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どうすればラインスタンププレミアムの分配金を増やすことができるのか?!

ラインスタンププレミアムが始まってから、ラインクリエイターズスタンプの分配金の分析が難しくなりました。分配金の算定方法も難解ですし、毎月届くレポートにもあまり情報がありません。どうすればラインスタンププレミアムの分配金を増やすことができるのか?!今回は、ラインスタンププレミアムの分配金をテーマに書いてみたいと思います。

ラインスタンププレミアムの売上推移

まずは基本となるラインスタンププレミアムの売り上げの推移を確認しておきましょう。

ラインスタンププレミアムの分配金推移

別の記事でも書きましたが、グラフの左側が現在(2月の分配金)、右側が過去となっています。

ラインスタンププラミアムの分配金は、徐々に増えながら、2021年10月にピークとなり、その後はやや減少傾向にあります。

ラインスタンププレミアムの対象スタンプの数は増えているはずなのに分配金が減少傾向になっているのはなぜ?

これはもう少し詳しく分析してみる必要がありますね。

燃えてきた

(余談)2021年の7月に何があったのか?!

少し話がそれますが、ラインスタンププレミアムの分配金が増え始めた2021年7月に何かあったのか?!ネットで調べてみたら、わかりました。

2周年記念のキャンペーンが開催されていました。

2021年7月から分配金が伸びたのは、このキャンペーンの効果ではないでしょうか。その後、キャンペーンの効果が失われ、現在に至る、ということだと推測します。

なるほどね

ラインスタンププレミアム対象スタンプの数

ラインスタンプをリリースして一定期間後、ラインスタンププレミアムの対象スタンプとなります。ラインスタンププレミアムの対象スタンプの数が増えたことによる効果はないのでしょうか?!

ラインスタンププレミアムで分配金があったスタンプの種類数(つまりプレミアム契約ユーザに使われたスタンプの種類数)の推移を見てみました。

ラインスタンププレミアムの分配金の推移

上のグラフをご覧ください。やはりラインスタンププレミアムの対象スタンプが増えるのに伴って、分配金が出ているスタンプの数も増えています。

urajoのスタンプのうち、プレミアムの対象になっているスタンプは、2022年2月時点(グラフの左端)で138種類です(海外でしか販売していないスタンプも数えているので、日本に限定すると100程度でしょうか)。そのうち、74種類のスタンプが、プレミアムユーザーに利用されたということです。

すごいです

これは予想に反してビックリの数字でした。もっと少ないと思っていました。

次にもう一つのグラフ(下側)をご覧ください。左側の濃い青の棒グラフは「分配金の総額」、その右横の棒グラフは分配金総額に占める「最も分配金が多かったスタンプの分配金額」(以降、「最大金額」)をプロットしたものです。

このグラフからわかることは、分配金総額が大きい月は、「最大金額」も大きいということです。つまりラインスタンプの対象スタンプが増えたからといって、その数に比例するような形で分配金が増えることはなく、特定の(人気のある)スタンプが総額に与える影響の方が大きい、ということです。

スタンプ毎の分配金総額と分配金を受け取った回数

それではスタンプ毎に分配金の総額と、分配金を受け取った回数を見ると、どのような傾向にあるのでしょうか?!

売り上げ報告のあった回数と分配金総額

棒グラフが「これまでに受け取った分配金の総額」、折れ線グラフが「これまでに分配金を受け取った回数」です。横軸はラインスタンプの種類で、「これまでに受け取った分配金の総額」の大きい順に並んでいます。

グラフを書いてみたものの、これでは関係性がよくわからないので、さらに別の角度から見てみましょう。分配金総額の多いスタンプTOP10を「これまでに分配金を受け取った回数」と「これまでに受け取った分配金の総額」でプロットしてみました(下のグラフ)。

分配金を受け取った回数と分配金総額(TOP10)

グラフを見てわかるように「これまでに分配金を受け取った回数」と「これまでに受け取った分配金の総額」に顕著な相関は見られません。これ以上調べても得られる知見はなさそうですので、この辺でやめておきます。

