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【無料記事】パイサーン師の説法~ティク・ナット・ハン師の貢献(1)現代人に必須なマインドフルネス

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このnoteでは
タイ仏教、特に
東北タイにある森の寺
スカトー寺に縁あるお坊さまたちの説法を
翻訳して毎日お届けしています。

今日からまた新しい説法。

スカトー寺住職の
パイサーン・ウィサーロ師の
最新説法をお届けします。

世界的なニュースになりましたので
ご存じの方も多いと思いますが

ベトナムの禅僧であり
仏教を基盤とした平和活動家でも
あられたティク・ナット・ハン師が
1月22日にご逝去されました。

95年のご生涯の中で
世界中の多くの方に影響をあたえてこられた
ティク・ナット・ハン師。

実はパイサーン師ご自身も
そのお一人。

追悼のお気持ちもこめて
語られたこの説法を日本の方へも
お届けします。


テーマは

「ティク・ナット・ハン師の貢献」

です。

今日の部分のタイトルを

「現代人に必須なマインドフルネス」

としました。


本日の記事は
無料記事にいたします。

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嬉しいです。

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2022年1月23日 朝の読経後の説法@スカトー寺

(0:01~5:20)

昨今、気づきを高めること、
あるいは、マインドフルネスについて
多くの人が関心を持つようになっています。

これはタイだけではありません。

そして仏教徒だけにも
限りません。

世界中の様々な個人やグループに
興味を抱かれています。

とりわけ西洋諸国に住む人たちは
関心を持っておられます。

そして気づきを高めることは
お寺や瞑想修行場の中にとどまらず

学校など教育の現場において
実践されてきています。

とりわけ海外では、小学校の児童たちに
気づきを高めること、マインドフルネスの
大切さを教えているところもあります。

ビジネス界でも
さまざまな企業や組織が
マインドフルネスの研修などが
行なわれるようになっています。

マインドフルネスの研修コースがあると
多くの方が参加されています。

大きな企業、特にITに関する企業が
毎日毎日マインドフルネスの訓練をするような
機会を設けているのだそうです。

また、病院や
社会福祉施設などもそうです。

気づきを高めること、あるいは
マインドフルネスは、もうすでに

人々の生活から離れたところにある、とか
贅沢なことであるとはみなされてはおらず

生活や仕事という
もっとも身近な場面において
大切なこととして
受け止められてきていると思います。

こうした状況は
30年~40年前とは
大きく変わってきています。

海外においてもそうですし
タイにおいてもそうですね。

この大きな変化をもたらすのに
大きな貢献をされた方のおひとりが
ティク・ナット・ハン師であると
いえるでしょう。

ティク・ナット・ハン師は
マインドフルネス、つまり
気づきを高めることを
(人間の生存に必要な)5番目の要素
として重要視なさっておられたと
いってもいいでしょう。

(★通常、衣・食・住・薬の4つを
  生存に必要な要素とみなす)

とりわけ現代社会を生きる者にとって
必須のことであると認識されておられました。

昨日、ハン師が
お亡くなりになったというニュースは
世界的に大きく取り上げられました。

偉大な方が亡くなられたということを
伝えておりました。

ハン師の人生は
私たち人類に本当に多くの貢献を
なされた人生でありました。

それは、師の命が失われるという
損失をはるかに超える
人類への貢献の数々でありました。

それらは計り知れないものです。

私は、ほんとうに幸運でした。

ティク・ナット・ハン師の教えを
17,18歳の若い頃から知ることができ

また、師ご自身にも
何度も直接お会いすることができました。

ハン師の教えと
実践なさってきた活動。

ハン師がまだ青年の頃からの活躍は
私自身の人生にも
大きな影響を与えました。

とりわけ私自身が
瞑想修行を真剣に取り組み、かつ
社会的な活動に対しての取り組みも
ハン師のお姿が与えた影響が
大きくありました。

私がまだ高校生の頃です。

もうその時には
仏教に関心を持っていました。

プッタタート師をはじめとした
多くの先生方の本を読んでいました。

ですから
人々の善き心を開発するのに
仏教の果たす役割については
懐疑的な思いはありませんでした。

しかし
社会情勢の変化に対して

ちょうどそのころは
タイ国内の社会情勢は不安定で

シップシー・トゥラー(10月14日事件。
1973年10月14日に起きた学生クーデター)
の前後でありました。

                  (続く)


。。。。。。。。。。。。
浦崎感想

ティク・ナット・ハン師とパイサーン師。

パイサーン師が
お坊さんになられる前、
10代の頃からのご縁だったのですね。

ですから約50年もの歴史を刻む
貴重なお二人のご縁を
この説法ではお話してくださっています。

今では
マインドフルネスという言葉や実践は
興味を持たれていますけれども

パイサーン師おっしゃるように
30~40年前は

何か一部の人が
社会の喧騒を逃れて優雅にやるもの、

というような見方もあったように
思います。

私自身、大学時代にパイサーン師をはじめ
タイのお坊さんや瞑想のことを知り

その流れで
ティク・ナット・ハン師のご活躍も
知るようになりました。

当時は
<マインドフルネスといえば、ティク・ナット・ハン師>
という印象が
強かったように思います。

直接ご縁があった
パイサーン師の口から語られる
ティク・ナット・ハン師の人類への貢献。

私も知らないことばかりでした。

この説法を通してまた
改めてハン師の遺してくださった
大切な遺産を受け継いでいけたらと
思っています。

明日からもお楽しみに!


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