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2024年のうた (六月)

2024年のうた

六月

薬でものむかのように毎朝ひらきよむ万太郎俳句集

豆の木の蔓がのびゆくその先のシカゴの街のアフロ民藝

日が暮れてゆき細道がまたくらくなるさびしくなってゆく世界

ここには何にも入っていないので乾いた間抜けな音がします

憎しみと呼ばれる街の通りにある首吊り刑に使われる木

ヤキが叩くリズムの上でシューカイカローリシュミットが戯れる

九十歳で変態といわれるそういうものにわたしはなりたい

ゆっくりと下っていってまたいつものどん底に戻ってきている

起死回生のヒットを放ち新しいスリッパを買ってあげたい

わかるよなわからないよなことですのでわかったつもりでかまわない

閉じているようでいながら開いたままの終わることなき終わりかけ

不確かな機能しかない言葉を使い何か言ってるふりをする

チャイクラと略すのは老人だけとわかっていてもチャイクラとよぶ

ぴゅゆゆんと独眼竜が天に遊んでいるすがたオンドマルトノ

緊急地震速報で目が覚めて朝から胸がざわついている

六月の青い空に溶けて消えてく綿菓子のような白い雲

雨に濡れた土の匂いと蛙の鳴く声みなづきのにわかあめ

人工の光の中を滑る像およぐ瞳で追いかけ回す

知らぬ間に落としてきてしまったものをひとつずつ拾いにゆきたい

神は奇数をよろこびはしないだろうが三十一文字でうたを詠む

雨降りの日の翌日のかりかりと水路をスコップで浚う音

あの時に足を踏みいれたこの道でいまだに彷徨いつづけてる

暗い穴の底から世界にむけて助けてくださいといっている

ほんの一秒遅れただけでもう戻らない滑りおちてく言葉

何度でもそれは戻ってくるから少しずつ前に進んでくから

静けさに夜の向こうにあるものとこちらの夜を分け隔てられ

新しい朝といっても昨日の今日で何かが変わることもなく

目を閉じてなにもみないでいることで世界をすこし近くかんじる

目を閉じてまぶしい光とともにきこえる四十雀の声をきく

風に吹かれて真砂が吹き溜まる全ての物語が終わる街

もうすぐ梅雨入りかもという芒種の夜にスペシャルズを聴いている

三十石の後半が市馬舟歌オンステージと化してゆく

両手でショパンを弾く舘野泉の凄みを聴く名曲アルバム

腐敗した権力は腐敗のはてにさらにまた腐敗しようとする

ひとつずつ小さなことをかたづける大きなことはあとにまわして

細い隙間に腕突っ込んで落ちた洗濯ばさみ必死に拾う

まったく知らぬ記憶のなかの海に沈んだ町を夢で見ている

蒸し暑い空気をぱっと追い払いたくて送風機を出してくる

豚の小間切れがほとんど脂身ばかりだったので胃がもたれてる

行き違う闇から飛び出す黒い鳥闇へと飛び込む白い鳥

ただなんとなくならべていっただけだって言葉はうたをうたいだす

薄ぐらいじめじめとした塀ぞいにむれて咲いてたどくだみの花

ただぼんやりとしていた不安が今ではかなりはっきり見えている

ちょうちょが右から左に横切って左から右へと戻ってく

生きてるものは冷たくて死んでるものが温かいてけれっつのぱ

あがいてみてももがいてみても貝殻で海の水を干すが如し

少しずつ浮かんでいるのか少しずつ沈んでいるのか判らない

ゆらゆらとながれながされそのうちに海の一部となってるだろう

刻々と常にわたしは変化する到達点がどこか知らずに

なにひとつはじまることのないままに年月だけがただすぎてゆく

少しだけ開いたままの扉から侵入してる無意識の使者

夢のなかで殺るんなら一番悪いやつを殺りたいといっていた

大きさも厚みも形もそれぞれ違う石を積んだ壁と塔

つまりはこれが現実ですべてのものはあるべき場所にすでにある

いつもと同じことばでも殻がついてるままのことばは味がない

メルドーの弾くフォーレのノクターンに膝から崩れ落ちそうになる

雨音が聞こえる夜に気圧との折り合いつかず寝不足になる

