人と比べて落ち込むなかれ
仕事したり勉強したりしてると、「あの人はすごいなぁ」とか「自分はまだまだなぁ」て思うことって多々ありますよね。
僕も毎日のようにすごい人と話したり、発信している人を見かけるので「もっと頑張ろう」と思う日々です。
一方で、通っていたスクールの方とお話ししている時や、久しぶりにあった友達に「ずみさんすげぇ」と言ってもらうこともたまにあります(ほんとにありがたい)。
ただそんな中で「すごい人が多くて自分はダメすぎると思う」という声や「〇〇さんみたいになれるようにもっと自分に厳しくしなきゃ」とキバりすぎでは?と思ってしまう話も聞いたりします。
今日は、ここ半年近く考えてきた「人と比べること」について書いてみたいと思います。
前提
・今日の記事は「人と比べるな」という話ではなく「人と比べて落ち込むなよ」って話です。知らぬ間に言葉が簡略化されて「人と比べるのはダメ」と考えてしまって「人と比べてしまっている自分はダメだな」という出口のない負の思考になってしまうことがあるのですが、そうではありません。
・”人と比べること”そのものには「憧れたり目標にすることでモチベーションがあがる」というポジティブな面もあるので”人と比べること”そのものを否定しないでねってことだけ念の為言っておきます
・記事の中では「人と比べて落ち込むな」を毎回打つのが大変なので「人と比べるな」と表現している箇所も出てきます
なぜ人と比べちゃダメなのか?
結論:比べること自体が無意味
いきなり結論ですが、本当にこれに尽きます。
あなたがすごいと思っている人や、「あんな人になりたい」と思っている人とあなたは”そもそも違う人”であり、”違う過去を持っている人であり”、”今ですら全く違う環境の人”です。
その人と比べて自分が「できる」「できない」を比べていることが、もうなんか絶対的に違うんです。その例を挙げていきます。
例1:費やせる時間やお金が違う
これは僕がスクールで勉強している時に感じていたことです。
昼間は主婦さん、夜は学生さんや退勤後のサラリーマンの方々なんかと勉強することがありましたが、その時に「ずみさんめっちゃ勉強進んでる。私なんてまだ予習できてないのに…」なんて言われることがありました。
僕はすでに仕事を辞めて勉強に専念していたので、「いやむしろ皆さんと同じスピードで進んでたらやばいんよ」と思っていましたし、直接その方に言っていました。
むしろ子育てや勤労をして、それだけで世の中の役に立っている方がさらに勉強までしているのでそっちのほうがすげぇだろばか野郎(お口が悪いですね)と思っていました。
こういう場合「入学したのは同じ時期なのにあの人は自分よりできる」と、”開始したタイミングは一緒なのに自分よりできている人”を見て焦ってしまうのだと思いますが、開始が一緒でも費やせる時間が違えば進捗が違うのは当たり前です。
もし費やせる時間が一緒だとしても、お金があって「かなり学習効率のいい教材を持っている」場合や「すぐに相談できるメンターや先生がいる」場合も進み具合が違ってくると思います。
「費やせる時間やお金が違う人」と比べても全く無意味だと思いませんか?
例2:経歴が違う
でも、「費やせる時間やお金が違う場合は全く一緒なのに自分のほうができないと感じる」場合もありますよね。
会社に入社したタイミングが同じ同期、一緒に勉強を開始した同期でも、飲み込みや活躍するまでのスピードが早い人もいれば遅い人もいる。
その場合、「やっぱり自分のレベルは低い」と落ち込んで当然なのでしょうか?
この場合でも僕は落ち込む必要は全くないと考えます。
例えばWeb制作の勉強や案件獲得で例えると、
HTMLやCSSは初めてだが、過去に別のプログラミング言語を勉強していたと、そうでない人(ちなみに僕はこれ)
過去に仕事で資料作りをすることが多くデザインにこだわって作っていた人と、現場仕事でPCをほとんど触っていなかった人(僕は資料作りはしてたけどデザインにそこまでこだわってなかったな…。というか「見た目はどうでもいい」っていう社風だったな)
社会人経験があって仕事で使えるような文章を知っている人と、そうでない人
は、どうしてもやっぱり最初の時点でレベルに差があるからです。
もちろんそれを乗り越えて、すでに経験のある人をビューンって飛び越えていく人もいるでしょうが、そんなのは稀です。もしかしたらビューんって飛び越えていく人は「お金や時間がある人」だったかもしれません。
この例えでもしっくりこない人は、「自分が得意なことを褒められた時にどう思うか」を考えてみてください。料理が得意、ゲームが得意、楽器が得意など何でもいいのですが、それを「今までやってきたことがない人」に「すごいですね。私には全然できないです」と言われたらどう返しますか?
