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LET IT FLOW / DAVE MASON 雑感

デイヴ・メイソン7枚目のスタジオアルバム。1977年リリースで邦題は「流れるままに」。


最近やたら暑いですね。なんとなくこのレコード手にとったらジャケが涼しそうだったので、久々に聴いたらやっぱり良いですねという事ではい。

ウエストコースト風味の今作ですがやたらとポップに聴けますね。時系列で聴いてこなかったのでスワンプ期のメイソンの作品を聴くとそれはそれで面白いのがラッキーな私。その頃の作品も一貫して重くなりすぎないポップなエッセンスを感じるのはイギリス人だからかしら。それともメイソンがそもそもそういう気質の人なのか。

しかしメイソンの軌跡を辿ると結構面白い。ビッグネームとの交流が多く、その時代のその人らの動きの裏にメイソンの言葉や音があったのかと思うと楽しい。特にエリック・クラプトンとは同年代ということもあってか音楽キャリア的にも途中まで同じような感じ。デラニー&ボニーのツアーに「&フレンズ」という形で両者とも参加してるし。このフレンズのメンバーからドミノスが作られるんですけどメイソンが発案したという話もどっかで聞いた。自身はスケジュール的にNGだったらしいですが。本当かい。

まぁそんな事はいいとして今作がメイソンの作品の中でいちばん売れたらしいのですがそれが結構意外というか、そういう時代だったのかなと思ったり。ZZトップもアフターバーナーが売れたりしてるワケだし。
とか言ってるけどメイソンの中にある要素がウエストコーストロックと親和性高かったからZZトップみたいに急に音が変わるとかそういう変化じゃないから全然納得なんですけど。


また例に漏れず内容あんまり触れてない気がするので少しだけ。1曲目はドビー・グレイのカバー「So High (Rock Me Baby and Roll Me Away) 」ですが、爽やか〜。開放的な音で爽やか〜。でも随所でブルース味を感じるいい塩梅。
3曲目「Mystic Traveler」良いですね。レイドバック過ぎる感じもしますが。A面ラストの5曲目「Takin' the Time to Find」はメロウでファンキーなロックでやったね!という感じ。前4曲が美メロでゆったりと、という感じだったのにここで体をリズムにノせてくる曲持ってきてにくいね。

B面1曲目はタイトル曲の「Let It Go, Let It Flow」。明るいし爽やか〜。めちゃくちゃキャッチーですね。しかし改めて聴くと今作って歌を聴かせにきてる曲が多い気がする。「Seasons」は夏の夕暮れにぴったり。メロウな曲が続いてしんみり。続く「You Just Have to Wait Now」ではスワンプなメイソンがまた顔を覗かせたり。


いわゆるAOR的な作品ですけどこの前に出してるライブ盤が濃いのでバランス的にいいんじゃないでしょうか。書くの疲れちゃったからこの辺で。


それではー。


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