卑俗なる見世物なれどなによりも聖なるものの閃きがある

いつもより遠く聞こえる夕方の帰る時間をおしえるチャイム

無限の時の流れの中で世界が光と出会うのは一瞬

虚空へと投げた言葉に何の返事も戻らない最果ての星

見えているものの見えているところだけしかわたしには見えていない

あちらとこちらを分け隔てる境界を鶺鴒がすっと横切る

情感をそのまま音にしたような寛厳と舞い出会う流体

みしみしと動かすたびに音がするからだが軋む悲鳴をあげて

艶やかでつい今しがた色をつけたかのように見えるフェルメール

蛇穴の奥の暗がりでことばにならぬ痛みを唸りつづける

静かに低く忍びよるノーマンウェストバーグのギタードローン

タイニーデスクを一瞬でディナーショーのステージにするシャカカーン

内側にどす黒い闇が渦巻き外側から死が到来する

六月の蒸した空気と強い日ざしを切り裂いて自転車を漕ぐ

ごろごろ鳴っていた腹の中から消化しきれぬおもいを吐き出す

にじんで響く残像のような音が連なり重なりまたにじむ

社会の底にぼっこり空いた底なしの大きな穴を覗き込む

入り組み絡む組紐模様に始まりも終わりもない歌をきく

曇っていてもなんだかんだで蒸し暑く息苦しさを感じます

水中に閉じ込められているようでだんだん息が続かなくなる

どうか空気をもう少し朦朧としてるわたしに分けてください

誰ひとりいまだ足を踏み入れたもののないユートピアの幻影

人工知能に頼りたいわたしの不可能が可能になるならば

ユニクロのダウンベストが無造作に脱ぎ捨てられる水無月の朝

遠くのベランダで風に吹かれる白いシーツを網戸越しに見る

昼前に真夏日となる水無月や空には梅雨の気配すらない

六月の苛烈な日ざしにまけず高々と紅く咲く薔薇の花

少しずつ一口ずつ飲んでいてもすぐコップの中は空になる

ひとりでとぼとぼ歩きつづけるなんの希望も見えてはこない道

仰向けにぐっすり寝ている犬を仰向けに寝て夢の中で見る

じたばたしても虚しいだけだとわかっていてもまだじたばたとする

行きつけの近所の床屋がなくなっていまだに消えぬ喪失感

六本の腕三十本の指で弾くブラームスの濃密な美

向こうから手まねきをしているような日を浴びた葉が風にそよいで

明日には今日は昨日になっていてただ残酷に時は流れる

なにひとつ成果をあげることもなく六月もまた半分おわる

しずかに降った夜の雨のしずくが葉先にのこる六月の朝

六月のざくざくと刺し通すよな日ざしの下で鳴いてる蛙

真夏日の六月の日曜の午後にR.E.M.を聴いている

浮名の桟橋とまではゆかぬとも涼気がほしいお暑いさかり

徳兵衛とお初の数奇なる馴れそめをじっと聞いてる首尾の松

あっしには関わりのないことでござんすループオンロッケンロール

たぶんずうっとなにも変わってなくてあの日のぼくのままなのだろう

ことばのなかに致死量の数百倍の毒をこめ味わわせたい

ばらばらに浮かんでは消え浮かんでは消えることばにひきとめられる

体の中の水分がふきだして湿気た大気にとけてまざる

体から汗がふき出る梅雨入り前の六月のいやあな湿気

取り込んで液状にして溜め込んで毒と薬になるものを吐く

むしむししているのに手がかさかさになるニベアブルーに手がのびる

コカコーラの国の子供たちはナガサキの叫び声に気づかない

雨音がつよくなるたびもやもやしてる不安がぐんと加速する

降りしきる雨に洗われて景色が色のトーンを蘇らせる

夜も昼も雨に打たれ続けてもなお項垂れぬ紅き薔薇の花

目の前が真っ暗になり動かなくなる強制的に再起動

言葉の意味も写実の表現も放棄する罪深きもの詩人

制御をうしない身体をよじってゆがめ魂をねじあげてゆく

右にディオニュソス左にソクラテスその真ん中で詩人がうたう

頃合いのよさそうな葉をえらんでとまり羽根を休めるあげは蝶

まだなにも始まってはいないのだからもう終わっているはずがない

あなたの使う言葉と同じ言葉を使いこのうたを詠んでいる

二十八度の設定で除湿してたら部屋がなにやらあったかい

