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イギリスでのアロマセラピーのある日の話。

先日ありがたいことにアロマボランティアをしている大学病院で、入院中の患者さんをマッサージできる機会を頂きました。


普段はその大学病院では私はスタッフ対象にマッサージをしているのですが、その日は看護師さんからボランティアのリーダーさんに依頼があり、ある涙もろい患者さんにアロママッサージをしてもらいないかということでした。


その看護師さんの話では、患者さんは長期間の入院による精神疲労、いつまでも病状が良くなりきらない状況など、先が見えない不安を感じておられるそうです。本人は痛みを訴えているけれど、疼痛コントロールはできているはずだ、というようなことも教えてくれました。


訪室してご本人に確認すると、腰回りの痛みを訴えられていたので、まずは腰周辺をマッサージさせていただきました。すると、腰の左の方が特に痛いということを教えてくれて、だんだんと会話が増え、ご本人と確認しながら、最終的に背中~肩までマッサージ範囲を拡大していくことができました。


終わった後は、「本当にありがとう。すごく良かった。」「また予約したい。どうしたら予約できるの?」など、少し笑顔も見せてくれるようになっていました。


今回、アロママッサージの効果を目の当たりにしたことはもちろん嬉しかったですが、今回のように、次の一手として、アロマセラピーが介入の選択肢に上がってくるほど、イギリスは医療の中でアロマセラピーが評価されていることを感じ、とても感動しました。


日本でもアロマセラピーをこういう風に活かしたい、まさに原点となるような経験でした。