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LibreOfficeプログラミング学習、Python学習、フォトレタッチ、他。 理系、技術系、工学系の話題
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記事一覧

許容錯乱円と最小錯乱円

写真のぼけ具合に関係する用語で、許容錯乱円というものがある。 「誤解を解く」とか言って「ぼけ」のことを解説した記事を読んだ。補足として、許容錯乱円について述べていたが、どうも内容が怪しかったので、調べてみた。 怪しかった点は、許容錯乱円の説明と、「エアリーディスク径」という耳慣れない用語に言及したことの2点である。 調べた結果、次のことがわかった。 1.許容錯乱円は、ピントがあっているように見える限界を円で表現したものである。 問題の記事で許容錯乱円として説明しているの

LibreOffice Calc Basic フォントや列幅、インデントの設定

LibreOffice Calc Basic Python スクリプトを使って画像ファイルから取り込んだExif データの csv ファイルを読み込んだときに、シートを整形しようと思ってマクロを作った。 何を言っているのか、わからない。 久しぶりに LibreOffice Calc のマクロプログラムなんかいじったもんだから、思い出すのに時間が掛かってしまった。というか思い出すというよりは、初学者のごとく調べまくった。 何をするものか ワークシートのフォントを設定する

「Exif ファイルの覗き方」という記事を書くために作った Python スクリプト

何をするものかExif ファイルから画像情報の生データを取り出して csv ファイルに書き出します。 対象のファイル *.ORF(OLYMPUS および OM SYSTEM の Raw 画像) *.NEF(Nikon の Raw 画像) *.TIFF など(TIFF 画像) *.JPG など(JPEG 画像) 説明 OLYMPUS OM-D E-M1X、OM SYSTEM OM-1、Nikon D800E、Nikon D500 で確認しました。 取り出したデータ

Exif ファイルの覗き方 OM SYSTEM OM-1 の JPEG

バイナリーエディターを使って画像ファイルを覗いてみた。 サンプルファイルは、OM SYTEM OM-1 で撮影した Raw データを、OM Workspace を使って JPEG に書き出したもの。 OM-1 は GPS を搭載していないが、スマホのアプリを使って位置情報を転送したので、データには GPS 情報を含む。 OM-D E-M1X とは違いが見られた。 ファイル名および撮影情報 20230918_144439_P9183870.jpg, 2023-09-18

Exif ファイルの覗き方 OM SYSTEM OM-1 の Raw および TIFF、OM-D E-M1X も

バイナリーエディターを使って画像ファイルを覗いてみた。 サンプルファイルは、OM SYSTEM OM-1 で記録した Raw データである。 TIFF もだいたい同じだった。 OLYMPUS の OM-D E-M1X の Raw と TIFF も似たようなものだった。 OM-1 には GPS が搭載されていないが、スマートフォンのアプリを使って位置情報を埋め込んだので、GPS の情報が存在する。 ファイル名および撮影情報 20230918_144439_P91838

Exif ファイルの覗き方 OLYMPUS OM-D E-M1X の JPEG

バイナリーエディターを使って画像ファイルを覗いてみた。 サンプルファイルは、OLYMPUS OM-D E-M1X で撮影した Raw データを、OM Workspace を使って JPEG に書き出したもの。 OM SYSTEM OM-1 と違うところがあった。 ファイル名および撮影情報 20201016_114956_PA160433.jpg, 2020-10-16 11:49:56, E-M1X, OLYMPUS M.60mm F2.8 Macro, F8.0, 1

Exif ファイルの覗き方 Nikon D500 の Raw および TIFF

バイナリーエディターを使って画像ファイルを覗いてみた。 サンプルファイルは、Nikon D500 の Raw データ。 NX Studio で書き出した TIFF 画像も確認したが、Raw と同様だった。 D800E の Raw と TIFF も同様だった。ただし D800E の Raw はビッグエンディアンで書かれていた。 ファイル名および撮影情報 20170304_DSC_2980.NEF, 2017-03-04 11:40:55, NIKON D500, , F7

Exif ファイルの覗き方 Nikon D800E の JPEG

バイナリーエディターを使って画像ファイルを覗いてみた。 サンプルファイルは、Nikon D800E で撮影した Raw データを、NX Studio を使って JPEG に書き出したもの。 D500も似たようなものだった。 ファイル名および撮影情報 20220116_094648_DSC_8354.JPG, 2022-01-16 09:46:48, NIKON D800E, , F2.8, 1/125sec, ISO3200 記載したデータについて 文中に画像として

正規表現の「後方参照」は誤訳であり、その誤訳が学習者の理解を妨げていると抗議します。 誰に?