ぐしゃぐしゃになってひさしいよのなかのいちばん下でぺしゃんこになる

感情がずっとたいらになってるわけではないのになぜか泣けない

ねてたっておきていたって毎日はおんなじように古ぼけてゆく

畦道の角を曲がれば西風の真正面からそよぐただ中

上のほうから下の下まですべてみな虚飾だらけのこの世界

風にのり吹き流される誰ひとり気にする人のないメッセージ

雲をすかしてぼんやりと淡くあかるい黄色の十三夜の月

ばちばちと波うつ屋根をうつ雨音のした洗剤を詰め替える

雨つぶみたいに降ってくることばをすくいあつめてよむ雨のうた

なにもかも力でもっていいようにねじ曲げられてしまう現実

踊らされたことはあっても自分から踊ったことはないんだろう

雨あがり夏至の短い夜の空を明るく照らす十四夜の月

モリッシーなら掲示板を焼き払え吊し上げろと歌うだろう

焼き払えとか吊し上げろとうたう誰にも共感されないうた

大失敗のように見えるけどまだ道なかばだと言っておきたい

おれの存在を頭から全てひとつ残らず思い出してくれ

梅雨入りをしたのでじっとりとニューフォームオブビューティを聴いている

もう少しがんばりたいとおもってるこんなんじゃまだ死ぬに死ねない

南からしめったぬるい風がふく満月のなき満月の夜

白鳥のため息よりもやわらかくそぼ降る雨と沈黙の歌

人間の欲望の光と影が不毛の大地に道をひらく

陰陽ののたくる道と流れる砂にうもれる欲望の廃墟

指さきがわたしのような顔をして声なき声でわたしをかたる

木のかげにすうっと降下した蝶が雨のやみまにまた舞い上がる

線にそい濃み筆の筆先からあふれでてぬりひろげられる呉須

水にうく発泡スチレンのうえにちょこんとすわる殿様ガエル

小指がうまく曲がらないうたを詠めない熱中症の兆しあり

湿度のせいであつい空気がさらにじめっとあつく感じられます

約束は空っぽでもう誰ひとり思い出そうとするものもない

まげてかさねた腕のうえ突っ伏してほんの一瞬ふかぶかと寝る

じっとりと首のまわりに汗をかき息苦しくなって目をさます

つぎつぎと鼻から息をすいこんで二酸化炭素はきだしてゆく

湿度の高さ容赦ない気温の高低差にもう夏バテている

細い隙間にねじ込まれ忘れられる紙屑みたいなようなもの

目に見える地獄というのがそこらに貼り出されていると聞きました

何か小さなスイッチがオンになるだけで全てが動きだすはず

目に見えず手でもしっかり触れられぬほっそい線でつながる命

寝ようとしてもどこもかしこもじっとりと汗ばんできて寝つけない

それぞれの言葉がもっている熱をどろどろに溶かしてしまう熱

風だけでただそれだけでどこか遠くにふきとばされて夢の中

誰かがいつかはではなくて今すぐに誰かに読んでほしいのです

エアコンをつけているのにじめじめでコップのまわり水滴だらけ

死神に医者になれって勧められたくなるような気分でいます

このなんの変哲もないことばしかともに分けあうことができない

テーブルクロスを引っぱってこのシステムのなかから逃げ出せるなら

風をうけ半透明のビニル袋がやわらかにゆらりとおどる

もうどうしていいのかわからなくなってからかれこれ三ヶ月経つ

ひとつずつ指折りかぞえすこしずつだけどどこかに近づいている

両手を高く頭のうえに伸ばしてるので誰か引っ張りあげて

梅雨時の湿っぽい夜に君と踊りあかそう日の出を見るまで

夏はきぬはいだ毛布が足もとですっかり丸まったままになる

雨に濡れてる畦道で蛙になったばかりのものが跳ねている

表層を離れた途端ひんやりと死んでるものの方へと遷る

わかっていても動けないのか元々わかってなどいなかったのか

オクタビオわたしには百年の孤独よりあんたの言葉が救い

誰も関心もたないようなことを誰も読まない言葉にしてく

もうそれに追いつけぬのかもう追いつこうとする気がなくなったのか

薄く雲がかかった空のどこかで見えないけれどプロペラの音

鉢植えの葉っぱをみんなちょんちょろりんにされ激怒する夢を見る

馬鹿だ何だと罵られてももう何も言い返すことができない

