でもあたしは、ポリアモリーとは少し違うのかもしれない
ポリアモリー。
あたしがその言葉を知ったのは中学生くらいの時だった気がする。なんか多分、テレビでやってた。
複数のパートナーと関係を結び、それを当事者達全員が知っている。
というスタイルの恋愛なんだけれど、当時のあたしは「あー、この気質わかるな」
くらいのもんだった。
実際同時に好きな人が何人もできるなんてずっとざらにあって、別段それに困ったこともなかったのです。
けれど、長く付き合い出してからは大層困ったものでした。
今付き合っている彼氏がもう3年目になるけど、オキシトシン的愛情になってしまったもんで、日頃ドーパミン的愛情として好きだと思うことがまず無くなった。そりゃそーだ。いっしょに住んでるんだもん。
で、そんな時にあたしの性分はいわば俗に言うと浮気性なもので、毎日なにかにときめいていたいという心が常にありました。
だからといって浮気をしてしまっては彼氏も悲しむということはわかっていたからしなかったんですけど、これじゃ彼氏のことが好きなのに自分がどうしてもつらいままでした。
あたしは、好きな人がたくさんいる人生を選びたい。
これを打ち明けたのはつい2日前くらいのことだった。
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まずその打ち明けた時の話より前に、なんでそんなにあたしは浮気性なんだよっていう話をさせていただくとします。
あたしには、自分が自分らしく居られるための軸がある。
それが 作詞、作曲、短歌、詩 この4つです。
心を常に動かしていたくて、動かされていたくて。
恋愛をしたいのかこの4つがやりたいのか、もうわからない。今でもわかってないです。
でも、確実に心動く瞬間は人との関係が動く時だった。だからあたしは恋愛ばかりを書いている。し、これ以外であんまり書けない。
あたしにとってずっとこれが人生で、これ以外はできないし、これ以外の呼吸方法を知らないし、潤うのは自分がうみだしたものばかりだ。
もう紛れもなくこれが軸なもので。
そんな軸が、長く付き合うにつれて崩れてきた。
書けない書けない書けない。なんにも書けない。
テーマを決めて書くものの、出来上がったものはあたしの心を潤してくれるようなものではなかったです。
経験からでないと書けないんだ。
微妙なニュアンスのひとつひとつ、気づかれるような気づかれないような単語のひとつぶ、あたしだけがわかるあたしの言葉。
これがあたしがあたしで居られるための言語。
それが失われていくのが、ほんとうにこわかった。
だから恋愛が欲しい。あたしの人生をあたしがやるために。
てことで、これは世の中から言ってしまえばヤリマンだと揶揄われることもあります。
でもね、あたしからしてみればちがうんだよね、ヤりたいだけならひとりでいいもん。
あたしにとっては、心が動かされることが大事だから。
身体から入って心が動くこともある、けどほらね、どちらにせよ心と身体って繋がってる。
心が動くから身体を差し出すこともある。あたしはこっちだね、圧倒的に。
だから風俗とかできないし、なんならチャットレディすらできなかった。自分の心が動いてないのにどうやって嘘を発するんだよ。どうやって濡れるんだよ。バカがよ。
(なので性的サービスの職に就いている方を本当に尊敬しています。いつも世の中のためにありがとうございます)
てことなので、身体目的ではなく、心目的です。ココモク。
で、こうなってくると複数人にこれをやってしまうと普通の感覚では「浮気」なわけです。
でもそれを互いに公表してやろうってのがポリアモリー。なるほどねと思いました。
あたしはこの「心が動く」という行為に罪悪感はまったくありません。
でも、「隠して騙して相手を傷つける」という行為は罪悪感そのものでしかないのです。
だから、ポリアモリーというスタイルを取ろう。それが無理なら別れよう。と、提案したのです。
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で、そんなこんなで3時間くらい持論を語ったりなんだりして、結局うちらカップルはポリアモリースタイルをとることに決定しました。
完全に彼氏があたしの思想を納得してるかはわかんない。
けど別れるほうがずっと簡単なんだもん、この問題。
だから難しいほうからやってみて、ダメだったら別れましょ。って話で。
晴れてあたしは奔放にやっていくことにしました。
でもあたしは、ポリアモリーとは少し違うのかもしれない。
ここで表題のそれが出てくるわけです。
冒頭で述べた通り、
【 複数のパートナーと関係を結び、それを当事者達全員が知っている 】
これがポリアモリーの定義なのだとしたら。
あたしはもっと、公認浮気に近いものを想像している。
というのを話し合いから2日経った今思う。
べつに彼氏からもうひとりの彼女を紹介してもらえたらもらえたで多分ふつうに嬉しいし、相反して独占欲や嫉妬心でまた1曲書けちゃうし、とかやっときながらいっしょにごはん食べちゃったりするかもしれないし。
けどさ、わざわざ言わなくたってもいいよ。
それでお互いに円滑に、たのしく、ああやっぱりいいなって思ってお互いの生活がやっていけるのなら。言っても言わなくても。って。
だからやっぱ、公認浮気なのかなと。
でもまずね、あたしからしてみれば「浮気」って言葉も変な話なんです。
それっていわゆるセカンドパートナーというか、、いちばんがもう決まってるみたいじゃん。
そうじゃなくてさ!
あたしはいちばんを増やしたいんだよ。
人生で宝物だと思える人間がたくさん欲しい、ただそれだけです。
その関係に「付き合ってる」とか「浮気である」とか、本来要らないの。
伝わりづらかったらすみません。
要は、ポリアモリーは付き合うが前提なんだなぁという感じ。
だけどあたしはそうじゃないよと。
心の動くままに奔放でいたいし、そこには性欲よりも本能で、愛で、つながりがほしい!それが軸になるから。
だからたとえばそれが一夜限りだったとしても、全然いいと思ってるんです。
(脱線ですが、さらに言うとあたしなんてのは傷つくのすら有難い。失恋大好物。
付き合ってるのと同等に、心が動きまくる最高の瞬間あんなのは。)
てかそもそもへんじゃない?誰が決めたの、ひとりにひとりずつって。世の中の常識みたいになってますけど。ねえ。と、あたしは思うわけです。
その時々の優先順位はもちろんあれど、人生で見たら
「あーみんなのこといちばん大好きだったなぁ」
と思えるような関係性が、自分の中で広がってほしいのです。
なんで、絶対付き合ってなんて思ってもないです。
これからもしまた2人目の彼氏ができそうになった時、あたしはこの記事を読ませるでしょう。何度も自分の性質を説明することになるでしょう。
その時に「ポリアモリーはちょっと、、」と言われたら、「んじゃー浮気にしよー♡」と、快く承諾することと思います。
付き合ったらさ、記念日祝えたりデートできたり、その人の過去とか知れたりしてさ、結婚のことも考えたりしてさ、楽しいかもね!ってだけで。
浮気は浮気でま、いいのです。こっちとしてはどっちもいちばんすきだから、世間の言うような浮気と思ってないし。
でもわかられなくたっていいんだ、あたしの人生だから!
という成り行きであたしは、2024年5月28日より、
好きな人の多い人生を歩み始めます!
やろうね!自分だけの人生を!
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