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編集者から見たマシーナリーとも子さんの(ライターとしての)特徴

僕はeスポーツメディア「GAMEクロス」の外部編集として業務に携わっています。GAMEクロス共同編集長の倉田とネタ出ししたり「この人よさそうだよ。誘ってみたら?」と雑に投げたりと、まぁふらふらしています。

記事の編集も少しやっていて、今のところ主に「マシーナリーとも子」さん、「ハンバーガー」さん、「デビルアクマ」さんの原稿を担当しています。みなさん個性豊かで、原稿を読んでて楽しいです。

最初にご縁のあったマシーナリーとも子さんはGAMEクロスの起ち上げ時から執筆していただいてまして、おかげさまでこの記事を書いている時点で計30本ほど執筆してもらえています。引き続きよろしくお願いいたします。

そんなマシーナリーとも子さんについて、編集者から見た特徴を書いていきます。

マシーナリーとも子さん記事のオススメを選んだ

まずは基本情報から。GAMEクロスでは「マシーナリーとも子とeスポーツの浅瀬から」というコーナーを展開し、2週間に1回のペースで記事を掲載しています(「浅瀬勢のグラブルVS日記」という連載もありましたね)。「定期」連載のコーナーを持っているのはGAMEクロスと「ムービーナーズ」さんくらいでしょうか。

「GAMEクロスのマシーナリーとも子さんの記事、読んだことないぜ!」という方に向けて、個人的なオススメ記事を3つ選びました。

↑この記事が一番好き~。

↑ライン上を反復横跳びされてうんうんうなる僕(心配性)。

↑ファイト・クラブのネタをお互い出し合ってキャッキャした思い出。

原稿ってどんな感じ?

まぁ~提出が早いです。僕が知ってるライターさんのなかでもトップクラスに早いです。ストックがたまるペースで書いてもらえた時期もありましたし、締切で焦ったことはまずなかったです。そして、いつも頼んでいるもの以上のクオリティで上がってくるので、初稿を受け取るときはいつもワクワクします。

やり取りしてみてどう?

いたって真面目でやり取りしやすいです。レスも早いですし(僕が遅くて申し訳ないですわ)。仲が良いだけじゃん?と思われるかもですが、そんなことはない……かな……。Twitterは相互じゃないしやり取りはメールだけだし、実際に会ったのも2回ほどです。マシーナリーとも子さんからどう思われているかはいまいちつかみきれません。僕は好きなんで、嫌われてなきゃいいな~くらいでしょうか。今の距離感がちょうどいいように思います。

ネタにムラがある(ほめてる)

流行や話題性のあるネタを提案してくれることも多い一方で、流行と関係なかったり「ライン越えじゃん?」って感じたりするネタもガンガン提案してくれます。KPIにPVを設定しているWebメディアであれば、数字が取れるかどうかわからないネタにGOを出すのはどうなんだと感じるかもしれません。

ご本人としても「おそらく通らんだろ」という感覚での提案もあると思いますが、そういう記事があってこその「マシーナリーとも子さんらしい定期連載コーナー」だよなと。ラインを越えたネタを出しまくってほしいという意味ではなく、そういうネタが良いバランスで差し込まれると「らしさ」が際立つし、メディアの存在感も増すよねという話です。

上の記事は発想が謎すぎて「からあげ……わからん……」と思っていまして、これが爆発的人気を得てしまったら僕には世間のことがなんもわからなくなってしまいます。この記事の人気はそこそこであってほしい気持ちがあるにはあります。あと、ただのトロールじゃん?っていうモヤモヤが晴れない記事も正直あるので、もう少し話し合えばよかったかなと思わんでもないな、というのもあるにはあります。心配しすぎですか?

世間の興味・関心を探りやすい

GAMEクロスを運営している朝日新聞社さんの名は誰もが知っていますが、GAMEクロスはゲーマーの方々に認知されはじめている……かな……?ってくらいでしょうか。それでも票田さん(マシーナリーとも子さんのファン)には記事が届き、その方たちが「ちゃんと読んだうえで感想をシェアしてくれる」のは心強いですね。

そうなると票田さん以外の方が記事に気づきやすくなるので、「このゲームやこういう方向のネタって〇〇の人たちにとって需要があるのかも・ないのかも」とか観測しやすくなるんじゃないですか?なりませんか?

また、先述したとおりマシーナリーとも子さんは多方面にネタを提案してもらえます。なので、世間に刺さる記事やSEO的にイケてる記事も生まれたりするんじゃないでしょうか。そんな気がしませんか。

SEOの話ではないんだけど、上の記事はTwitterで話題になったのがうれしかったですね。こういうのは再現性がない記事で、観測とか分析とか無縁だと思いますが……。

ほめてばっかじゃねぇか!なんかあるんでしょ?

