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À VONTADE MESMO / RAUL DE SOUZA 雑感



ハウル・ヂ・ソウザの初リーダー作で1965年リリース。


リオデジャネイロ出身のトロンボーン奏者のハウル・ヂ・ソウザですが、年代で別れるのか名前の表記がラウル・ジ・スーザだったりラウル・ヂ・ソーザだったりでネイティブの人連れてきてと思う。
日本をニホンと言うか、ニッポンもしくはジャパンやジパングと言うかくらいのアレだと思ってるのであんまり気にしないけど。言い間違えられたら本人は気にしたと思うけども。合掌。


とりあえず今作についてですが、ジャケットもカッコいいし音もすごくカッコいいしで良いなぁという感じで。ジャケットは全然画像を表示するためのサイトが埋め込み出来ないからまた後々。埋め込みできたらしれっとこの箇所の文章消します。個人的に何故か夏に聴くこと多い気がするので勝手に夏作に認定。

サンバランソ・トリオとの演奏でジャズサンバに仕上がっているのですがどれもカッコいい。1曲目の「À Vontade Mesmo」が始まってすぐにハウルの太く大きいトロンボーンの音が鳴った瞬間に心掴まれる。豪快で歯切れの良いハウルの音。セザールのピアノ、ウンベルトのベースからアイルトのドラムとソロを回してまたハウルへ。各人のソロ部分でそれぞれ静かな熱気を帯びていて、ハウルにメインを渡した瞬間にそれが一塊になる感じが良いんですよね。

「Pureza」では美しいピアノのメロディにハウルの優しく暖かい音が鳴ってバッチリ。勢いある音だけでないハウルの表現力と説得力。レニ・アンドラーヂで知られる「Estamos Aí」から「Você E Eu」とボサの名曲が続く。原曲の雰囲気とはまた違った「Você E Eu」のハツラツとしたハウルのトロンボーンもまた良い。ラスト辺りで鳴る音がなんかやたら良い。ピアノが原曲の雰囲気持っているのでいいコントラスト。

「Jor-du」ではコンガが効果的に鳴っていてなんか面白い。ゆったりと丁寧に鳴らされる「Inútil Paisagem」もボーッ聴いちゃう。「Fly Me To The Moon」ではまたコンガが鳴り響いてラテンの雰囲気。最後に収録されている曲が「Primavera」で、日本語で春という意味ですが個人的夏作のラストが春て。伸びやかで気持ちのいい音で終わるので気持ちいいです。伸びー。

この後フュージョンの方に行くハウルですがこういうハードバップな方が好みだったり。その時期のジャケットのハウルがすごい笑顔のものが多くてそれはそれで好きなんですけど。


ちなみに今作でハウルが使用していたトロンボーンはスライドじゃなくてヴァルヴだったようですがトロンボーンといえばスライドのイメージしかなかった私は初めて聴いた時にどう吹いてんだとエライ驚いた思いひで。吹奏楽部でトロンボーン吹いてたのに。



それではー。


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