映画 大きな家 感想
大きな家とは、児童養護施設の子どもたちを映したドキュメンタリー映画です。
同じ監督の前作、14歳の栞がとても良かったので、今回も期待を込めて映画館に足を運びました。
あんまり、泣ける泣ける!と感想を言うのは好きではないですが……。
最後のセリフと歌で目頭が熱くなりました。
僕と映画に出ていた子どもたちに接点はありません。
しかし、彼ら彼女らの今後の幸せを願わずにはいられません。
作中で何度も印象的なセリフやシーンがありました。
児童養護施設という多くの人にとって未知の世界を、自分たちの世界と地続きにしてくれる力がある映画だと思いました。
特別強い子が出演するわけではありません。
悩み、苦しみ、葛藤する子どもたち。
そして、原則18歳になったら普通の実家と違い、強制的に出なければいけません。
一緒に住んでいる人たちは血のつながりもありません。
だからこそ、「家族とは呼ばない」「施設を家とは呼ばない」という考え方の子どももいます。
児童養護施設の子どもは、親がいない子どもだけではありません。
親がいるけれど、事情があって暮らせない子どももいます。
そして、会いに来てくれる親、会いに来てくれない親、会いに来ると約束したのに約束を破る親。
いろんな親がいます。
僕たち大人がしっかりしないとな、と身が引き締まる思いでした。
今作はDVD・BD・配信などはなく、映画館のみで観れます。
子どもたちや職員のプライバシーに配慮してのことです。
ぜひ、映画館で観てください。
そして、一人一人の子どもの人生に、思いを馳せてください。