多分大体の人が「いや今まで君より時間をかけてやってきただけで、同じようにやればできるようになるよ」って言うと思います。「そう、元々私にはセンスがあってできたんだよ。貴様にはできないだろうな」って思う人はいない(いたら話させてください)と思います。
最近僕も最近デザインのことで先輩に相談した時に「僕全然まだまだダメだと思いました。泣」って言ったら「いや君より勉強たくさんしてきたから」って言われました(ごめんなさい)。
あなたがすごいと思っている人は、たまたま過去に今やっていることにつながる知識や経験があっただけで(何なら本人が気づいていない場合もある)、センスや頭の良さの違いが原因とは限らないかもしれない。
そう考えたら落ち込む必要ないですよね。
例3:そもそもその人のことちゃんと知ってる?
例1「費やせる時間やお金が違う」や例2「経歴が違う」では説明がつかないくらいすごい人が現れる時があります。例えば…
部活で語り継がれる「伝説の先輩」(入学した時からレベル違うくて高1の時から全国大会出てたんだって)
Xで見かける「勉強して〇〇ヶ月で〇〇万円稼いだ人」
今はどう見てもただのおじいちゃんなのに「若い頃は営業先で喧嘩したりしながら取引先と仲良くなってバリバリ活躍していた役員」
こういう人の話を聞いて「自分もそうなりたい」って思うことありますよね。僕はもれなく全部なりたいと思ったことがあります。だってかっこいいしお金欲しいし活躍したいし。
ただこう言う場合注意しないといけないと思うのは、「人から語り継がれていること」や「文字だけになった実績」は、良くも悪くもかなり抽象化されて大事なところが削ぎ落とされている場合があります。
なんならSNSの場合は嘘の場合もあるから注意しなきゃって思いながら、やっぱり見るとついつい羨ましくなっちゃうのが人の習性じゃないですか??笑
一番怖いのは「同じ環境や境遇なのに自分よりすごい人がいる」とか「そう言う人がたくさんいるのに自分はできてない…」って思ってしまうこと。実際にその人に話を聞いたら、間接的に聞いていた情報とは全く違って、結構普通の人だった(もちろん努力しまくって成功した人だとは思いますが)ということもあると思います。「たくさんいる」って何となく思ってたけど冷静に数えてみたらそんなにいないじゃんってこともあると思います。
空想の相手と比べて落ち込むのもやめときましょう。
それでも落ち込んじゃう時はある
まるで最近落ち込んだことが無いかのように書いてきましたが、僕も日々自分の不甲斐なさやできないことで落ち込むことはあります。
「前の会社の5つ下の後輩が起業して、なんか別の会社のCOO?かなんかもやってるすげぇ…」とか「味付けミスってめっちゃ濃い(薄い)ご飯できちゃった料理のセンスないのか?(レシピも見ずに感覚でつくるから)」とか。
それに、上で挙げた例に全然あてはまらなくて本当にどう考えても自分よりすごい人も現れると思います。そんときは一回泣いて美味しいご飯食べましょう?一緒に飲みに行きましょう?
…でもそんな時でも「落ち込んでる場合じゃ無い」と思えるかもしれない考え方があります。
それは以前読んだ「嫌われる勇気」という本に書いていたことで、アドラー心理学という心理学の考え方の一つなのですが「人は目的に沿って生きている」ということです。
この心理学に則った正しい表現になっているかどうかはわかりませんがどういうことか説明すると
例えば「私は生まれつき陰キャラだから人付き合いが苦手だ」と言っている人は「人付き合いをして傷つくのがいやだから生まれつき陰キャラだったとを言い訳にして生きている」という感じのことです。(ちなみに僕はこれです。少しずつ脱却しようとしていますが、たまに言っちゃいます。)
これを「人と比べて落ち込んでいる」状態に当てはめると、
「人と比べて自分はダメだ」と思うことで、「自分には才能がないから諦めようとしている」
ということになると思うんですよね。めっちゃ悲しく無いですか?
頑張ろうとした結果、自分に嫌気がさしてしまって言い訳つけてやめようとしてるってことです。自分で自分を苦しめてるとしか思えない。
なので、僕はこれからも自分はダメだと落ち込みそうになったときは「え、自分で勝手に諦めようとしてるだけやんダサいな」と思いたいです。もしどうしても目標に届かないと分かった場合も「こっちは無理だということが分かった!それならこっちを目指そう!」と次の目標や方向性を目指せる人になりたいと思います。
最後に
以上、僕なりの「人と比べて落ち込んじゃいけない理由」をまとめてきましたがいかがでしたでしょうか。
去年の今頃は会社で「同期と比べて何の実績もない」と思ったり、昔の友達の結婚や出産の報告になんとなくヤキモキしたり、自分より楽しそうに生きている人たちを見てテンションを下げていた僕が書いているので、少しは誰かの役にたつ文章になっていればいいなと思って書いてます。
人と比べてテンションを下げている暇があったら働きましょう。勉強しましょう。そして「昨日の自分より一歩進んだ自分」と比べてテンション上げていきましょう!!
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