もう忘れてしまったこともたぶんまだ覚えていてくれてるだろう

左手に林檎をもつヴィーナスと右手に石榴をもつ鬼子母神

低く轟く遠くの空を飛ぶ飛行機の音に烏が騒ぐ

ツツピンともうすぐ雨が降り出すことを知らせてまわる四十雀

もうちょっと何とかなると思ったけれどそうは問屋が卸さない

問うて問うて問い続けてまだ何ひとつ答えを見つけられてない

いつだって世界の中でひとりだけ仲間はずれにされてる気分

夢を見させるサンドマンと秘密の果樹園のアップルツリーマン

青白い光の下で料理する何も言わない歌わない鳥

雨の降る中ですべての宝を錆びてゆくままにする愚か者

泣かないで嘘をつかずに踏み出してあなたの後ろ姿が見たい

草原の中の暗闇でわたしがわたしであることを忘れない

この邪悪なるすべてのことの当事者となることは望んでいない

何かしらおかしなことを言ってると誰かがそれを信じてしまう

取り囲む四つの壁があるだけの小部屋の中で地獄を生きる

暗い目で蜜蜂たちがするように花のまわりをうろついている

雪のようにやわらかで内側はとてもあたたかな燃える指先

詩人が歩いた地面のうえに浮かんで漂っている言葉たち

眠り続けることを世界は望み息を失うために生まれる

解き放ち心をすべて置いたままともにおいでよキャンディツリー

病的なまでに重たい心コーヒーカップから出てくるクピド

やわらかな雨に芽吹いて花が咲く野辺に季節がまた巡りくる

氷より冷たい笑顔目覚めてもそのときそれはまだ夢の中

今このときに昨日が散る花のように消えてゆく明日のために

電話のそばで待っている黒と青とをそのままにしておいてくれ

涙を流す灰色の空ねじれた愛が争いをひきおこす

もうなにも話さなくともわたしが必要なものは知っているはず

わたしの心が泣いているのを見てしまったのか風も泣いている

遺言しますわたしだけひとりにはしないでほしいスーイズファイン

不思議なことにまた雨に目をつけられてもう一度雨宿りする

心を変えようとしても最後まで制御できるものは何もない

前の日の夜の酒場と次の日の朝の墓場とベッドの空き間

頭をうたれているのはわかってるのにそのことを感じられない

今もまだ夢を見ているもう誰も見つけることのできない場所で

とても空虚なこのなかに悪しき思いを隠しておけるはずもない

嘆きを刻んだ石を集めてすべて川に流してしまいましょう

どの頁めくってみてもミゼラブルこの世はまるで不幸の辞典

思い出のつまった缶を覗けば宿木のキスからすくわれた葉

もうすでにどこもかしこも知っているからどこでだって生きてゆける

ブラインドレモンサムは線路のそばの小屋に住んでるブルースマン

雨雲がわたしの後を追ってくる涙まじりの土砂降りになる

町はずれ寂しい家に空の穴からそこだけに降り注ぐ雨

愛する人がいない人になるならむしろ誰でもない人になる

そこにいる悪魔を宿す百万の沈黙とともにある魂

がたがたと貨物列車が通過する音と笑い声が聞こえてる

サラバンドの亡霊だけが踊る誰もいなくなったダンスホール

象石のように家まで送り届けて愛の夢打ち砕くため

寂しく死にゆくものに身を捧げるたったひとつの理由たずねる

完璧な一日という決してありえぬ世界一むずかしいもの

天からおちた乳白色の月光が静かに宿る二枚貝

もうすでにそれはわたしの中にある魂を売る必要はない

霧がふり星々がふり空から月が去ってゆき溺れる男

今日もまたぐるぐる回る地球の溝に針を下ろして歌を聴く

魔女と交わした約束が迫りくる探してももう時間の無駄だ

西からの風に煽られてもうすぐ試練を受けるこの古い丘

冬がきて冷たい風が吹くけれどそれは永遠にはつづかない

おかしくなくないどうやって輝いてるのそのまま止まらずにいて

午後六時この眠そうな気だるい町の歩道の上にかかる虹

石を投げ血を流し跪かせて打ち倒すさよならバッドマン

幾千の瞬間が枯れ果てて時間は遠いところへ去ってゆく

引き裂かれ骨まで煮込まれたって手を休めずにカーテンをおろす

