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元海自幹部解説 ロシア新兵器サルマトについて!

 ロシアの最新兵器、大陸間弾道ミサイル「RS28サルマト」は、射程は11万キロ(モスクワからワシントンが8万キロ)と非常に広く。通常の攻撃コースである北極経由はもちろん、南極経由でも欧米を攻撃できる射程を持ち、弾頭重量は100トン、核弾頭なら15個を搭載できるという。北極経由より圧倒的に長距離である南極経由の攻撃が可能になった。この意味するところは、弾道ミサイル防衛(MD)において「北から核ミサイルがくる」との想定に基づき北方方面に配備していたMDの迎撃ミサイルなどを、南側にも配備しなければ守りきれないということだ。さらに、このサルマトが搭載できるのは、自由落下していく核弾頭だけではない。大気圏突入後、滑空して目標へのコースを変える超音速飛翔滑空兵器「アバンガード」も搭載できるという。このアバンガルドは非常に迎撃が困難なミサイルであるため今後、ロからからのミサイル防衛はより過酷なものとなっていくことが予想される。


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