弊社の同僚に原稿を見せたら「身内のべたぼめ記事かよぉ~」と言われちゃったから、皆さんもそう思うかもしれません。しかし上でも書いた通り、僕としてはまぁまぁ距離を感じていて身内な感じはしていません。そのあたり、本記事を読んだ方からどう思われるのか読めないですわ……。

それでは、ほめっぱなしってのもなんですので(?)、マシーナリーとも子さんが苦手意識を抱いていそうなことでも書いておきます。票田さんたちなら「知ってる」と言われそうなことばかりですが。

まず目立つところで言うと、写真撮影は興味なさそうですね。でもフィギュア・プラモを撮るときは、撮影ボックス使うこともあって気合いが入っています。落差が激しい。

上はマシーナリーとも子さんとはとくに関係ないであろうバーザム記事です。

あと、ストーリーやキャラクター性、ギミックのないガジェット・デバイスに関するレビューは苦手そう、書きづらそうに見えます。たとえば、「ねとらぼ」さんで書いたDJIの「ロボマスターS1」のレビュー記事は生き生きしています。ロボはテンションが上がるからね、そらそうなりますよ。

同じくねとらぼさんで書いたPC紹介記事もマシーナリーとも子さんの設定を生かした良い内容ですが、ストレートなレビューはしづらかったのかもしれないな、とも同時に思いました。

と言ってもこれは難癖みたいなものでして、自身の得意な領域で書くのは当たり前。マシーナリーとも子さんに依頼して、わざわざストレートにレビューを書いてもらうのってちょっとズレている気はします。この形が最善だっただろうなと思っていますし、一読者としてPCのPR記事を楽しく読めてうれしかったな~という気持ちです。

苦手なところ、こんなもんでしょうか。結局ほめに終始してない?と言われるとそうかもしれない……。

設定と格好で損してる気はしないでもない

最後に、「マシーナリーとも子さんはさまざまなメディアで活躍しているけど単発記事が多い気がする」というお話を。これには「コーナーを設けたとしても何を頼んでいいのかわからん」「Webサイト見たら面食らって止めた」といった理由があるんじゃないかと思いつつ、マシーナリーとも子さんの(キャラ・VTuberとしての)特徴である「殺人サイボーグ」「露出度の高い服装」も影響しているのではないかとも思っています。と言いますか、僕が朝日新聞社さん(GAMEクロスの運営会社)にマシーナリーとも子さん起用を提案するときに気にしたのがここです。

前者については、「サイボーグ」はともかく「殺人」の字面が与える負のインパクトが強すぎるのが問題です。マシーナリーとも子さん発の動画・小説以外のメディアでは、「殺人サイボーグ」を強みにすることはまれだろうというのもあり、GAMEクロス上では著者情報にも「殺人サイボーグ」とは明記していません。

マシーナリーとも子さんのことを知らない、GAMEクロス編集部以外の朝日新聞社の方からも読者さんからも、怒られが発生する確率を少しでも下げるための、地味すぎる策の一つです。
「おめーのところは殺人サイボーグに記事を書かせてんのか!」と怒られるシーンは想像できませんしそう言われても困るんですが、怒られないとしても「殺人」という単語に対して良い印象が持たれることはほぼないでしょう。

なお「電ファミニコゲーマー」さん、「ムービーナーズ」さんでは、マシーナリーとも子さんが殺人サイボーグであることを明記しています。とくに電ファミニコゲーマーさんは殺人と相性の良いゲームの記事を依頼していてうまいなぁと思いました。ねとらぼさんのプロフィールでも書いてあるだろうと思い込んでいたのですが、明記を避けていました。ちょっと意外(追記:マシーナリーとも子さんが送ったプロフィールに書かれていなかったとのこと)。

2点目の「露出度の高い服装」について。マシーナリーとも子さんは素肌の上にジャンパースカートのみという格好が基本で、ジャンパースカートではなくエプロンに見えることから「裸エプロン」と言われるくらい露出度が高いです。
(サイボーグの排熱効率向上のため露出度が高い、という設定があります)
(僕はアーリータイプの格好のほうが好きです)

この格好が世間的に受け入れられるのかどうかがよくわからないな……。えっちだからって理由でLINEスタンプがリジェクトされたこともあるし……。

とか思っていたんですがマシーナリーとも子さんにお声がけする前から、ねとらぼさんでフツーにいつもの格好で記事を出していたので、「別に気にしなくていいか!」と吹っ切れました。前例があるってうれしいね。

もっとメディアに引っ張りだこになってほしいけどGAMEクロスでは変わらず書き続けてほしい

あぁそうだ。部屋は片づけてほしいと思っていますが、片づけたらそれはそれで寂しいので今のままでいてほしいです。

それと、健康に気を付けてほしいとは常々思っています。以上です。

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