雨はまた別の日に降る憂鬱をまとめて片して道を開ける

空が緑に見えるまでシンナーでトリップしてる国会議員

夢想家が第七の封印を解きすべての蝶が車輪を失くす

もうそこに地球はなく空だけが晴朗にして穏やかにある

テーブルの端から落ちるパン屑を集めてそれを共に分けあう

時は来た音が鳴り撃ち落とされるそれはわれらが望んでたこと

六月、また何もないまま一ヶ月が過ぎていった。何もかもぼんやりとしていて、生きているのか死んでいるのかもよくわからない。社会の外側、世界の外側にほっぽり出されていても、一ヶ月は社会に生きている人々や世界に生きている人々の一ヶ月と同じように過ぎてゆく。お金もないし、仕事もないし、自分に何かができるという自信もないし、自分に何ができのかもう自分でもあまりよくわからない。生きようという気力もあまりないが、それでもただ何となく生きてしまっている。気がつけば、ばかばかしいうたを詠んだり、つまらないことを書いたりしている。明日こそ何か楽しいことや嬉しいことが起きるのではないかと、そんなありもしないようなことをあれこれ考えて、絶望しかない毎日をただぼんやりとやり過ごしている。希望に満ちた明るい明日なんてものは、もはやわたしには絶対に来ることはなさそうなことぐらいもうわかりきっていることだというのに。
先月の終わり頃から詩のようなものも書いて発表している。こんなものを誰が読むのだろうと思いながらも、短歌と同じように無駄に書き散らしてソーシャル・ネットワーキング・サーヴィスに投稿している。今のところ、特に何の反応もない。本当にこんなものを誰が読むのだろうと思ってはいるのだが、どこかにはこういうへんてこりんなものが好きな人もいるのではないかと勝手に思い込むようにしてはいる。現在、わたしのノートでは2015年に発表した「「子供の王国」から見えてくる風景(一)」が月間の閲覧数でぶっちぎりの第一位となっている。これひとつだけがひとつ桁が違うことになっているのが現状である。このようにかなりの時間差があって時限爆弾が破裂するようなことも実際にあるわけなので、いつの日かわたしのへんてこりんな短歌や詩なんかも爆発的に読まれる日が来るのではないかと思わずにはいられないのである。できることなら、十年近く経って時限爆弾が爆発するようなパターンではなくて、明日ぐらいにそれがどぉんときてくれるとこちらとしては誠にありがたいのだが。
だがしかし、そんな夢のような話は、やはり夢の中でしか起こらないのだろうし、現実の世界は、そんな夢のような話の世界とは遥かに遠く離れたところにある。そして、結局なにもないまま、無駄に無為に毎日は過ぎてゆく。ちなみに、五月のうたをまとめた「2024年のうた(五月)」の現時点での総閲覧数は二五回である。実際に見て読んだ人はとても少ないが、そのうちの三割以上の方々が好評価のリアクションを残してくれています。ありがたいことです。どうやら満足度は総じてとても高いもののようである。だから、もっと多くの人に読んでもらいたいと思っている。おそらく三割以上の人は必ず満足できるような内容ではある。よって、読んでみてがっかりするのはほんの七割程度の人たちだけということになる。つまり、イチロー選手のメジャーリーグでの通算打率よりも高い確率で満足できるのだ。何卒よろしくお願い申し上げます。

P.S.
引き続き、原稿の依頼や執筆の依頼などいつでもどこでもなんどでもお待ちをしております。電子メールやエックス、フェイスブック、インスタグラムなど各種ソーシャル・ネットワーキング・サーヴィスを通じてご連絡をいただければ誠にありがたいです。ノートの有料記事の購入やサポートのシステムを使ってのダイレクトな応援なども随時お待ち申しております。詩歌などの作品の掲載に関する問い合わせ等もお気軽にどうぞ。何卒よろしくお願い申し上げます。

付録


お読みいただきありがとうございます。いただいたサポートはひとまず生きるため(資料用の本代及び古本代を含む)に使わせていただきます。なにとぞよろしくお願いいたします。