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価値観にいいも悪いもないのだけども

こんにちは、おおにしです。

前回、イライラしがちな自分に気づいた話を書きましたが、
普段は私、怒りをぶつけるようなキャラには見られません。
でも、40年とか生きて、20年以上の職業キャリアを積んでしまうと、「あれはないわー」と思うことが増えてきます。あらいやだ。

年代ごとに、言ってしまえば個人単位で「こうあるべき」というのを持っていると思うのだけど、「こうあるべき」からはみ出ていると「アカン」「許せない」となる。
私の場合、「おお、そうきたか…」とか「これはアカンなあ」と思うようなことがあっても、いいのか悪いのか、いったんアウトプットの方法を考えるくせがあって、考えてるうちに「いや、本人に言うほどアカンかな? めんどいから許そー」となることが多い。

それはさておき、
「こうあるべき」というのはそれぞれの「価値観」なわけですね。
誰かにアカンと言われたところで変えられるものでもないし、いいとか悪いとかジャッジできるものでもないものです。
ところが、自分の価値観に「ない」ものをポンと出されると「え、ないわー」となる。
誰でも、自分のこと(価値観含む)は守りたい。不安だったりびっくりしたりしたらなおさら、防衛本能として「ないわー!!!」となるのです。ごもっとも。

ここからちょっと、キャリアコンサルタントっぽいお話。
キャリアコンサルタント養成講習ではカウンセリングについて勉強する時に、臨床心理学者・ロジャーズさんの「来談者中心療法」を学ぶのだけど、その考え方が「あれはないわー」にまつわるイライラ、モヤモヤを鎮めるのに役立つと思ってます。

ロジャーズさんはカウンセラーの3条件として
・クライアントの内面世界の共感的理解
・カウセラーの自己一致
・無条件の肯定的配慮

を挙げているのですが、最初の「内面世界の共感的理解」というやつです。
ロジャーズさんは「内的準拠枠(内的照合枠)」という言葉をつかってますが、人はそれぞれに違った経験をしてきているので、たとえば「家族」とう言葉から思い浮かべることや感情なんかは、10人いたら10通りになるでしょう。
目の前にいる人が「家族について悩んでまして、かくかくしかじかで…」と相談してきた時に、どうしても自分の家族と照らし合わせながらアドバイスしてしまいがちなところを、ロジャーズさんは「内面世界を共感的に理解するように!」とおっしゃっているのです。
「この人は、起こった出来事をこんなふうにとらえて、こんな気持ちになっているのだなあ」「こんな価値観をお持ちなのだなあ」、と話を聴きながら理解をしていくわけです。
講習ではみっちりロープレするのですが、最初はこれがなかなかに難しい。

そうやって聴く練習をしていると、みんながみんな違った価値観を持っていることに気づくんですね。あたりまえなのだけど!
ちょっと理解を超えるけど、この人はこんな風に思ってるんだー、へー、となります。
その価値観をおもしろがれるところにいけたり、いけなかったり。

街で知らない人相手にイラッとした場合はちょっとあれですが、身近な人と価値観をシェアしてみると新しい発見がありそうですね。
(バトルになっていないフラットな時がおすすめ!)

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