見出し画像

お稽古(10/25)中置/五行棚

先週から急に冷えてきて、着物が着やすくなってきました。
季節は二十四節気で霜降そうこう
「霜降」とは、読んで字の如く、北国の方から徐々に霜が降り始める時期、という季節です。関東ではもう少し先になりそうですね。

七十二候では次の3つの候に分かれます。
10月23~27日頃 霜始降しもはじめてふる
秋の霜は農作物に大きな打撃をもたらします。そこから、「秋霜烈日しゅうそうれつじつ」という言葉も生まれました。秋の霜と、夏の猛烈な日差しの過酷さを意味する言葉で、「極めて厳しい」という意味になります。
しかし霜の美しさは古来より花に見立てて「霜の花」「三つの花」と呼ばれています。

10月28~11月1日頃 霎時施こさめときどきふる
秋のすぐにやむような雨のことを指します。「霎」はしょうと読み小雨がぱらぱらと降る音をあらわします。雨が降る度に晩秋の葉を色濃く染めていきます。ひと雨が降る度に一度気温が下がるとも言われるほど、冬に近づいていく頃です。

11月2~7日頃 楓蔦黄もみじつたきなり
呼んで字の如く、紅葉や蔦が黄色に色づき始める頃。紅葉の語源は、草木が黄色や紅に染まることを「揉み出」といったことから、と言われています。
また楓は葉の形が「蛙の手」に似ていることから「かえで」と呼ばれるようになったとか。美しい紅葉ももうすぐです。

前回と同じ中置でも、今度は五行棚。
五行とは陰陽五行から来ていて、
杉木地の天と地、その間に釜(金)、土風炉(土)、釜の火、水
で五行をあらわしています。
今では土風炉を使用する方も少ないかとは思いますが、名実一致のためには土風炉が正となります。

・水指の蓋は二手で。
・水指は地板に半がかり
・蓋置、柄杓は台の上に少し斜めに静かにひく
・濃茶の御仕舞の際、荘る場合は置き場所に注意

画像1

画像2

週一のお稽古だと、一年のうちのほんの1,2回しかお目にかからない点前になるので、なるべく自分の記憶に刻み付けられるようにしないと・・・!
あぁ子供のような記憶力が欲しい。。。

いよいよ次回は茶の湯でのお正月と言われている炉開きです。必死に覚えた風炉のお点前もしばらくお休み。
また新たな気持ちで、お稽古精進していきます!