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いままで言ってきた、たくさんの「難しいところですね〜」

いままで言ってきたたくさんの「難しいところですね〜」を後悔している。

美術のまわりにはハラスメントがありふれている。それは全く他人事ではなく、わたしもハラスメントを育てているひとりで、まじで変わらないといけないと思いました。

これまで、空気を乱さないための思考停止の証として、もしくは考えてから答える時間を取れなく空虚な相槌として、あるいはその時間稼ぎのために発していたものですらあるわたしの「難しいところですね〜」という態度は結果的に、ハラスメントに同調してきた。厳しく言う必要がある。絶対怒れるようになりたい。


(こんな勇ましい感じじゃないけどちょうどいい画像がなかったのでドラえもんズに登場いただきました)


「○○はハラスメントであったか否か」聞かれたら/ハラスメントに遭遇したらやれそうなこと


✍️搾取構造を指摘する

女性として、若者として、など所属する大雑把なカテゴリーによって名指しされた上で意見ください的な場面では、その場面の構造を明らかにする。聞き返す。あるいはポジショントークを拒否する。

ex)「言い訳の錬成にわたし(の性別、属性)を使おうとしていますか?」「わたしの意見はカテゴリーを代表しません。」「あなたはどう思いますか?」


✍️難しい」と言わせようとしていないか?よしよし👶待ちの気配に注意。

関係性的にそれは悪いことだぞと認定しがたかったり、そのひとの口から聞いた状況が曖昧であったり、事実が意図的に歪められている場合、「難しいところですね〜」と言わされやすい。よしよしが用意されていることは特権。同調しない。

ex)「それ、よしよしされたくて言ってますか?」


✍️本当に難しい場合もある

とはいえ、本当に判断が難しい場合もある。
そんなときはまず質問をする。相手が友人だったり、仲が悪いというわけでもない、ガチの敵ではない、張り合いのある相手(後述)を求めて話している人である場合(パワハラのほとんどはその思い込みを温床としているけど)、緩衝剤を用意することでとりあえず考える時間ができる。かも。相手を巻き込んで、一緒に考える。ファシリテーションするつもりでやってみる。嫌な思いをさせた時に謝罪したかどうかは聞く。

ex)「もう一回言ってください」「その時謝れましたか?」「複雑ですね。ひとつずつ考えませんか。」


✍️言語能力の高い人に圧倒されないこと。同調だけは避ける。

「ーーも、ある」と解釈を拡大することは中立的に構造を捉えているのではなく、単に問題に向き合うことを避けるだけ。自分のために、正しく解釈をできるようにする。あとで落ち込むからできるだけその場でちゃんと処理したい。また、被害者がいる場合、「ーーも、ある」が機能することが二次被害を生むことも往々にしてあるので、ここは同調を避ける重要なポイント。何もできなくても同調だけはしない。

ex)時間ない時:立ち去る、「そんなことない」「それが違うかも」「それセカンドレイパーやで」
時間があるときに、関係を図式にする。対立意見など整理して、ポイントをみつけることをしても理解につながりそう。

✍️賛同できる発言に対しては、しっかりと(やりすぎなくらい)同意を示す

拍手とか頷くとかなんでもいいから加勢を示すこと。発言者が埋もれないようにスポットを当ててサポートすること。


オープンで、リベラル感があり、信頼もできるような人であっても、そして友達同士で対等に限りなく近い関係であっても、接待は発生する。「なんでも言ってね」とひらかれた状況だからといって、なんでも言えるわけではない。「言えない」は癖だ。どうにかしたい。そして、おしゃべり好きな人でも言えないこともある。全部のことに意見できるわけではない。自分の立場が怖くなることもある。でもこれからは言っていこうとおもう。

なんでもズバズバ言える人もいる。「なんでも言ってね」と言ってくる相手はそういう人をベースとした張り合いを求めている可能性が高い(その体質がそもそもパワハラをベースとしている。これはまじで気をつけないといけない。)。

複数人でのプロジェクトにはオープンさと張り合いが必須だけど、その集まりで行うディスカッションの設えについては考えるべきだ。スピーチとかディベートとか、個人の語りの形式を疑うべきかも。技術で説き伏せられてしまうものでもあるから。まあこれはまた別の機会に話せるといいな。

ジェンダーのあれこれに関心のある人たちで集まって、怒れるようになるための部活動「💢部(怒部/ドブ)」に参加しているので興味があればぜひお声がけください。会の時間などおしえますので、、そのうち展覧会もあります。

怒っていこうねー

では

ヽ(☆^ω^)あやか(^ω^☆)ノ


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