーの本来の役割なのであれば、デザイナーも情報アーキテクチャをきちんと理解して多く必要があります。

情報アーキテクチャに必要なスキルとは

デザイナーは単にWebサイトのビジュアルデザインを綺麗に整えるだけではなく、Webサイトとユーザー双方の目的と情報構造をきちんと理解し、それを適切なデザインとして落とし込むスキルを持つことが重要です。Webサイトの目的とビジネス全体の要件の理解、ユーザーの目的の明確化とそれに合わせたコンテンツの最適化と組織化、ユーザーのニーズとユーザービリティの分析能力、機能するデザインをインターフェイスに落とし込む技術など、多岐に渡るスキルが必要とされます。

以下、特に重要な4つのコアスキル
①デザインを制作する技術とデザインのマネジメントスキル
②チーム内でのリーダーシップ性とプロゼクトマネジメントスキル
③ユーザー調査の計画力と実行力
④コミュニケーションスキルと調整スキル

特に4つ目のコミュニケーションスキルと調整スキルは特に大切です。なぜなら上流となる情報アーキテクチャのの工程では運営者側とユーザー側双方の情報を拾いあげ、それらの情報をどのような形で形成していくのかをチーム全体に理解してもらいながら進める作業だからです。言い換えれば全体のコミュニケーションを活性化させ調整しまとめあげるスキルと言えます。

情報アーキテクチャの際に作成するもの

情報アーキテクトの際にはWebサイト制作時の参考資料として様々なものを作成します。

主な制作物として上げられるのは以下になります。
①ペルソナ設計
②ユーザーシナリオ
③ユーザーテスト資料/ユーザビリティ調査資料
④カスタマージャーニーマップ
⑤競合の分析資料
⑥サイトマップ (ハイレベルサイトマップ/詳細サイトマップ )
⑦コンテンツマトリクス(プロジェクトメンバーが滞りなく必要情報を確認できるようにするためのツール)
⑧ワイヤフレーム

もちろん全体予算の都合や案件によっては制作しなくていいものもあります。大規模サイトなどの場合、構造や仕様が途中で変更される場合もありますが、そのような時にメンバーが共通情報として立ち帰れる資料としてこのようなものを整備しておきます。


以上、情報アーキテクチャの説明でした。通常であればこの工程はディレクターやマーケティング会社が担当し、デザイナーはワイヤーフレームで初めてその成果物を目にすることが多いと思います。ですが全体の目的に適したデザインを制作するのであればワイヤーフレームが出来上がるまでの過程の情報も大切な要素になりますので可能であればそういった情報も踏まえた上でデザインに取り組むようにしましょう。


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