正規表現って、便利ですよね。 検索条件がちょっと複雑で、あるパターンに合う文字列を探そうというとき、正規表現を使います。 一般的な、検索文字列にワイルドカード、アンドやオアを使った検索で、どんなに頑張っても無理なことがありますよね。そんなときに正規表現を使えば、答え一発的に結果が出ます。業務効率が段違いにアップすること間違いなしです。 私は、正規表現を覚えて、人生が変わったと思っています。 さて、正規表現には後方参照という仕組みがあります。 知っている人には、釈迦に説法と

Python 学習記録 ー 画像ファイルが含まれるフォルダーを csv ファイルに書き出すスクリプト、画像ファイル数付きで

何を作ったかPython スクリプトを作りました。 スクリプトを実行すると、写真が入ったフォルダーのリストを csv ファイルに書き出します。 データ項目は2つ、フォルダーおよびフォルダーに含まれる画像ファイルの個数です。 なぜ作ったかそろそろエゾビタキがやってくる。 先日、フィールドで虫を撮影しながら、「エゾビタキ、まだ来ないな」と、、、 いつ頃くるのでしたっけ? 夏の間、虫に夢中になりすぎたせいで、鳥に関するデータを思い出せません。 自分は、基本的に観察記録をつけませ

Topaz SharpenAI を起動すると、ウインドウが表示されてもすぐに終了する問題の対処法覚書

MacOS の話。 公式が対処法を公開しているが、英語のページしかないし、見つけるのに少し苦労したこともあって、ここにリンクを貼っておく。 簡単に言うと ~/Library/Preferences/ に移動し、問題のアプリケーションに関係のある .plist ファイルを全て削除し、Mac を再起動する。 GigapixelAI、DeNoiseAI、SharpenAI、などに共通の対処法。 t.koba

手持ちのカメラのセンサーの読み出しに掛かる時間を測定

手持ちのデジタルカメラはローリングシャッターセンサー搭載機なので、動きのある被写体が歪むのが気になる。このローリングシャッター歪みには、その読み出し方式はもちろんのこと、センサーから画像を読み出すのに掛かる時間が関係してくる。そこで、読み出し時間を測定した。何か問題があると困るので、測定したカメラのメーカーや機種名はあえて公表しない。 ローリングシャター歪みについてネットで情報を集めていたところ、自分が使っている製品は、高感度でセンサーの読み出し速度が低下するらしい。どこか

Raspberry Pi Pico 学習記録 タイマーを使った長押し判定に挑戦

課題プッシュスイッチの長押し操作をタイマーを使って処理する おさらいもうだいぶ前になってしまったが、発売されて間もない頃に Raspberry Pi Pico を入手して、プッシュスイッチの操作を処理するプログラムを書いた。 次に、メニューを表示して設定を変更したいと思った。設定値が消えないようにもしたかった。 そこで、16文字x2行のキャラクターディスプレイを実装したり、EEPROM を実装してみたりした。 なんとか必要な機能は実現できた。 しかし、数値を変えよう

Mac の Python Launcher が思いどおりに動かないので、代替策として Automator でシェルスクリプトをアプリケーション化。

Python 3.10.0 (Release Date: Oct. 4, 2021)では解決した問題です。 前から困っていた問題でしたが、つい今しがた、Python の最新バージョンで解決したことを確認しました。早く気づいていたらこの話はなかったのですが、検討にそこそこ時間をかけてしまいましたので、記事として残したいとと思います。 解決策だけ知りたい方は、最後の項を読んでください。 問題および発生する環境Python スクリプトをダブルクリックしてもスクリプトが走らない