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まともがわからない / 坂本慎太郎 雑感

最近悲しいニュースが多いですが坂本慎太郎氏が11月から2ヶ月連続で7inchシングルをリリースするというのは嬉しいニュース。この作品のジャケは何やらキナ臭いニュース映像のようですがそれはわからない。
今作はゆらゆら帝国のフロントマンである坂本慎太郎氏がソロになってからファーストアルバム「幻とのつきあい方」という大名盤を発表した次にリリースされたシングル。

深夜ドラマ「まほろ駅前番外地」のエンディングのために書き下ろされた曲ですがこちらのドラマも私は大好きなので良いドラマと言い曲でラッキー。劇伴も坂本慎太郎氏が担当していてCDの初回盤ではそちらのサントラもついていてラッキー。一曲多いし。ちなみに今回は7inchの雑感。上記のAmazonのはCDジャケ。

ドラマの方は小説原作で元々映画からのドラマ化なので未見の方は是非。枯れたおっさんのバディものという私の大好物で映画ではくるりの岸田繁氏が劇伴を担当しているのでこちらも良いのですね。

ドラマの話はまぁいいか。とりあえず

曲目です。

1.まともがわからない
とりあえず曲名だけでもう完璧という感じ。曲頭に鍵盤のオシャレコードが静かに鳴ってコンガやギターがスッと乗ってからブレイクしての歌い出しでもう完全に大好き。ベタなようですがこれで良いのよ。
ファンクっぽいけど明るいようで浮かれていない音を氏はインナーファンクと形容していましたがなるほどピッタリの言葉。歌詞も氏独特の諦念している部分がかなり見受けられてそれが音にバッチリ合う。歌詞を引用したいのですが法律は守らなきゃだしやり方よくわからんのでこれは聴くしかない。
途中ホーンが入り音がやかましくなりそうなのですが全く邪魔でなく落ち着いた明るさが心地良い。でもどこかシラケタ感じがずっとまとわりつくのが良いですね。前述しましたが枯れたおっさんのバディもののドラマのエンディングでこれが流れるとまぁ合いすぎていやらしくなりそうですがそんなん考える余地なく良いので観て聴いてみなっせ。

2.死者より

ブラジリアンなミニマルさを感じさせる音で死者目線で生き物へ歌われる謎歌詞。趣味爆発。食べたのに吐いたりという生き物の行動に何やってんのという目線で見てるかと思いきやうらやましいと歌ったりして死者は死者で生き物と変わらず相反する考えを同時に持ってる様子。
こちらも氏の諦観的な部分がでているようです。死者目線で歌われるのがモロというか生き物のことを言ってみても結局死んでしまっている自分というどうしようもなさというのが常にまとわりつく曲。コンガやドラムのリズムパターンが前曲と同じようなのに全く印象が違く、何故か死者目線のこちらの曲の方が明るくポップに感じてしまうのは謎。


聴きました。

前作のファーストアルバムから雰囲気を引き継いでいるようで少し違うモードになった感じのする今作はまぁでも最高。これ買ってから聴かない日ないんじゃないかというのは言い過ぎですがそうなりえる作品。ファーストアルバムの雑感も書こうかしら。

ところで聴くの好きですが乱文とはいえ書くの大変なのでシングルでお茶濁すのはこれから沢山していこう。最近シングルばっかり買ってるし。シングルとはいえというか、だからこそ高いモノばかりで見つけると嬉しいやらお金ないよやらで私も諦観ムード。

なんやかんや言っとりますが


それではー。

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