この辺でやめておきます

ところで、このTOP10スタンプの種類を見て気が付きました。たくさん分配金をもらっているスタンプは、いずれも「よく使う言葉」をたくさん盛り込んだスタンプです。

ラインスタンププレミアムの契約ユーザーには、「めったに使わないけど、チャンスがあったら一度は使ってみたい奇抜なスタンプ」でも使ってもらえるのではないか?!(そのために追加の費用が掛からないわけだから)
と考えていたのですが、結果を見ると、そういうことではなかったみたいです。

買い切り型でもプレミアムでも、「よく使う言葉」のスタンプが強い!!
という結果になりました。

それはまあ、あれやな

ラインスタンププレミアムの分配金TOP30

ラインスタンププレミアムの売上TOP30

最後に、スタンプ別に各月の分配金を積み上げ棒グラフにしてみました。
最初からこのグラフを見ればよかった~、笑。
このグラフが、ラインスタンププレミアムの分配金の特徴を最もわかりやすく表現していると思います。

各スタンプ毎に、各月の分配金の額は同じレベルで揃っています。順位の下の方は、どれも極小の分配金が続いていますし、上位の方は同じような分配金額が続いています。

この傾向は、買い切り型のスタンプの傾向と似ていると思います。結局、売れるスタンプは継続的に一定量売れ続けるが、売れないスタンプは毎月ほぼ売れない、ということです。

で、あるか

どうやってスタンプを探しているのか?!

それはそうとして、約100種類中74種類のスタンプが使われている、というのはどう考えればよいのでしょうか?!プレミアムユーザーはどうやってラインスタンプを探しているのでしょうか?!

ラインスタンププレミアムのサジェスト機能はちょっと違う?!

あらためてラインスタンププレミアムの説明を確認してみると、以下の記載がありました。

サジェスト機能がもっと便利に
スタンプをダウンロードしなくても、900万種類以上のプレミアム対象スタンプの中から、シチュエーションにあったスタンプをオススメしてくれるので、もうスタンプ選びに時間をかける必要はありません。

https://store.line.me/stickers-premium/landing/ja

「スタンプをダウンロードしなくても」って書いてあります。これは想定外でした。サジェスト機能っていうのは、ダウンロード(購入)したスタンプの中からお勧めされるものだと思っていました!!

これが「プレミアムユーザーはどうやってラインスタンプを探しているのでしょうか?!」の問いに対する答えですね!!

探すわけではないのです、サジェストしてもらっているのです!

この仕様から考えると「いかにしてサジェストされる機会を増やすか」が重要となります。だから「よく使う言葉」のスタンプの方が、ラインスタンププレミアムの分配金も多くなる、ということなのです。

かくかくしかじか

さらにもう一つ気が付きました。これまでは面倒なので放置していた「スタンプ毎に付与するタグ」がとても重要です。サジェスト機能は、タグをみて動いているはずです。ラインスタンププレミアムの分配金を増やすためには、サジェストされる機会を増やすことが重要で、そのためには、きちんと「タグ」を付与することが大切だということです。

知らなかったです。サジェスト機能はダウンロードしたスタンプのためのものと思っていました。反省。

無念

ラインスタンププレミアムの分配金を増やす方法

以上で結論が出ました。

  • プレミアム向けの特別な作り方は不要

  • プレミアムでも「よく使う言葉」スタンプが強い

  • スタンプに適切な「タグ」を付けましょう

ということです。

おわりに

今回はラインスタンププレミアムの分配金について考察してみました。最初に書いた通り、ラインスタンププレミアムの分配金の算定方法は難解で、ラインさんから届く売り上げレポートにもあまり役立つ情報は掲載されていません。

サジェスト機能がポイントになりそうですが、サジェスト機能の中身は未だブラックボックスのままです。900万種類以上のプレミアム対象スタンプの中から、どうやってサジェストにピックアップしてもらうか?!

謎はまだまだ続きます。笑

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