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notebook(介護の話)

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notebook📓父の介護①

先月、父の一周忌を終えました。 これを機に、父のことを書いてみようと思います。 私の父が倒れたのは、 今から17年前、2006年1月の夜のことでした。 その日、何があったのか、私は詳しくは知らないのですが、 とにかく 父は、お酒を浴びるように 飲んでいたらしいです。 (お酒が飲めない母も同じ気持ちで、父を止められなかったようです…) そして、突如、父の身体が震えだし、救急車で運ばれました。 脳梗塞でした。 *** 病院で、点滴や投薬等の治療をし、意識が戻ったのは

notebook📓父の介護②

父の介護①の続きです。 脳梗塞で入院していた父は、 半年後、自宅に戻りました。 杖をつきながら歩けるようになり、 言葉も ゆっくり話せるようになりました。 父は、朝から(大声で)発声練習し 着替えや食事、トイレも 自分ひとりで頑張りました。 足に装具を付けて、散歩にも行きました。 そして、 週に数回はリハビリ訓練に通い、 さらに、 脳梗塞の後遺症に悩む家族会を立ち上げ、 月に一度は、同じ境遇の仲間や家族の方々と交流していました。 こんな感じで、10年くらいは不自由

notebook📓父の介護③

父の介護① 父の介護②の続きです。 私と娘が 最後に父に会ったのは、 2019年夏。 亡くなる3年前です。 2年前に会った時よりも、 父の身体の動きは 悪くなっていましたが、 自分のことは 自分で出来るから大丈夫!! 一緒に食事に行ったり、観光したり、 楽しい時間を過ごしました。 それからの父は、 身体機能が さらに衰え、 家の中で転ぶようになりました。 トイレの失敗も増えました。 精神面も不安定になりました。 母の負担が 今までよりも 重くなりました。 (老々介護。

notebook📓父の介護④

父の介護① 父の介護② 父の介護③のつづきです。 2006年に脳梗塞を患った父は、 右半身麻痺になり、15年が過ぎました。 父と母は 常に二人三脚。二人で支えあっていました。 2021年11月。 父がバランスを崩して転び、入院をしました。 そして退院後、数か月間、リハビリ施設に移りました。 しかし、その数か月で、 父の身体は さらに衰え、 歩くことも、自分で食事もすることも出来なくなっていました。   (母の身体を休めることは 出来ました!) **⌒*♡*⌒** 2

notebook📓父の介護⑤

父の介護①~④の続きです。 母は、2006年から 父を介護していました。 自宅介護は、とても大変だったと思います。 特に、2020年の後半からは 休む時間もないほど 忙しかったようです。 **⌒*♡*⌒** 2020年秋に 父が排尿障害となり、尿のカテーテル手術を受けました。 この入院で体力が落ち、生活のすべてに介助が必要となりました。 さらには、尿パックが気になり、 いつも触っていて、袋を引っ張り、袋を破く… こういうことも しばしば起きました。 母は体力面だけで

notebook📓義父の初盆

義父は昨年の6月に旅立ちました。 初盆は、1周忌を終えてからになりました。 私は、お盆に魂が帰ってくるなんて 信じたことは無かったけれど 今回はじめて 本当に、義父が戻ってきたような気がしました。 入院したのが2020年10月末。 そのまま施設に入居することになったので、2年半ぶりの帰宅です。 お帰りなさいませ。 心からそう思いました。 **嬉しかったこと** お隣りに住んでいる (90歳近い)義父の友人が来てくれて、 私のことを、こう言いました。 「若い奥さんだ