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2021年9月 二十四節気と「重陽の節句」

もう九月に入りますね!新学期が始まったりと、季節の変わり目はいつもバタバタとして忙しないです。

二十四節気
【処暑】(しょしょ)
暑さがピークを越えて和らいでくるという意味のことばです。秋の草花がだんだんと姿を現し、また夜に聞こえてくるのは蝉の音から秋の蟋蟀、鈴虫、松虫へと、、 また稲穂や農作物も実りの秋を迎えます。
8月23日~27日頃 綿柎開(わたのはなしべひらく)
8月28日~9月1日頃 天地始粛(てんちはじめてさむし)
9月2日~6日頃 禾乃登(こくものすなわちみのる)

さて処暑を過ぎてからとなりますが、もうすぐ9月9日重陽の節句(菊の節句)です!
茶道と陰陽五行」でも触れましたが、陰陽思想では奇数は陽の数です。
五節句とは、以下の通り。
1月7日 人日(七草の節句)
3月3日 上巳(桃の節句)
5月5日 端午(菖蒲の節句)
7月7日 七夕(笹の節句)
9月9日 重陽(菊の節句)
陽の数字である奇数が重なる日は陽の気が強くなりすぎて不吉である、とされ、邪気を払うためにも、行事として節句が行われてきて、それが現代の日本にも行事として残っています。ただ重陽の節句に関しては、他の節句ほど知名度は低いかもしれませんね。

重陽の節句では、邪気を払い長寿を願って菊の花を飾ったり、栗ご飯を頂いたり、菊の花びらを浮かべた菊酒を酌み交わしたり、また古くは、前夜から菊の露をしみ込ませた真い清める、といった風習もあったそうです。(この風習を「菊被綿」と言います。)
また国内の一部地域では、「秋の雛」として春の雛人形を飾ることもあるそうですよ!

菊というとお葬式やお墓参りを連想しがちではありますが、皇室の紋でもあり、桜と並んで日本の国花です。中国においては【四君子】欄(春)、竹(夏)、菊(秋)、梅(冬)として不老長寿の霊草として扱われてきました。茶道においても、棗、茶碗、古袱紗の文様、着物の柄、などあらゆる所に菊を通じて秋を感じられます。
今年は子供たちと一緒に、菊の花びらでおひたしを作ったり、菊茶を頂いたり、インテリアとして菊のアレンジメントを飾ったり、とめくるめく花の世界に浸りたいと思います♪早速楽天で食用菊と菊茶をポチしてみました、、なんと便利な現代なんでしょう、、笑
各老舗和菓子屋さんから出される秋の上生菓子も楽しみです!