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しっくりと生きる。

#はたらくってなんだろう

午前中は畑に行って、午後はアトリエ。   時々、専門学校の講師やら、町役場から委託されている相談業務やらをする。

大学を卒業してサラリーマンとして勤めていたこともあるけれど、組織に馴染めない私には、苦痛で違和感しかなく職場を転々としてしまった。

30歳前に、独り身の自分には何もないと思って自分の生き方について考え、どうせ何もないのなら、いっそのこと新しい自分になりたいと、前向きに決断したと見せかけた現実逃避で、離島生活を決めた。

島の人と関わりながら、自分と向き合ってみたり、やりたかったことを自由にやってみたり。いつの間にか、のびのびと違和感のないしっくりとくる生活を送れるようになっていた。
畑をやったり、魚をとったり、浜でウクレレを弾いたり、ゆったりと島時間を過ごすのは快適だった。イライラもセカセカも無縁の生活。
でも、そうは言っても、やっぱりお金は必要。だって、電気・ガス代、携帯代はお金で支払いだもの。

だから、お世話になっている島の人や島のためになることで、私にできることをお金にしたいなと思って、考えた結果が今の私の仕事。

島から地元へ戻ってきても、続いているクリエイター活動。思いや感じたことを作品にする、これが一番長続きしている仕事だし、今なお、進化を続けている。そして、それは、私自身が進化している証拠でもあることに気づいた。

だから、私にとって、はたらくことは、生きること。今は、私史上、もっともしっくりくる生き方をしている気がする。そして、そんな生き方の中で、思ったことや感じたことから生み出されている私の作品たちは、何もない私が「生きている証」を形にし残したものである。

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