田舎植木屋の現状②

前回の続きです
私が手入れをして3年目の松です


最初に伺った時はガリガリに切られてしまっていて、枯れちゃうんじゃないか?と心配しましたが何とか復活して来ました

この松の裏側です

ご覧の通り、裏側には枝が全くありません
私の前に入った植木屋さんが元から切ってしまったそうです(しかも3本も!)


何をどうすればそうなるのかわかりません


ここは名家で歴史があるお宅です
お客様に一番古い写真を見せて頂いた事があります
おそらく明治時代の写真ではないか?との事なのですが、その写真にはこの松が写っています

何が言いたいんだ?と
つまりこの松には約150年の歴史がある!と言うことです
150年間ずっとお手入れをしてきたのです!
今(2024年)の状態で2.5人工掛かるので、枝が充実している時だと5人工は掛かると思います
なので150年×5人工=750人工
1人工が2万円だとすると1500万円掛かってると言う事です!

それが1日、いえ1時間で台無しになってしまった

お客様を植木屋を侮辱しています
お前は何様なんだと思われるかもしれませんが、これを伝えたいと思いました

誤解を招く言い方をあえてしますが、前任の植木屋さんは公共事業がメインの造園土木会社で定年後の年配の方が多数の会社さんです

この松はこの家の顔と言える場所にあります、自分が植木屋と言う自覚があればこうならなかったのではないかと思います

こう言う事が田舎には沢山あります
少しずつ伝えて行ければと思います

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