広告に興味がない人も思わず笑ってしまう広告事例の紹介

スマホを使えばすぐに面白いコンテンツに出会えるこの時代、わざわざ広告をじっくり見ようという人はなかなかいません。しかし、世の中には広告に興味がない人でも思わず目を止めて笑ってしまう秀逸なクリエーティブがたくさんあります。この記事シリーズでは、そんなおもしろい広告事例を少しずつご紹介していきます。

毎週月曜日お昼の12時~13時にはClubhouseで、noteで紹介した事例をはじめ、世の中の気になるクリエーティブについてディスカッションを実施していますので是非聴きにきてくれると嬉しいです!

1. すみだ水族館「金魚の便秘なおる」

すみだ水族館が2021年3月31日の朝日新聞朝刊に掲載した15段広告。
真ん中には「金魚の便秘なおる」というニュースを大々的に記載し、その左には「スタッフに安堵の声広がる」という文と便秘が治った金魚の写真を添えています。
また、「この世界には平和なニュースが足りない。」というおさえのコピーが記されており、この広告の掲載日以降、すみだ水族館の公式ツイッターは水族館内で起きた平和なニュースを毎日投稿しているようです。

水族館の広告といえば人々に見に来てほしい華やかな展示をアピールするのが一般的ですが、「金魚」という水族館でなくても見れちゃう生き物の、とても小さなニュースを大々的に取り上げるのが逆に目を惹きます。
暗いニュースが多い中、不意にこの広告を見た新聞読者は思わず頬が緩み、すみだ水族館にも好意的な感情を抱いたのではないでしょうか。

すみだ水族館はこのほかにも、クラゲ愛が強すぎるOOH広告や、コロナ禍で人の顔を忘れてしまい、人が通ると隠れてしまうようになったチンアナゴにビデオ通話で人間を思い出させるイベント「チンアナゴ顔見せ祭り」など面白い施策をたくさん実施しているのでいずれご紹介できればと思います。


2. ロート製薬|ロート アルガード クリアブロックZ「花粉に襲われるバス停」

ロート製薬のアレルギー目薬「ロート アルガード クリアブロックZ」のプロモーションとして2019年2月4日~2月17日まで「外苑前駅」バス停留所に設置されたOOHです。
アクリルボックスの中には日本列島のジオラマと花粉を表した黄色のスポンジが入れられており、掲出期間中徐々にスポンジを追加することで、日本列島が少しずつ花粉に襲われていく様子を表現しています。また、スポンジが溜まることでアクリルボックスに透明な字で書かれている「花粉接近中!」という文字が浮かびあがってくる仕掛けになっています。

通常平面として使用される広告枠を立体的に使うだけでもSNSで拡散されそうですが、さらに掲出期間中に徐々に変化するというのが拡散を継続的なものにする仕掛けとなっています。このOOHを見た人は「そろそろ花粉の季節だ!」と思い出し、急いで花粉対策商品を買いに行ったのではないでしょうか。


毎週月曜日お昼の12時~13時にはClubhouseで、ご紹介した事例をはじめ、世の中の気になるクリエーティブについてディスカッションを実施していますので是非聴きにきてくれると嬉しいです!

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