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広告に興味がない人も思わず笑ってしまう広告事例の紹介⑥

スマホを使えばすぐに面白いコンテンツに出会えるこの時代、わざわざ広告をじっくり見ようという人はなかなかいません。しかし、世の中には広告に興味がない人でも思わず目を止めて笑ってしまう秀逸なクリエーティブがたくさんあります。この記事シリーズでは、そんなおもしろい広告事例を少しずつご紹介していきます。

毎週月曜日お昼の12時~13時にはClubhouseで、noteで紹介した事例をはじめ、世の中の気になるクリエーティブについてディスカッションを実施していますので是非聴きにきてくれると嬉しいです!

https://www.clubhouse.com/event/mWO97AoB


1.パナソニック|ジアイーノ「ジュパンッぴゅわぁぁ」

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パナソニックの販売する空間除菌脱臭機「ジアイーノ」のOOH。
「次亜塩素酸が菌に作用する」という目で見ることはできない製品の効能を「ジュパンッぴゅわぁぁ」というオノマトペで表現しています。
オノマトペは明治大学文学研究科の小野正弘教授との共同開発したもの。「感覚的ではあっても、理論的な裏付けが必要。しかし、理に落ちすぎると力を失う」「既存のものではないが、しかし、奇異過ぎない自然なもの」など、語彙研究のプロの視点が取り入れられているコピーとなっています。
OOHの掲載期間中は、オノマトペ制作の背景がサイトで公開されていたようです。

一見、意味不明なコピーが、実は語彙研究の理論に基づいた洗練されたオノマトペであるというギャップが面白いです。「ほどよい違和感」があって、思わず口に出したくなる言葉。漫画「ジョジョの奇妙な冒険」のクセのある擬音に近しいものを感じます。


2.森永乳業|ピノ ピスタチオ「ピスタチオですっ!」

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森永乳業のピノの新味「ピノ ピスタチオ」の新発売に合わせて2021年6月1日に朝日新聞に掲載された新聞広告。お笑いコンビのピスタチオさんの自己紹介ギャグをなぜかコロコロチキチキペッパーズのナダルさんがしているというビジュアルです。実は、ナダルさんは以前から自身のYouTubeチャンネルでピスタチオさんのモノマネをしていたようで、YouTube上での定番のノリが今回の広告起用につながったようです。

一発ギャグをしている芸人さんが大きく映っているだけでもインパクトがありますが、「別の芸人さんのギャグを別の芸人さんにやってもらう。」という広告ではあまり使われない手法がより一層話題性を強いものにしています。

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