安藤優 Masaru Ando
書きちらしたものや詠みちらしたものをここにまとめています。
2024年のうた八月 なにひとつとしてかわらないままのなにひとつとしてわからないもの 混雑する町を慎重に歩いたがはぐれてしまう夢を見た 八月の直射日光浴びてなお空に向かってのびゆく葉月 今日からは窓のそとには八月のつよい日ざしが降りそそいでる 呆気なくわすれてしまいもはやその断片すらも戻ってこない 見えてても世界は遠く手も届かなければ声だって届かない 知らぬ間に始まっていたパーティだから終わらせ方もわからない わたしたちが誰なのかを思い出しましょうよ星屑の子ど
変わるべき時にいつも同じでいる真実をいわずに嘘をつく
ジョンLルイスに手を貸そう腹一杯に食べれるし寝場所もある
あなたの記憶の幽霊が家にいる消し去ることのできぬ時間
明日はまた別の日となる名もなき一市民の墓標すらなき墓
あるはずのない常緑のアラビアの決して知られぬ密かな暮らし
つきしたがう誘導灯この肉のおくに癒しの手をさがしてる
混乱のただ中にある舞踏会それが今日の世界の状況
法と歴史を作りだし腐敗しながらうまくやるブラザーフッド
そこに何かがあるはずで探しているがそれが何かはわからない
太陽が残り少なくなったとき古い橋のそばで会いましょう
攻撃性も不景気もいらない人生を晴れやかにするために
街をでて犬たちの島へとやってくる高層の下層階級
傷ついて逃避していた現実とゆらゆら揺れる偃月の湾
ガソリンを浴びてマッチで火をつける青い光に包まれる部屋
あなたのなかに棲んでいる獣性があなたの心を喰らいつくす